写真:麻生 のりこ
地図を見るウナギにみかん、お茶、甘柿の次郎柿やセロリ、極早生の玉ねぎ…。浜松市の名産品は数々ありますが、近年注目されているのが、この「うなぎいも」です。一見すると普通のサツマイモ。ウナギの形をしているわけではありません。
ではなぜ「うなぎいも」なのかというと、その名前の秘密はなんと肥料! ウナギを調理する際などに出る残渣(残りカス)を堆肥に加工し、利用して育てられたサツマイモの紅はるかが「うなぎいも」なんです。(紅はるか…サツマイモの品種名)
元々、遠州灘近くの砂地地帯は水はけと日当たりの良さがサツマイモの育成にぴったりで、古くからサツマイモ作りが盛んな地域。新春に収穫され甘さで知られる極早生玉ねぎとの輪作作物として栽培されています。このサツマイモにウナギの残渣を元とした堆肥を与えて育てた「うなぎいも」は、浜松限定の新しい名産品として人気が高まっています。
写真:麻生 のりこ
地図を見る「うなぎいもカフェ」は、うなぎいも製品を販売している「うなぎいも王国」の中に、2016年4月に誕生しました。店内では浜松市内を中心とした和・洋菓子店で作られるうなぎいもスイーツを、コーヒーや紅茶などのドリンク類と一緒に楽しむことができます。
中でも人気は"うなぎいもぷりん"。うなぎいもを丁寧に裏ごしたプリンは、1口食せば口中にうなぎいもの濃厚な甘さが広がります。"うなぎいもシェイク"は、うなぎいもの甘さを牛乳が抑え口当たりも滑らか。小腹も満たされるでしょう。
これらは冷蔵設備や調理器具がないと提供できないため、「うなぎいもカフェ」以外ではなかなか食べることができないんですよ。
このほかのスイーツメニューは、うなぎいもの餡が入った"生クリーム大福"をはじめ、うなぎいもを使った"揚げ団子"や"大学芋"などの半生製品が集結。「うなぎいも王国」内のカフェならではの品揃えです。
写真:麻生 のりこ
地図を見るうなぎいもスイーツは静岡県内外の和・洋菓子店や食品加工会社で作られています。そのため販売場所はそれぞれの店舗やイベントのほか、高速道路のS.A、観光土産物店となり、目当ての商品を探す方も。この「うなぎいも王国」は"王国"の名に恥じない品揃えで、浜松新名物うなぎいもの銘菓が大集結しています。
たとえば、ドーナツやアーモンドフロランタンにタルト、焼きチップス、生スイートポテトなどなど。もちろんすべて、うなぎいも使用です。個別包装された物が多いので、お土産にも最適ですね。
写真:麻生 のりこ
地図を見るパッケージに描かれているキャラクターは、うなぎいものマスコットキャラクター"うなも"。うなぎとサツマイモをミックスした可愛らしいデザインのキャラで、イベント時には着ぐるみも登場し大人気です。
また店内では、うなぎいもパウダーやうなぎいもスムージーなどスイーツ以外も販売。自宅で手軽にうなぎいも料理ができますね。
カフェと銘菓で、糖度35度以上の紅はるかのみが認定されるうなぎいもの甘さや、サツマイモの素朴な風味を体験してみませんか?
写真:麻生 のりこ
地図を見る「うなぎいもカフェ」は浜松駅から約4キロほど南下した卸商団地の中にあります。団地内は軒を連ねた建物が並んでいるため、屋根や壁の色の違いから他店と区別するのは難しいかもしれません。そんな時の目印は店先を賑やかに飾る"うなも"。季節によってポスターやのぼりは変わりますが、"うなも"の可愛らしさは変わりません。
うなぎいもの収穫は毎年7月から始まり、熟成を行うことにより甘さが増します。そのため通常のサツマイモが収穫される秋には糖度が35度以上となり出荷できるように。10月下旬からは生のうなぎいもも販売され、春先まで毎週金・土・月曜日には、1袋400円(2016年10月現在)で詰め放題もできます。
店頭では1キロ380円で販売しているので、用意されたビニール袋に1.053キロ程度以上を詰めれば大丈夫。筆者が挑戦したところ約2.3キロ入りました。この詰め放題は、うなぎいもが無くなり次第終了となるので、挑戦したい方はお早めに。
うなぎいもスイーツは、静岡県内各地のイベントで購入できることもありますが、常設店は「うなぎいも王国」と併設されている「うなぎいもカフェ」のみ。うなぎいもスイーツが出店しないイベントもあるので、気になる方は、ぜひ「うなぎいもカフェ」へ。
そしてねっとり濃厚な、うなぎいもの味を体験してくださいね。冷やした焼き芋も、とろりと甘く美味しいですよ。
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(2024/4/25更新)
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