ご紹介する「つたや旅館」は、雲仙岳を背にひかえた橘湾に面する雲仙市小浜町にあります。小浜町は、1日に1500トンもの温泉が湧き出ていて、「山の温泉、雲仙温泉。海の温泉、小浜温泉」と呼ばれて、古くから親しまれている温泉地。宿の目の前には、豊富な温泉を使って作られた日本一の長さの足湯「ほっとふっと105」など施設があり、正に小浜温泉の中心地に位置しています。
創業250年以上の「つやた旅館」は、今も昔と変わらず人気な宿で、その魅力は何と言っても温泉。湧き出たばかりの源泉かけ流しの温泉に入れ、その証拠に、源泉を引く宿の屋上から、湯気が上っているのです。源泉温度は105度もあるため湯気が絶え間なく上っていて、宿の前の通りの側溝や、周囲の温泉宿からも湯気が上り続けている様子が見られます。温泉地ならではの風情溢れる光景が広がっています。
宿に着いて一息ついたら、真っ先に足を運びたくなるのは、こちらの大浴場。大浴場は、宿の2階の別棟「橘風館」にあります。寝湯・水風呂・内風呂・低温サウナ・露天風呂などの多彩な湯があります。温泉は、塩味を帯びた塩化物泉。入ると、ぬるっとするような感触の湯で、純度100%の源泉かけ流しの濃厚な温泉です。
リウマチなどに効能があり、混じりっ気のない効き目の強い湯なので、初めは湯あたりしないように長湯は禁物。温泉に含まれる塩分が、保温してくれるので、体の中からじんわりと温めてくれ、冷えが気になる女性は特にお勧め。低温サウナがあるので、じっくり汗をかいてリフレッシュもできますよ。
『温泉データ』
泉質:ナトリウム・塩化物泉(等張性・弱アルカリ性・高温泉)
源泉温度:95〜105度
変わって、こちらは宿の最上階にある展望貸切露天風呂です。この貸切露天風呂は5種類あり、信楽焼や御影石などで作られた趣の違ったお風呂の中から好きな物を選んで入ることができます。しかも、嬉しいことに、無料で何回でも入ることができてしまうのです。貸切なので、ご家族や恋人同士にお勧めです。
ここは、夕日が美しい町として有名な場所で、晴れた日は、ここから海に沈む絶好の夕日を見られるので、夕陽の時刻に合わせて入るのも一押し。貸切露天風呂は、一人で利用することもできるので、贅沢に温泉を独り占めしても良いですね。温泉に入りながら海を一望でき、水平線まで見渡せる絶好のロケーション! 海辺ならではの素晴らしい景色を見られるのが、人々の心を捉えて離さない人気の一つです。
温泉の他、宿でもう一つの自慢は料理。夕食は、お部屋でのんびり頂くことができるのでお勧めです。目の前の海で水揚げされた新鮮な魚介類を惜しげもなく使った海鮮料理が並びます。左端から時計回りに、ローストポーク・旬魚どっさり桶盛・紅葉豚すき焼・茹でウチワエビ・フグの湯引き。ここ長崎は、養殖トラフグ日本一の生産量を誇っていて、ブランド化に力を注いでいるところ。
そんなフグの湯引きは、弾力がある歯ごたえで、何とも言えない不思議な食感。ウチワエビは、漁獲量が少なく全国的に出回らない希少価値の高い食材。食べてみると、プリプリとしたあっさりとした身で、一度食べたら病みつきになること間違いなし。真鯛など5種類の旬の魚を盛った桶盛は、思わず笑みがこぼれてしまうほどの豪快さ。海の幸をふんだんに使い、魚介類をとことん味わい尽くせる料理が食べられるところなんて、そう簡単にありません。
館内にある岩盤浴は、有料となります。客室は、畳敷きの落ち着ける和室。館内はリノベーションされていて、天然木を基調とした安らぎのある雰囲気。「つたや旅館」は、気取らず素朴で、ホッと寛げるような宿です。
旨い料理と良質な温泉を満喫して、心も体もほっかほっかになれます。今度の休日は、海を見ながらのんび〜りして、自分にご褒美するリラックスタイムは如何でしょうか?
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