青森「龍飛崎」で津軽海峡の秘境を観光!階段国道に旧奥谷旅館も

青森「龍飛崎」で津軽海峡の秘境を観光!階段国道に旧奥谷旅館も

更新日:2019/09/30 14:39

かのえ かなのプロフィール写真 かのえ かな 鉄道ひとり旅ライター、駅舎・マンホール愛好家
『津軽海峡・冬景色』で有名な青森県の龍飛崎(竜飛崎)周辺は、「日本の秘境100選」に選ばれた、知る人ぞ知る観光スポット。青森駅からのアクセスは電車とバスで約2時間。しかも接続は1日4回しかありません。

しかし、龍飛崎はそんな苦労を後悔させません。各メディアで話題の「階段国道」に、絶景スポット「龍飛崎灯台」、太宰治も宿泊した「旧奥谷旅館」など、数多くの魅力があなたを待っています!

電車とバスの接続は1日4回!龍飛崎のアクセス事情

電車とバスの接続は1日4回!龍飛崎のアクセス事情

写真:かのえ かな

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秘境といわれる龍飛崎。そのアクセスはやはり容易ではありません。公共交通機関を使用する場合は電車とバスを乗り継ぐ必要があるのですが、そのチャンスは1日4回しかありません。

出発点は、JR津軽線の三厩駅(みんまやえき)。JR青森駅から約1時間15分の場所にある、津軽半島最北端の鉄道駅です。

電車とバスの接続は1日4回!龍飛崎のアクセス事情

写真:かのえ かな

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龍飛崎へつながる外ヶ浜町の町営バスは、三厩駅前に停車しています。接続は次の通りです。

■三厩駅→龍飛漁港、龍飛崎灯台
8:07発→8:32着、8:39着
12:34発→12:59着、13:06着
14:50発→15:20着、15:27着
17:30発→17:55着、18:02着

後に紹介する階段国道を上る場合は龍飛漁港停留所で降り、下る場合は龍飛崎灯台停留所で降ります。

帰りのバスは約2時間後に来ます。詳細は、記事最後の関連メモをご確認ください。

龍飛漁港から太宰治ゆかりの地「旧奥谷旅館」まで歩こう

龍飛漁港から太宰治ゆかりの地「旧奥谷旅館」まで歩こう

写真:かのえ かな

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たくさんのスポットを効率的に回りたいなら、龍飛漁港でバスを降りるのがおすすめ。停留所を降りると、帯島を間近に見ることができます。ここから5分ほど歩いて、太宰ゆかりの地へ向かいましょう。

龍飛漁港から太宰治ゆかりの地「旧奥谷旅館」まで歩こう

写真:かのえ かな

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こちらが太宰治が宿泊したことで有名な「旧奥谷旅館」です。奥谷旅館は、津軽半島最北端の旅館として明治35年に創業。そして、平成11年まで現役で活躍していました。

現在は「龍飛崎観光案内所」となり、館内では地域の歴史を知るための資料や、太宰治が宿泊したときの再現ルームなど、数多くの展示物を楽しむことができます。

<旧奥谷旅館(龍飛崎観光案内所)の基本情報>
住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜59-12
入館料:無料
開館時間:9:00〜15:30(最終入館15:00)
休館日:水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
電話番号:0174-31-8025

日本唯一!歩行者専用の階段がある国道「階段国道」

日本唯一!歩行者専用の階段がある国道「階段国道」

写真:かのえ かな

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再び龍飛漁港まで戻ってきたら、注目度上昇中の「階段国道(階段国道339号)」へ。階段国道は、1974年に作られた日本唯一の歩行者専用階段区間がある国道。ちょっとした手続きの手違いで偶然誕生したのですが、今では立派な観光名所となっています。

特に、階段国道を上り始めるこのスポットは撮影地として大人気。ぜひ、記念に1枚撮りましょう!

