山岸旅館は河口湖の中心部にあります。すぐ目の前には河口湖。特に朝の散策は静かで、朝霧や雲に覆われ、波一つない鏡のような湖面が見られることも。旅館のすぐ近くにコンビニがあるのでとっても便利。湖岸のボート乗り場や土産店も近くにあるので、チェックイン後もレジャーや散策が楽しめます。
山岸旅館は見た目は小さな旅館に見えますが、実は奥行きが結構あります。建物の中に一歩入ると、どこまでも続くように見える廊下とライティングが施されたロビーが重厚な雰囲気で出迎えてくれます。和モダンの落ち着いた雰囲気も相まって、とても上質な空間です。
ライティングされ高級感漂うレセプションの横に展示されている鎧。これは人気の大河ドラマ「真田丸」で哀川翔さんが演じる戦国武将、後藤又兵衛が実際に用いた甲冑だそうです。後藤又兵衛は真田丸の2つ前の大河ドラマ「軍師官兵衛」でも塚本高史さんが演じた元黒田家重臣。大阪夏の陣では徳川についた黒田家と袂を別ち、真田幸村とともに徳川家康を追い詰めながらも戦い果てた猛将です。そんな著名な武将の鎧がひっそりと置かれている事には驚き。触る事は禁止されていますが、ショーケースなどはなく、直に見ることができる鎧は圧巻。ドラマを見られた方は、その勇猛果敢な活躍を思い返しながら鑑賞されるのはいかがでしょうか。
山岸旅館の客室は一味違います。現代風に見事にリフォームされた和室は琉球畳にフローリングをプラスしたとてもモダンなデザイン。建具も今風のものにすべて取り換えられており、デザイナー和室といえるほどの洗練された落ち着いた客室です。和室と踏み込みは引き戸を開け放って一体化でき、部屋を広々と使えます。踏み込みも落ち着いたフローリングと洒落た洗面台が設えられたスタイリッシュな空間。雰囲気はもちろん、使いやすさも考慮して徹底リフォームされた空間で、快適な滞在を楽しめます。
客室からの眺めですが、河口湖に対して間口が狭く奥行の長い建物のため、レイクビューの部屋は限られるのが残念。それでも道路に面していたり隣接する建物より高い部屋が多く、富士山の雄大な裾野を望む展望が楽しめます。
山岸旅館の温泉は24時間入浴可能。男女入替制の浴室はどちらもとても広く、洗い場の数も十分。更衣室もきれいに改装されていて清潔で設備も充実。ゆっくりと自分の好きなタイミングで2つの温泉を楽しめるのがとてもうれしいですね。
山岸旅館の自慢の温泉は「河口湖展望大浴場」。河口湖を望みながら湯に浸かれる気持ちの良いお風呂です。朝風呂を楽しめば、静かな湖の風景と、時間ごとに移り変わる湖の表情が楽しめます。壁一面の窓から注ぐ湖畔の光を浴びながらの入浴は快適。無味無臭ながらも、浴槽の湯の花が確かに温泉だと物語っています。柔らかい泉質は心地よく、旅の疲れをゆっくりと癒してくれます。
露天風呂は河口湖を見下ろす「檜展望露天風呂」。檜の心地よい香りと、湖を渡る風を存分に楽しめる温泉はとっても気持ちがいいです。ただし、眼下には観光駐車場や商業施設があるので、女性の方は身をかがめて入らないといけないでしょう。また残念ながら富士山は河口湖と逆側に位置するので、お風呂からは望むことはできません。
もうひとつの温泉は「雲上風呂」と名付けられた内湯ですが、雰囲気は雲上というより洞窟。入口から入った通路の一番奥、天井が低くなり壁も狭まった場所に湯船が収まっています。寝湯もできるほど広い一段浅くなった場所があり、心地よい密閉間の中ゆっくりとくつろげる湯船です。内湯の外には「和風庭園露天風呂」があります。囲いがあり展望は望めませんが、山の緑と高原の空を眺めながらの入浴が楽しめます。檜と石造りの湯船があり、2、3人ずつゆっくりと湯を楽しめます。
山岸旅館の夕食。甲州ワインビーフといった山の幸はもちろん、美味しい海の幸も存分に堪能できます。プランによっては牛しゃぶ、すきやきの食べ放題コースも選択できます。
通常は大広間での食事ですが、大広間もリノベーションされていてとても快適な空間。畳の上に低めのテーブルとイスで頂くスタイルでゆっくりとくつろげます。朝食も大広間でゆっくりといただける和食中心のメニュー。サラダやポトフもメニューに組み込まれ、バラエティある味わいにボリュームも満点。新しい1日の活力をしっかりと蓄えることができます。
大自然と美味しい料理、そして戦乱の世のドラマが楽しめる富士山の裾野に抱かれた和モダンの温泉宿の山岸旅館。何よりうれしい事は、河口湖温泉の旅館では比較的リーズナブルに宿泊できる宿ということです。
目の前の河口湖はもちろん、忍野八海、富岳風穴・鳴沢氷穴、富士急ハイランドなど観光名所も目白押し。富士山を楽しむ際はぜひオススメしたい宿です。
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