写真:かのえ かな
地図を見る白糸まちなみ交流館は、地域街づくりの拠点や観光案内所となっている施設です。建物は、当時の建築様式がきれいに保存されていた旧高橋家を再生して作っています。そのため館内では、土間や居間(でい・なかま)といった、古き良き日本家屋の様子が広がります。
道が入り組んでいる金ヶ崎町城内諏訪小路を迷わず歩くには、白糸まちなみ交流館を拠点にするのがおすすめです。ここから少し右に進んだところにある「表小路」という小路から反時計周りに歩くと、スムーズに見どころを周れますよ。
また、7日前までに予約すれば、白糸まちなみ交流館の施設スタッフが、保存地区の案内もしてくれます。
写真:かのえ かな
地図を見る白糸まちなみ交流館から表小路を5〜6分歩いたら、木造の大きな門が見えます。ここが大松沢家庭園の入口です。大松沢家はかつて山林奉行を勤めた上級家臣の家柄。板塀で囲まれた約760坪の屋敷内には、大庭園が広がります。
庭園の奥まで進むと洋風2階建ての家屋が見えます。こちらが、大松沢家庭園の中心となる主屋です。現在、主屋はカフェとなっています。名前は「侍屋敷 大松沢家」。こちらでは、ランチメニューとドリンク&スイーツセットが食べれられます。
ランチメニューは、岩手県産鶏肉を使ったオーブン焼きや、豆腐と豚肉のグリルなど全体的にヘルシー志向。ドリンク&スイーツセットでは、人気のおからチーズケーキのほか、今流行りのダッチベイビーなどが食べられます。庭園のカエデやヒノキなどの緑に包まれながら食べる味は、絶品です。
写真:かのえ かな
地図を見る金ヶ崎要害歴史館は、2014年にオープンした、金ヶ崎町城内諏訪小路の新名所です。大松沢家庭園のほぼ隣に位置します。ちなみに「要害」とは、仙台藩が城の代わりに配置した施設のひとつであり、金ヶ崎要害は防御の要として機能していました。
館内では、江戸時代のころの金ヶ崎要害や奥州街道の様子が分かる資料や模型、映像などが展示されています。ここで勉強すれば、金ヶ崎町城内諏訪小路の散策がより楽しめること間違いなしです。
写真:かのえ かな
地図を見る金ヶ崎町城内諏訪小路のシンボル的存在なのが、「片平丁・旧大沼家侍住宅」です。かわらぶき屋根の家屋が並ぶ姿が印象的で、人気の撮影スポットとなっています。
ちなみに並ぶ家屋は主屋と馬屋。主屋は18世紀末ごろの江戸時代に建てられたものといわれています。一方の馬屋は明治期に建てられたものですが、金ヶ崎の保存地区に残っている唯一のもので、歴史的価値が高い遺構です。
片平丁・旧大沼家侍住宅までは、金ヶ崎要害歴史館から直通の通路がありますが、あえて遠回りしていくのがおすすめ。武家町ならではの生垣(植栽で作られた垣根)や屋敷入口を見ながら歩いたり、林道を通って行くと、より当時の雰囲気を味わえますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る武家屋敷の密集エリアから少し離れた場所にありながら、多くの人を惹きつけているのが「旧坂本家侍住宅」です。坂本家は、江戸後期に伊達氏の預足軽から家臣となった家柄で、写真の主屋は1830年に建てたものとなります。
旧坂本家侍住宅は、ほかの屋敷に比べて敷地面積がやや小さいのですが、主屋の桁行(家の長さ)がほかの屋敷より大きいのが特徴です。そのため、建物から漂う風格はまた格別。武家屋敷ファンや、かやぶき屋根愛好家が遠方から訪ねてくる姿もたびたび見られます。
なお現在の主屋では、カフェと雑貨屋が営まれています。カフェメニューは、「侍屋敷 大松沢家」と同じものがいただけます。雑貨屋スペースでは、地元の人が作った藍染めを中心に和雑貨がところ狭しとと並んでいます。散策の記念に、ここでおみやげを買うのも良いですね。
金ヶ崎町城内諏訪小路まで電車で行く場合、最寄り駅は東北本線の「金ヶ崎駅」です。なお快速は停まらないのでご注意ください。駅から歩いて15分くらいで白糸まちなみ交流館に着きます。
車で行く場合は、盛岡方面なら北上金ケ崎ICより約10分。南方から行く場合は、水沢ICより約5分となっています。駐車場は白糸まちなみ交流館にあります。散策の所要時間は短くても1時間、グルメや展示物をじっくり楽しむ場合は2時間ほどかかるでしょう。
金ヶ崎町城内諏訪小路は、景観の美しさはもちろんのこと、地元の方の温かいおもてなしも、おすすめポイントです。道に迷ったときや、見どころを知りたいときには、丁寧に案内してくれます。古き良き日本の景色と人とのふれあいが楽しめる、岩手県の金ヶ崎町城内諏訪小路。ぜひ足を運んでみてくださいね。
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(2024/4/18更新)
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