写真:沢原 馨
地図を見る鎌北湖は、農業用水確保のために川を堰き止めて造られた人造湖です。いわゆる「溜め池」ですが、「溜め池」という言葉からイメージする姿とは違って、なかなか大きな湖です。山々に囲まれて沈むような景観が美しく、埼玉県西部の行楽地のひとつとして親しまれています。その静かで優美な印象からか「乙女の湖」の異名も。
春には堤体に植えられた桜が見事に咲き誇り、花見の名所として知られる鎌北湖ですが、湖北岸の道沿いにはカエデが植えられていて、晩秋には美しい紅葉に染まります。堤体付近から湖を眺めれば、湖岸の紅葉が湖面に映り込み、素晴らしい景観を見せてくれます。腰を下ろして眺めていると時の経つのを忘れてしまいます。
写真:沢原 馨
地図を見る湖南岸に特徴的な意匠の建物が建っているのが見えます。用水管理棟の建物なのですが、スパニッシュ様式風の外観がフォトジェニックで素敵です。湖に張り出すように建つその姿は鎌北湖の象徴と言えるものです。晩秋には建物の周囲の木々も紅葉に染まり、良い風情を漂わせています。ぜひ、この景観を楽しんでおきましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る堤体からの眺めを存分に楽しんだら、北岸を辿る道路への散策に出発しましょう。道路と湖岸との間に植えられたカエデが紅葉に染まり、美しい景観を見せてくれます。それを楽しみながら、のんびりと岸辺の道を辿りましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る川を堰き止めて造られた湖ですから、湖岸の道路は尾根筋に沿ってくねくねと曲がっています。辿ってゆくほどに日差しの向きが変わり、景観の表情はさまざまに変わります。その表情の変化が素晴らしい景色を見せてくれるのです。北岸ですから、基本的に日差しは湖側から差しています。道路から見ると紅く染まったモミジは逆光の中に浮かび、透過光に輝いてひときわ美しい景観が楽しめます。
写真:沢原 馨
地図を見る堤体から湖の西端部までは約500メートル。のんびりと歩いても気軽に往復できる距離です。西端部に着いたら、また湖岸の道を戻りましょう。行きと帰りでは同じ景色も違って見えますよ。
写真:沢原 馨
地図を見る鎌北湖の南側の山の斜面は「四季彩の丘公園」という公園になっています。「公園」とは言ってもこれといった設備はなく、山の斜面に遊歩道を通し、ところどころに四阿などを設けただけのものです。
写真:沢原 馨
地図を見る遊歩道を辿ってゆくと、山の斜面を高みへと上ってゆくことができます。湖を見下ろす高所には展望所が設けられているので、ひとときそこからの眺望を楽しむのもお勧めです。眼下には鎌北湖が横たわり、その向こうには山々が連なっています。雄大な眺めです。山々がすべて紅葉に染まるような景観ではありませんが、晩秋の澄んだ空気の中、遙か遠くの山々を眺めるのは爽快な気分です。
「四季彩の丘公園」の遊歩道はなかなかの高低差があります。余裕があれば足を延ばしてみるといいでしょう。遊歩道の途中でも、紅葉の景色に出会えますよ。
写真:沢原 馨
地図を見る鎌北湖では4月から11月の土日祝日に貸しボートの営業が行われています。手漕ぎボートと足漕ぎ式のスワンボートが利用できます。カップルで訪れたときなど、ボートに乗ってみるのもいいですね(いや、もちろん、カップルでなくてもかまいませんが)。ボートに乗って湖面から紅葉を楽しむのもお勧めです。湖岸から見るのとはまた違った景色が楽しめますよ。
湖面を滑るボートの姿を湖岸から眺めるのもなかなかよいものです。穏やかな湖面に小さな波紋を残して進んでゆくボートの姿を見ていると、何だか穏やかな気持ちになりますね。
写真:沢原 馨
地図を見る鎌北湖は春の桜や夏の深緑などもとても魅力的なのですが、晩秋の紅葉の景色もそれに劣らず素晴らしいものです。鎌北湖の紅葉が見頃を迎えるのは、例年11月の中頃から。見頃の時期には「鎌北湖紅葉まつり」が開催されて賑わいます。晩秋の休日、毛呂山町に足を延ばしてみてはいかがでしょう。
ボート営業や「紅葉まつり」は湖の水位低下などの諸事情によって中止されることもありますから、毛呂山町の公式サイトで確認してから出かけましょう。
鎌北湖には駐車場がありますから車で訪れるのが便利です。JR八高線の毛呂駅から歩くと4kmほどありますが、晩秋のハイキングを兼ねて歩いてみるのもいいかもしれません。
住所:埼玉県入間郡毛呂山町宿谷
電話番号:049-295-2112(毛呂山町産業振興課)
アクセス:JR八高線毛呂駅から徒歩約1時間/無料駐車場有り
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/25更新)
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