日本唯一!歩行者専用の階段がある国道「階段国道」

写真:かのえ かな

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階段国道は、全長388.2メートルで階段は全部で362段。片道の所要時間はおよそ10分です。その中には、民家の間をすり抜けるルートも…。港町の風情を感じられる一幕です。

日本唯一!歩行者専用の階段がある国道「階段国道」

写真:かのえ かな

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階段国道は高低差が70メートルあるので、上りは結構キツいです。しかし頑張って上り、後ろを振り返れば、目の前に海が広がる絶景が…!歩きやすい服装で、ぜひ挑みましょう。

<階段国道の基本情報>
住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜
電話番号:0174-31-1228(外ヶ浜町産業観光課)
※階段国道は除雪されないため、冬季は閉鎖される場合があります。

「津軽海峡冬景色歌謡碑」であの名曲を聴こう

「津軽海峡冬景色歌謡碑」であの名曲を聴こう

写真:かのえ かな

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階段国道を上った先(龍飛崎灯台停留所そば)には、「津軽海峡冬景色歌謡碑」があります。あの名曲『津軽海峡・冬景色』の歌謡碑です。

中央にある赤いボタンを押すと、石川さゆりさんの美しい歌声が龍飛崎の雄大な景色の中に響き渡ります。聴き慣れた名曲も、舞台となる龍飛崎で聴けば感動もひとしおです。

「津軽海峡冬景色歌謡碑」であの名曲を聴こう

写真:かのえ かな

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歌謡碑がある辺りは津軽海峡を見下ろせる高台となっており、眺めもバツグン!先ほど間近に見た帯島が遠くに見え、長い階段国道を上ってきたことが実感できますよ。

日本の灯台50選「龍飛崎灯台」は津軽海峡のシンボル

日本の灯台50選「龍飛崎灯台」は津軽海峡のシンボル

写真:かのえ かな

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階段国道の頂上付近には、さらに上へとつづく階段村道があり、「龍飛崎灯台」はその途中にあります。龍飛崎灯台は、一般の投票によって決定する「日本の灯台50選」にも選ばれた、いわば津軽海峡のシンボルです。

灯台レンズの存在感が光る円形の大型灯台は、建築物としても美しく、見るものを惹きつけます。白亜のさわやかな白が、青い空や海に映えるのも良いですね。

<龍飛崎灯台の基本情報>
住所:青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜
※中に入ることはできません。

日本の灯台50選「龍飛崎灯台」は津軽海峡のシンボル

写真:かのえ かな

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階段村道を歩き切った先待つのが「龍飛崎」です。津軽半島の先端であり、高台に位置する龍飛崎からの景色は、絶景中の絶景!また、強風の地としても知られています。

下を見れば、サスペンスドラマに登場しそうな断崖絶壁。水平線の先には、北海道の函館山や松前半島などが見えます。さらに、海面にも注目してみましょう。龍飛崎周辺の海域は、暖流と寒流がぶつかり合うエリアとなっているんです。

暖流と寒流がぶつかる場所には、まるで境界線のように一筋のラインがあらわれ、そこを境目に波の様子がガラッと変わります。写真でも、海の色が水平線の手前で変わっているのがお分かりいただけるかと思います。実際に見てみると、感動もひとしおですよ。

日本の灯台50選「龍飛崎灯台」は津軽海峡のシンボル

写真:かのえ かな

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たくさん歩いて疲れたら、近くの売店で食べ歩きするがおすすめ。海産物やおでんのほか、イノシシ肉のフランクフルトといった一風変わったメニューもありますよ。

龍飛崎で絶景と秘境旅の醍醐味を味わおう!

龍飛崎は決して行きやすい場所ではありませんが、道中に眺める景色も美しく、退屈することはありません。ローカルな雰囲気なので、地元の方とのコミュニケーションが楽しめることも。秘境への旅は、一度ハマると癖になりますよ。

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/15 訪問

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