四季を通して楽しめる京都「哲学の道」の絶対外せない定番スポット!

四季を通して楽しめる京都「哲学の道」の絶対外せない定番スポット!

更新日:2016/10/26 09:13

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター
「哲学の道」は琵琶湖疎水に沿って続く、約1.5kmの散策道。京都の定番観光地である銀閣寺や永観堂がすぐそばにあるという好立地です。道沿いにはカエデや桜が植えられ、四季を通して様々な風景を楽しめるスポットです。今回は「哲学の道」を散策するうえで、絶対に外せないポイントをまとめてご紹介!ぜひみなさんの素敵な散歩旅の参考にしてみてください!

なぜ”哲学”の道?

なぜ”哲学”の道?

写真:島塚 渓

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「哲学の道」とは熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)から銀閣寺まで、琵琶湖疏水沿いに続く歩道の名前。この通りのシンボルにもなっている疎水は、琵琶湖から水を汲み取ってから、南禅寺の境内にある「水路閣(すいろかく)」を通って、鴨川の上流にある高野川まで流れています。

ここが「哲学の道」と呼ばれるようになったのは、京都大学の哲学者“西田幾多郎(にしだきたろう)”が散歩のときに、よくこの道を利用をしていたから。西田幾多郎は世界的にも有名な哲学者で、思索にふけりながらこの道を歩いていたそうです。現在では散歩道として整備され、四季を通して多くの人が訪れる観光地になっています。

熊野詣にゆかりのある熊野若王子神社

熊野詣にゆかりのある熊野若王子神社

写真:島塚 渓

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熊野若王子神社は「哲学の道」の南端にあたる場所。「哲学の道」のスタート地点(反対から見ればゴール地点にもなります)とも言えるのが、この神社なんです。永暦元年(1160年)に後白河上皇が紀州熊野権現を勧請したのが始まりとされ、京都から熊野詣に出かける際は、必ず立ち寄ることになっていた由緒ある神社です。

生き物たちのすみかにもなっている!?

生き物たちのすみかにもなっている!?

写真:島塚 渓

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「哲学の道」は都市部から少し離れているということもあり、生き物たちとの出会いも魅力的なポイント。コイやカモ、ウグイなどが生息しており、注意深く疎水をのぞけば、すぐに生き物を発見できます。

さらに初夏になると、ゲンジボタルを見ることもできるんです!このあたりはえさになるカワニナが多いため、ホタルにとっては住みやすい環境が残されています。5月末から6月にかけてが見頃なので、ぜひ足を運んでみてください!

歩き疲れたらカフェへGO!

歩き疲れたらカフェへGO!

写真:島塚 渓

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「哲学の道」沿いには、足を止めたくなるような素敵なカフェがたくさんあります。その1つが「よーじやカフェ」。あぶらとり紙で全国的に有名な「よーじや」がオープンさせたカフェです。ここ銀閣寺店では古民家をそのまま利用した店鋪で、庭園を眺めながらゆっくりとしたティータイムを過ごすことができます。

そして「よーじやカフェ」の一押しメニューが抹茶カプチーノ。女性の顔をかたどった「よーじや」独特のロゴが、ラテアートで描かれています。崩すのがもったいないくらいのきれいな出来栄えなので、旅の記念にもぜひ飲んでみてください!

狛ネズミは必見

狛ネズミは必見

写真:島塚 渓

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大豊神社(おおとよじんじゃ)は889年に天皇の病気平癒の祈願のために創建されました。この神社の見逃せないポイントは、狛犬の代わりに“狛ネズミ”を使用していること。全国唯一の“狛ネズミ”は必見です!

ちなみに手前の雄のネズミが抱えているのは書物で、学問成就にご利益があると言われています。そして奥のネズミは牝で、玉を抱えています。これは安産や病気平癒、あるいは無病息災のパワーがあると言われているんですよ。

周辺を散策してみよう!

「哲学の道」は風景を楽しむだけではなく、界隈にいろいろな観光スポットがある通りなんです。事前にチェックしておいて、散歩がてら足を延ばしてみると、きっと面白い体験ができると思います。歩きつかれたときでも、休憩できるカフェがところどころにあるので安心。

ちなみに「哲学の道」をさらに南に行くと、南禅寺に辿りつきます。ここでは明治期京都のオシャレな雰囲気を味わうことができるので、関連MEMOの記事を参考にして楽しい思い出を作ってくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/27 訪問

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