一流の学者・政治家・文人としてご活躍された菅原道真公を祀る神社で、「天神様」とは菅原道真公のこと。全国の「○○天満宮」「○○天神社」といった神社は全国に12,000社あると言われ、中でも御墓所がある太宰府天満宮は、道真の出身地である京都の北野天満宮と並んで「天神様」の総本山とされています。受験の願掛けと言えばここですが、学問のみならず、至誠・厄除け、そして文化にも精通した道真にちなんで芸術・芸事にもご利益があるとされています。
神社を訪れたら、まず手水舎でお清めをします。太宰府天満宮の手水鉢は一枚岩でできていて、約6メートル×約4メートル×約2メートルの大きさは日本最大級。宝満山の御影石を使った立派な鉢です。それから楼門をくぐって本殿へ。この楼門は本殿に向かって前から見ると二重門、裏から見ると一重門。一般的に楼門は前後左右対称につくられるので、非常にめずらしい造りです。
「心」という文字を象った「心字池」にかかる太鼓橋、平橋、太鼓橋の三連橋。この三本の橋は手前から本殿へ向かって、過去、現在、未来を表し、この橋を渡ることによって参拝者が身を清められるといいます。
帰りに橋を渡ると、未来から過去に戻ってしまうので、縁起が悪いとされています。帰る時は橋を渡らないルートを選んでください。
菅原道真公は牛と縁があり、天満宮では牛が神の使いとされていて多く奉納されています。なぜ牛かと言いますと、そこには牛にまつわる菅原道真の一つ目の伝説が関係しています。
道真が亡くなったあと、門弟がその亡骸を牛車に載せて運び、この地で牛が伏せて動かなくなったことから、「これは道真公の御心によるものであろう」と埋葬されたことが、「太宰府天満宮」の始まりとなりました。御神牛は別名「撫で牛」とも呼ばれ、撫でた部分の病気がよくなる言われています。
境内には12頭の牛がいるのでどこにいるかさがしてみてください。
1月1日〜3月31日は、梅の色で淡いピンクです。菅原公を慕って、都から一夜にして飛んできたと伝えられ、由来のある御神木の「飛梅」があることでも有名です。4月1日〜5月31日は、樟若葉の色、淡い黄緑色です。この時期、境内には樟(クスノキ)の若葉が茂ります。6月は、花菖蒲の色、紫です。7月1日〜8月31日は、夏らしい水色。9月は、稲穂の色で黄色です。
10月は、特別受験合格祈願大祭のイメージカラーで、濃い水色。
菅原道真公が、元慶元年(877年)10月18日に、33歳で学者として最高の位であった文章博士になられた事から、10月は特別な月とされています。11月1日〜12月31日は、紅葉の色で黄色、橙色、赤色の3色です。
この季節ごとに色が変わる「おみくじ」は、日本の伝統と先端技術を融合させた「日本らしさ」を持つ新しい日本の様式への試みとして評価され、平成18年に「新日本様式」100選に選ばれました。
太宰府天満宮のおみくじのなかでも特にオススメなのが、「鷽鳥(うそどり)みくじ」(300円)です。
鷽鳥とは、天神さま(菅原道真)を守る鳥で、人々の運を開き幸せを運ぶと長く信じられています。
鷽鳥みくじは、可愛らしい鷽のイラストが描かれた筒状の木の中に、紙のおみくじが入っているという珍しいもの。筒の下からひもが出ており、そのひもを引っ張れば中のおみくじを取り出せます。
また、「鷽替え神事」という、迎春の特殊神事があります。境内にて木うそを手にした人々が「替えましょう 替えましょう」と呼び合いながら、木うそを互いに取り替えることで、一年間に知らずについた嘘を精算し、御神前で天神さまの誠心に変えて幸運を戴き、新しい気持ちで本年を過ごす為の神事です。
表面はパリッと中はもっちり、優しい甘さの粒あんの入った「梅ヶ枝餅」は、太宰府名物です。(梅はシンボルなので、梅の味はしませんよ)参道にたくさんのお店があり、店頭で実演販売されていて焼きたてを食べられます。もちろんお土産にも。境内のお茶屋さんでもいただけます。
菅原道真の誕生日と命日にちなんだ「天神さまの日」毎月25日には、よもぎ味の梅ヶ枝餅が食べられます。
「学問の神様」であると同時に、詩の才能に恵まれた道真は「文化・芸術の神様」としても古くから崇められていました。その縁もあり、今も様々なアーティストたちが作品を発表する「太宰府天満宮アートプログラム」が展開されています。
(開催日は関連MEMOのリンク先参照)
また、「太宰府天満宮」の周辺には、日本で4番目の国立博物館「九州国立博物館」があり、徒歩で5分で行けます。
福岡にお越しの際は、中心の天神から電車で約30分で行ける福岡の最強パワースポット「太宰府天満宮」でパワーチャージしてみてはいかがでしょうか?
この記事の関連MEMO
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(2024/4/20更新)
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