写真:沢木 慎太郎
地図を見る今回紹介する「ひがしなだスイーツめぐりバス」は、毎年秋ごろになると運行される、2011年から始まった期間限定のイベントバスです。3年目の今年は初の試みとして、期間中にしか味わえない限定スイーツを各店で販売しているので、東灘区にあるスイーツ店を巡るなら、この時期を逃す手はありません。ちなみに運賃は200円のチケットを買えば、1日何回でも乗り降りが可能という安さです。
2013年のイベントに参加しているお店は43店舗。イベントのバスは1日13便で、住吉や岡本、御影を循環しています。当日のバスチケットを参加43店舗に示すと、さまざまな楽しい特典が。特典を受けたお店が4店舗以上だと、抽選でスイーツや灘のお酒などの素敵な商品も当たります。さらに、当日のバスチケットを提示すれば、東灘区内の6美術館で入館料を割り引いてくれます。これはお得ですよ!
写真のバス乗り場は、阪神・御影駅前のショッピングセンター「御影クラッセ」の裏側にある乗り場。バスの乗り場や時刻表、コースなどはページの下にあるメモに張りつけていますので、そちらをご覧ください。バス停も、バスも、写真のようにピンクで真っ赤っか。バスの入り口にパンフレットが置いてあります。車内でアンケートに答えると、可愛いお菓子の景品が。
ドキドキ、ワクワクのイベント。では、さっそく、スイーツバスに乗ってGO!
【ひがしなだスイーツめぐりバス】
■日程:2016年10月15日(土)〜11月23日(水・祝)の土・日・祝日と11月4日(金)(全15日間)
■運行時間:10時〜18時(1日13本運行) 一周約40分
■料金:終日フリーパスで大人200円、子ども・高齢者(12歳以下・70歳以上)100円
■チケットの販売場所:スイーツバス車内(運行期間中)/協賛スイーツ店全店舗/東灘区役所まちづくり課/神戸市総合インフォメーションセンター
■問い合わせ先:神戸市総合コールセンター(年中無休 受付時間8時〜21時/TEL:078-333-3330 )
写真:沢木 慎太郎
地図を見る最初に向かったお店は、阪急岡本駅前にある「シェル・クレール」。1階にタリーズコーヒーが入ったビルの2階にお店があり、タリーズを地図に記載いたしましたので、こちらを目指してください。こちらは、オーナーの方の愛称「シェル・シー」にちなんだ店で、センスのいいお皿や手づくりのカードスタンドなどが並び、ニックネームと同様にとてもお洒落で可愛いお店。
そこで目に止まったケーキが、なんとも色鮮やかな「季節のフルーツタルト」。旬のフルーツを使っているため、いちごタルトといったような特定の名前はなく、行くたびに新鮮な感動と驚きがあります。タルトの生地にもフルーツを練り込み、サクサク感とフルーツの香りが相まって最高! 自家製のジャムがさらにおいしさを引き立て、細やかな気づかいに感動しました。
さらにおススメなのがシュークリームで、クッキーとアーモンドの二つの味を楽しめます。クリームは注文を受けてから、焼きたてのシューの生地に入れるので、こちらもサクサク感の食感がたまりません!ほんのりとしたクリームの甘さが広がり、とても上質な味が印象に残りました。
素材にこだわるスイーツの数々。ぜひとも召し上がってください!
写真:沢木 慎太郎
地図を見る阪急の御影駅前に本店を置き、神戸などに6店舗を構える「御影高杉」。地元では超有名なフランス菓子店で、この日もたくさんのお客さんで賑わっていました。
オーブンから漂ってくる香ばしい匂いが店内に漂い、格式の高さを感じさせる内装と相まって、独特の空間を作り上げています。また、店内にはカフェスペースがあり、ヨーロッパ調のインテリアでまとめた空間はなんとも心地よく、デートにおススメの場所。
この日、紅葉が見える道沿いに面したカフェでいただいたスイーツが、写真の「ひがしなだスイーツめぐりプレート」です。
こちらは、香ばしいパイ生地に上質なクリームと旬のイチゴを添えたミルフィーユをはじめ、オレンジリキュールの滑らかなムースや、栗を乗せたチョコロールケーキがセットとなった、なんともぜいたくなスイーツ。ミルフィーユはイチゴの風味が爽やかで、パイ生地はサクサクの食感が楽しめます。ムースはシラトスの香りが、チョコロールは栗のぷちぷち感がアクセントとなり、高級感のあふれるスイーツ。しっとりとした大人のデートにぴったりな味です。スイーツめぐり開催期間中(10月19日〜11月24日までの土日限定)の期間限定スイーツなので、ぜひともお見逃しなく!
