浜松駅から浜松城までは「出世街道」! 出世大名家康くんを探しながら歩こう

浜松駅から浜松城までは「出世街道」! 出世大名家康くんを探しながら歩こう

更新日:2018/08/28 19:48

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー
江戸幕府の初代将軍・徳川家康が青年時代の17年間を過ごした浜松城は「出世城」とも呼ばれています。JR浜松駅から、その出世城へ向かうルートは「出世街道」と名付けられ散策路として大人気!
出世街道の目印は、浜松市"福市長"のマスコットキャラ「出世大名家康くん」です。家康くんを探しながら、あなたも家康の出世運にあやかってみませんか?

浜松駅北口でモザイの家康くんがお出迎え♪

浜松駅北口でモザイの家康くんがお出迎え♪

写真:麻生 のりこ

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平成29年(2017年)NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』の舞台地・浜松市。JR浜松駅から北北西方向には、戦国時代に天下統一を成し遂げた徳川家康が、青年時代の17年間を過ごした浜松城があります。

浜松駅から浜松城への道は「出世街道」と名付けられ、最短で約1.4キロ、最長で約2.4キロの散策路。散策路の目印は、浜松市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」のステッカーや路面シートなど。
これらを辿って「出世城」と呼ばれる浜松城まで歩くことにより、家康の出世運にあやかれるかもしれない──そんな散策路が「出世街道」です。

浜松駅北口でモザイの家康くんがお出迎え♪

写真:麻生 のりこ

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JR浜松駅北口から外に出ると、まずは植物で作られた大きな家康くんが出迎えてくれます。
これは「モザイカルチャー(通称「モザイ」)」と言い、花や緑の植物を多用して作られた立体的な園芸作品。シロタエギクやタマリュウ、アジュガなど葉の色の違いによって表現しています。

家康くんのモザイに使用した株数は合計で約8,200株! 時々、植え替えられ表情が変化します。2枚の写真を見比べると、家康くんの表情が微妙に変わっているのが分かりますね。浜松への訪問記念に写真撮影もオススメです。

いざ、出世旅スタートなのじゃ!

いざ、出世旅スタートなのじゃ!

写真:麻生 のりこ

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家康くんのモザイを後にして左へ曲り、遠鉄百貨店手前あたりの路上では「出世街道」と書かれた金色の路面シートを見ることができます。
このシートは大人が1人立っても余裕のある大きさ。このようなシートが散策路の路上に複数箇所貼られています。いよいよ散策の始まりです!

いざ、出世旅スタートなのじゃ!

写真:麻生 のりこ

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そのまま百貨店の新館と旧館の間を進むと、今度は右側に家康くんが描かれた四角錐が現れます。この四角錐の色も金色! 家康の出世運にあやかれそうな色ですね。
四角錐には「出世街道」の地図が書かれている面もあるので、ぜひぐるりと1周してみて! ここで記念撮影をする方も多く見られます。
※デザインは変更することがあります

踏むと出世運にあやかれるかも!? 出世マンホール

踏むと出世運にあやかれるかも!? 出世マンホール

写真:麻生 のりこ

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「出世街道」の目玉の1つは、この「出世マンホールの蓋」! これは「家康くんの出世運にあやかり、踏んで出世運を授けてもらおう」という目的から平成26年(2014年)9月に設置されました。
中央に嵌め込まれたパネルの周囲にはローマ字で「SHUSSEMANHOLE」と書かれているのもポイントです。

家康くんは平成23年(2011年)に浜松市制100周年を記念して誕生し、その年に行われた第82回都市対抗野球大会のキャラクター選手権で見事に優勝しましたが、ゆるキャラ(R)グランプリでは37位でした。
その後、全国キャラバン巡回などを行い平成24年(2012年)は7位、さらに翌年には2位と躍進し、平成27年(2015年)についに優勝(平成26年は不参加)。

着実に「出世」した家康くんのマンホールの蓋を踏んで、家康くんからも出世運をgetしてくださいね。

踏むと出世運にあやかれるかも!? 出世マンホール

写真:麻生 のりこ

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これらの蓋は浜松市中心部から天竜区南端の西鹿島駅までを結んでいる、遠州鉄道の新浜松駅付近に設置されています。平成28年(2016年)には、「出世法師直虎ちゃん」と一緒にデザインされたマンホールの蓋も登場。
一時は存亡の危機に陥った井伊家ですが、直虎の養子・直政が徳川家康の四天王となり、後には大老職も多く輩出する家柄になりました。こちらも見事な出世ぶりですね。

