国道１号線を東京方面から静岡方面に向けて走っていると、左手に由比港が見えてきます。由比の名物は何と言っても桜えび！駿河湾にのみ生息する桜えびは一年中獲れるわけではありません。漁期は、春は3月中旬から6月初旬まで、秋は10月下旬から12月下旬までと決められており、それ以外の時期は休漁になります。
夕方、漁に出た漁船は、夜に港に戻ってきます。翌朝、セリにかけられた桜えびは漁港の中にある食堂「浜のかきあげや」でも食べることができます。
漁期になると由比港だけでなく、国道一号線の一本北側の、本陣公園がある通りも桜えび目当ての観光客で賑わいます。桜えびが特産の由比町では、桜えびに関連したものをあちこちで見ることができます。桜えびのモニュメント、桜えびを販売するピンクののぼり、桜えびづくしの料理・・・などなど。街が桜色に染まっています。
漁期の週末には、この由比港も桜えび目当ての観光客でいっぱいになります。並ぶことも覚悟しなければなりません。それほど、由比港の桜えびは知られていますが、並んだだけのことはあります。ぷりぷりの新鮮な桜えび。ここの桜えびは目の前に広がる駿河湾で獲れたばかり。文字通りの産地直送の一品を漁港で食べることができるのです。
もし、風が強いなどの天候不順で、漁に出られない場合でも大丈夫。超低温冷凍庫で保存してあるので、お天気が悪いときも、桜えびを食べることができるのです。天候に左右されないというのは、遠くから訪れる人にはうれしいですね。
由比港の一角は、テーブルと椅子が置かれた食堂になっていて、港の中に係留された船を見ながら、桜えび料理をお手ごろ価格で食べさせてくれるのです。いろいろなメニューが並び、どれを食べようかとしばらく迷う羽目に陥ってしまいます。
ここの一番人気は駿河湾で獲れる桜えびとしらすのコラボ、由比どんぶりです。釜揚げの桜えびとしらすが載ったどんぶりで、たれをかけて食べるのですが、量はかなりのもの！ご飯が見えないほど、桜えびとしらすがどっさりのっています。
生桜えびを使った沖漬丼もおススメです。生桜えびを漁師みずから、特製だれに漬け込んでいます。普段、食べる機会がありませんので、この機会に食べてみるのもいいかもしれません。沖漬丼は最後に、置いてあるだしをそそいでお茶漬けにして食べるのも良いです。桜えび炊き込みごはんなどもあり、片端から試したくなるようなメニューが並んでいます。味噌汁とかき揚げをつけて、セットメニューにしても1000円以下！お安いですね。
お腹があまり空いていない人や、あと一品欲しい、という人には桜えびのかき揚げを軽く食べるというのはいかがでしょうか？からっと揚がった桜えびのかきあげはそのまま食べてもおいしいですが、テーブルに置いてある「えびしお」をつけて食べるのもオススメ！かきあげはさくさく、ぱりぱりした桜えびの風味が強く感じられます。桜えびを練りこんだ変わり種のドーナツもぜひ、試してみてください。
自宅でも食べたいと思った人には直売所で、お土産用に生桜えびや釜揚げ桜えびなどを直売価格で買っていくこともできます。生桜えびは漁期にのみ、数量限定で出ますので電話で在庫を確認すればより確実です。
桜えびは自宅でかき揚げにしても良し、パスタに入れても良し、わさび醤油で食べても良し。桜えび入りのコロッケや、餃子などもあります。カルシウムたっぷりの桜えび。お土産にぜひ、どうぞ！
「浜のかきあげや」は春、秋の漁期は月曜日・祝日の次の日がお休みになっていますが、休漁中は金土日のみの営業となります。ホームページを関連MEMOに入れてありますので、漁の解禁日や、食堂の営業日はそちらで確認して下さい。
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(2024/4/24更新)
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