ちなみに、御影高杉さんのシェフのおススメの食べ方は次の通り。
1 一番上のパイをひと口食べ、口いっぱいに広がるパイの風味を味わう
2 次に2、3段目のパイにナイフを入れる。ナイフを斜めに傾け、真上から手前にゆっくり下ろすようにして切ることがポイント
3 ひと口サイズに切ったパイに乗ったイチゴとカスタードクリームとのハーモニーを楽しむ。ひと口食べた一番上のパイはそのまま味わうのも、デコレーションのフルーツやソースと一緒に召し上がるのもおススメ
写真:沢木 慎太郎
地図を見る阪急の御影駅前、閑静な住宅に突然、森の中に建つ白い教会のような趣のある建物が見えます。窓に緑や花が彩る可愛らしいお店が「菓子工房 セセシオン」で、まるで菓子作りの妖精たちが住んでいるよう。ウィーンやドイツの伝統菓子などを中心に幅広く取りそろえ、その味わいに地元でも驚く方が多く、ひと際輝く個性的なお店です。
シェフはドイツ菓子歴30年以上という方で、海外で修業を重ね、シェフならでは鋭い感性で切り取ったスイーツはまさにアートそのもの!食材へのこだわりはドイツやウイーンからも取り寄せるほどで、ナッツやドライフルーツの比率が見事で、とても食べごたえがあります。
お店ではガラスの向こうで職人さんがスイーツを作っている姿を見ることができ、その真摯な姿に感動します。テイクアウト専門店ですが、斜め向かいにある「にしむら珈琲」でイートインも可能。ゆったりとした居心地のいい時間の中で、至福のスイーツをいただくことができます。
この日、選んだのは“パラチンケシュニッテン”というスイーツ。パラチンケンというのはウイーン風のクレープのことで、上層にお酒のミロワールが塗られたクレープが乗せられ、ひと口食べると柔らかくてほのかな甘みが口の中に広がり、幸せな気持ちになれます。
生地には生クリーム、カスタード、ソミュールが幾層にも織り込まれ、しっとりとした深い味わい。新鮮なフルーツと一緒に食べると、美しい音楽を聴いているような絶妙なハーモニーを奏でます。優しさを感じる味。ほっと心が安らぎ、あたたかい気持ちになることができます。
スイーツめぐりの期間中に500円以上の購入の方には焼き菓子をプレゼント。写真の手前にあるクッキーをいただいたのですが、これが驚くほどにおいしく、今まで食べたことがない絶品!そこで翌日、再びセセシオンに行くことに。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る焼き菓子を抜きにしてセセシオンは語れません。洋菓子の激戦区にあってお客さまに本当の焼き菓子を味わっていただくため、2000年のオープンからしばらくの間は焼き菓子だけで真っ向勝負!菓子作りの魂がこもっています。いかがでしょうか?どの焼き菓子も色艶やか。おいしそうで目移りしてしまいます。
これだけいろいろある焼き菓子の中で、入社1年目という若いパティシエールさんにオススメしていただいたのが、写真の右上にある“アプフェルシュトゥルーデル”。これはオーストリアのお菓子で、リンゴをシナモンで絡め、ラム酒に漬けたレーズンなどを春巻きみたいに薄皮で幾層にも巻いたもの。カスタードクリームなどに添えて食べるのですが、リンゴの風味が豊かで、まろやかな深い味わい。クリーミーな中にラム酒に漬けこんだレーズンがはじけ、なんとも癒される幸せいっぱいの味です。このほかにも、その日のシェフのひらめきで作る“本日の気まぐれケーキ”など、遊び心がたっぷり!遠方から何度も運んでしまうほどの価値のあるお店です。
以上、いかがでしたでしょうか?
神戸のスイーツをめぐるバスの旅。一日フリーのバスチケットを提示すると、いろんな特典があったり、スタンプを押してもらったりするので楽しいですよ!
【バスチケットの提示による特典(当日券のみ有効)】
■イベント参加のスイーツ店(43店舗)の特典あり!
■みなと観光バスを使い、六甲アイランドのスイーツ店へ片道100円で行くことがOK!
■4店舗以上の店で特典を受けて応募すると、抽選でスイーツや灘のお酒など素敵な賞品が
■東灘区内の6美術館で入館料の特別割引き
スイーツめぐりは、たくさんの笑顔に出会う旅でもあります。
そこにあるのは、「一期一会」。
お店の方の優しい笑顔と、スイーツと同じくらいに繊細な心づかい。
そして、ガラスや壁の向こうで下を向きながらスイーツをひたむきに作り続ける職人さんたちの真摯な想い。
一番の幸せは、お店の方の素敵な笑顔にふれあえたこと。ご紹介できなかったお店にも、たくさんの素敵な想いがこもっています。素敵なおいしい笑顔に出会いに、スイーツの聖地・神戸をバスで巡りませんか?
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(2024/3/29更新)
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