「出世街道」のルートは3通り。お好きな道をどうぞ

「出世街道」のルートは3通り。お好きな道をどうぞ

写真:麻生 のりこ

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モール街を抜け鍛治町通りを横切ると、「出世街道」は3通りに分かれます。浜松城までの最短約1.4キロコースは有楽街を通るコース。そして最長となる約2.4キロのコースは3通りの中で1番東側となる田町中央通りを経由するコースです。
今回は肴町通りを通る約2キロのコースをご案内します。

肴町の歴史は古く、徳川家康が浜松城へ入城した頃まで遡ります。海に近いことや家康から魚専売のお墨付きを得たことなどから、江戸時代には魚商が並び戦前には市の中心部でありながら魚市場が置かれ栄えていました。現在でも海産物店などが営業中です。

「出世街道」のルートは3通り。お好きな道をどうぞ

写真:麻生 のりこ

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こちらは新鮮な魚だけではなく地元産の野菜も好評な居酒屋の「娯座樓」です。浜名湖産の将軍うなぎをはじめ、舞阪港や御前崎港から水揚げされた魚貝類は獲れたて新鮮! 時には幻とも言われる どうまん蟹も!

<娯座樓の基本情報>
住所: 静岡県浜松市中区肴町317-15
電話番号:053-456-7028
アクセス:JR浜松駅北口より徒歩約10分 / 遠州鉄道第一通り駅から西へ徒歩約5分

「出世街道」のルートは3通り。お好きな道をどうぞ

写真:麻生 のりこ

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肴町通りのマンホールの蓋は、肴町で取り扱っているスズキやヒラメがデザインされたもの。蓋の中央に描かれているマークは合併前の旧浜松市の市章です。カツオが描かれている側溝の蓋もお見逃しなく。

目指すは通称「出世城」!

目指すは通称「出世城」!

写真:麻生 のりこ

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肴町・有楽街・田町中央通りの3コースは、すべて旧東海道のゆりの木通りにぶつかります。この通りに出たら左折し、連尺交差点を右に曲がって北上してください。
この頃になると、目指す浜松城は左手前方。三方原台地の東南端上に建っているため、ビルの合間から姿を確認することができるでしょう。

「出世街道」の最終目的地となる浜松城は、徳川家康が29才から45才までの17年間を過ごした城です。家康が74年間の生涯において馬印を落とした2回の戦いのうちの1つ「三方ヶ原の戦い」は、この浜松城の城主だった時のこと。
当時最強と謳われていた武田軍相手に惨敗を喫しましたが、それを転機に変え、その後も浜松城から長篠の戦いなどに出陣。武功をあげて着実に天下人へと近づきました。

そして戦国乱世を鎮め、62才で征夷大将軍となり幕府を開府。以後、260年余り続く泰平の世の礎を作りました。
昭和33年(1958年)に再建された天守閣に登り、一介の地方大名から大出世し天下人となった家康の出世運にあやかってみませんか?

<浜松城の基本情報>
住所:浜松市中区元城町100-2
電話番号:053-453-3872
アクセス:JR浜松駅北口より徒歩20分(約1.4キロから約2.4キロ)

浜松駅から浜松城までは、やや上り坂。一歩一歩踏みしめて出世運をget!

江戸時代には徳川の譜代大名が城主を勤めていた浜松城。その城主たちの多くが在職中に出世昇進し、老中や京都所司代、大坂城代、寺社奉行など幕閣の要職に就きました。
なかには「天保の改革」を推し進めた水野忠邦のように、自ら進んで浜松城の城主となった人物も。まさに「出世城」ですね。

「出世街道」は途中、3つのコースに分かれています。これは「出世の道は1つではない」ということを表しているのかもしれません。浜松へ訪れた際には家康の出世運にあやかれるように「出世街道」を歩いて、ぜひ浜松城へ。
城と隣接している公園内は桜も多くお花見の名所となっていて、城から徒歩圏内には「浜松東照宮」や「家康公鎧掛松(いえやすこうよろいかけまつ)」などの見どころも点在しています。

なお、ここまでイラストなどでナビゲートしてくれた家康くんは、毎週日曜日の午後1時から約20分間、浜松城前を散歩しています。記念撮影ももちろんOKです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/04/05−2018/08/25 訪問

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