紅葉に燃える参道!京都「養源院」で戦国時代に思いを馳せる

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紅葉に燃える参道!京都「養源院」で戦国時代に思いを馳せる

紅葉に燃える参道!京都「養源院」で戦国時代に思いを馳せる

更新日:2016/10/26 14:52

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家

「養源院」は京都市東山区の南側に位置する寺院で、戦国武将の浅井長政の死後、その子であった淀殿が豊臣秀吉に願って建てられたのが始まりです。常時拝観可能な本堂や庭園も素晴らしいですが、晩秋の季節は参道沿いが真っ赤に染まり上がる様子は息をのむほどの美しさ!「三十三間堂」の東側に位置するも、穴場紅葉スポットのため、真っ赤な参道をゆっくり歩いてみましょう。

山門をくぐる前から燃えるような紅葉を体感!

写真:木村 優光

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京阪電車七条駅から東山方面へ歩くこと約8分、京都で有名な「三十三間堂」にたどり着きます。さらにその裏側に回ると、小さい寺院がいくつか立ち並んでいますが、その中の真ん中あたりに、「養源院」の山門がひっそりと建っています。小さいといえども立派な山門に期待が込み上げることでしょう。

立地的な環境から、目の前にある「三十三間堂」のみに目を奪われがちですが、京都は小さい寺院も見どころは豊富です。「三十三間堂」だけを訪問して帰るのは勿体無い!周囲の探索も京都旅行では重要なポイントとなります。

特にたまたま歩いていて見つけた小さい寺院に足を踏み入れてみたら、ものすごく濃度の濃い立派な庭園や興味深い歴史を持つものであったら、その旅行の濃度が非常に濃くなり、充実した旅行になるはず!ガイドマップだけでは京都を歩くことは不可能です。足で稼ぐことに意味があります。

いざ山門をくぐると紅葉に覆われた参道が!

写真:木村 優光

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山門をくぐる前から要所に見えていた真っ赤な紅葉が、山門をくぐると同時にその全貌が明らかになります。本堂まで続くまっすぐな参道に、両側から覆いかぶさるような真っ赤な紅葉!しばし山門前から見とれること間違いなし!

そしてオススメの時間帯は早朝!境内庭園がまだ開園されない時間に行けば、東から昇った太陽が真っ赤な紅葉を照らし上げ、紅葉の隙間から漏れた光が、ところどころの紅葉の枝を照らして、さらなる幻想的な光景を作り上げます。

早朝ですので、訪問する人はほとんどおらず、この真っ赤な紅葉参道を独り占め!写真を撮る方にとっては最高のシチュエーションです。晩秋も12月に入ると紅葉が参道にゆらゆらと落ち始め、真っ赤な絨毯を敷き詰めたかのような光景になります。

山門沿いには白衣弁財天も!

写真:木村 優光

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弁天様はいかなる寺社の境内に祀られていることが多く、この「養源院」にもいくつかの弁天様が祀られています。山門から入ってすぐの右脇には、「白衣弁財天様」が祀られていて、その姿は境内でも重圧な佇まい!参道沿いにあることから、真っ赤な紅葉とのコラボレーションも可能です。

さて、この「白衣弁財天」ですが、名前の由来ははっきりしていないようですが、弁天様の内部を拝見すると、真っ先に目に入るものは山積みされた桶と真っ赤な弁天様の提灯!ものすごく神聖な場所であることが伺えます。上を見上げると、岩にまとわりつくような白い巳の絵馬!「白い巳」との関係が高いようです。

さらに弁天様のさらなる奥側に目をやると、多数の巳の銅像が祀られています。しかし、あまりのリアリティーさに驚く人も少なくないはず!それもそのはず、「養源院」は巳年に訪問してお願い事をすると縁起が良いとか。なお、お参りの際には、山門横の手水鉢にてお清めしてからするようにしましょう。

戦国武将の供養のために創建された「養源院」

写真:木村 優光

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「養源院」のはじまりは、冒頭でも紹介した通り、豊臣秀吉の側室であった淀殿が、父であり戦国武将でもあった浅井長政の供養のために、秀吉にお願いして建てたことから!そして、それ以外の出来事においても「養源院」は非常に強い関わりがありました。

特に関ヶ原の合戦前に伏見城の守衛を任された戦国武将、鳥居元忠が率いる徳川勢の元へ、倍以上の武将で形成された石田三成率いる豊臣勢が総攻撃!数日間に及ぶ激戦の末、伏見城を守衛できず鳥居元忠は敗れ、300ほど残った兵士とともに切腹、そのときに飛び散った床を、「養源院」では血天井(血が染み込んだ天井)としてそのままの状態で使われています。

非常に生々しい天井ですが、これが戦国時代のあり方であるとともに、現代の平和ボケを改めて考えさせられる貴重な遺産です!特に若い方には是非訪問して血天井を見ていただいて、現実との違いを改めて考えて頂きたいです。

数々の戦国時代の思いが詰め込まれた「養源院」

山門から参道にかけて、素晴らしい紅葉トンネルが続く様子は、激しい戦国時代をなかなか読み取ることはできませんが、いざ本堂に入ると血天井などその様子は戦国時代の生き様を生々しく物語っています。戦国ファンならず歴史ファンは必訪!現代の人間の小ささを感じ、改めて考えさせられるでしょう。

京都観光の代表的なスポットである「三十三間堂」とあわせて訪問すれば、京都の序章を見たも同然!さらに足を北に向けて、八坂方面へ行くもよし、南に向けて伏見方面へ行くのも良いでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/24 訪問

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