瑞牆山への登山は瑞牆山荘前から登るの瑞牆山荘ルートと、みずがき山自然公園をスタート地点とする不動滝(北面ルート)ルートの二つのルートがあります。今回はポピュラーな瑞牆山荘ルートで登るルートをご紹介します。登山道が始まる瑞牆山荘へは、シーズン中は韮崎駅からバスがあり、本数も多く便利です。マイカーの場合は、中央道須玉ICから約50分。駐車場は100台停められますが、初夏のシャクナゲのシーズン、秋の紅葉シーズンには混雑しますので、早めの到着をお勧めします。
広葉樹林帯の中をジグザグに1時間弱ほど登ると、富士見平湧水の水汲み場があります。「平成の名水百選」にも選ばれている雑味の無い美味しい水をここで汲むことができます。静かに湧き出る水は水量が豊富なので、無料で飲み放題。湧水および流水のため、暑い夏でも水が枯れることはなく、−20℃前後となる冬でも凍ることがありません。 山を登られる方は、ここでこの冷たく美味しい水を汲んで山頂でコーヒーを淹れたり、帰りに汲んで持ち帰ったりしています。
ここから歩いて数分のところにある富士見平小屋では、珈琲やお茶をこの水で淹れていて、まろやかで軟水との相性も良く好評です。 自然の恵み100%の天然水をお楽しみください。
水汲み場から数分歩くと富士見平小屋に到着します。ここにはテント場があり、小屋で宿泊もできます。山小屋で一泊して翌朝の御霊光を眺めたり、金峰山や小川山へルートをのばすのもいいですよ。お天気がよければ富士山が見えます。
駐車場から1時間ほどですので、ちょっと散策がてらお茶をしに山小屋まで出かけるのもいいですね。トイレ(100円)もあるので、山頂を目指す前に是非休憩していきましょう。日帰り温泉の増富ラジウム温泉「増富の湯」の割引券も希望すればもらえますよ。
富士見平小屋から山頂までは約1時間半〜2時間。登山道は一旦下りとなり天鳥川を渡ります。この辺りは昔、水晶の採掘で盛んだった場所。砂利を探してみると水晶が発見できることもあります。
ここからはゴツゴツした岩を乗り越えたり、鎖場のある道が続きます。手を上手に使って、怪我のないよう気を引き締めて登りましょう。シャクナゲの混じる針葉樹林帯を登っていくと、大ヤスリ岩が見えてきます。
ロープにつかまり、最大の難所を越えると山頂はもうすぐ。瑞牆山の山頂は、平らではなく、岩が連なる狭い場所ですが、北西方向には八ヶ岳、南東方向には甲斐駒ケ岳や北岳から赤石岳、聖岳へと連なる南アルプス、南方向に富士山などの雄大な展望が一望できます。
すぐ足元は崖になるのですが、登る時に見上げていた圧倒的な存在感を放つ大ヤスリ岩も眼下に見えます。このほぼ垂直の一枚岩でできている大ヤスリ岩はクライミングスポットとしても有名です。他にも岩には名前がつけられているものがいくつかあり、弘法岩という名前の岩もあります。瑞牆山は弘法大師が修行した山と伝えられ、山岳信仰のある山でもあります。この迫力ある岩壁やダイナミックな眺めから、古くから信仰の山として崇められてきたのでしょう。
瑞牆山は初夏のシャクナゲの花が美しい時期もよいですが、近隣の観光も含め、紅葉の季節がオススメです。落ち葉を踏みしめながら、少し冷たい空気を感じながら登り、山小屋で飲む温かいコーヒーは最高!天気に恵まれれば山頂からのぞむ紅葉に彩られた山並みも絶景です。近くには紅葉のきれいなクリスタルラインもあり、少し足を伸ばして、清里の高原や観光牧場に寄るのもよいですよ。
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