ご紹介する「富士御殿場蒸留所」は、富士山の麓に位置する御殿場市にあります。工場は、雄大な自然に囲まれ、約50年かけて染み出た富士山の美味しい水が手に入るなど、ウィスキー造りに最敵な環境にあります。ここは、日本・アメリカ・イギリスによる合弁洋酒メーカーの蒸留所としてスタートした世界でも珍しい工場で、伝統技術を受け継いだ本物のウィスキーを製造しています。
ここでは工場見学ツアーを行っていて、2名から実施しています。見学ツアーは、9時から30分おきに開始しているので、あまり待つことがなく見学ができてしまいます。
見学ツアーの所要時間は、約70分。最初に、入口のシアターでプロジェクションマッピングによる全幅12mの迫力ある映像でウィスキー造りを見た後に、工場内の見学ルートへ。写真は「香りのブース」で、ウィスキーに含まれる香りの成分を体感できてしまうコーナー。「ウィスキー」と一口で言っても、パイナップルやバナナなどのフルーツの香り、ジャスミンなどの爽やかな花の香り、ココナッツやコーヒ―などの奥深い香りなど、色々な香りの成分が含まれています。
これらの香りは、すべて自然発酵から生まれたもの。香り一つにしてもウィスキーの奥深さが感じられ驚きの連続! ウィスキーの美味しさを新発見できるようなコーナーなので、是非とも様々な香りを体感してみて下さいね。
続いてこちらは、蒸留室。工場内の廊下からガラス越しに、製造の様子を見ることができます。ここでは「富士山麓 樽熟原酒50°」と言うウィスキーが作られていて、まず最初に麦芽とトウモロコシを温めた水と混ぜて仕込みの作業へ。そして、酵母を加えて発酵。
この茶色く見える煙突のようなものは「ポットスチル」と呼ばれ、これに入れて沸騰させて、水とアルコールに分けます。このポットスチルの形は、原料や酵母はもちろん、蒸留方法までこだわり、雑味の無い美味しいウィスキーに作り出すため考え尽くした結果、この形に辿り着いたそうです。工場の象徴とも言える「ポットスチル」は、ここに来たら見逃せません。
変わってこちらは、検ビンや瓶詰作業を行う工程。蒸留した後、樽詰めをして何年も熟成庫で寝かしたウィスキーを樽から出して味をブレンド。その後、瓶詰めされて全国へ出荷されます。
この部屋では、レーンから流れる空き瓶に次々とウィスキーが注がれて蓋をする様子、ビンにラベルを張る様子などが見られます。レーンから目まぐるしく流れてくる大量のウィスキーは圧倒されてしまうくらい凄まじい量ですが、何故かいつまで見ていても飽きません。
瓶詰めされたウィスキーを人が目視で確認する様子など、機械まかせではなく人の手も加わっている意外な光景なども見られます。安心してウィスキーを楽しめる秘密も垣間見られますね。見学ツアーは、スタッフの方が同行しているので、いつでも質問ができるのも嬉しいところ。
製造工程の見学ツアーが終わった後は、試飲ルームで試飲ができます。ここで作られる「富士山麓 樽熟原酒50°」と「ロバートブラウン」の2種類のウィスキーを、ロックや炭酸水で割ったハイボールなどお好みの飲み方で2杯まで頂くことができます。
お酒が苦手な方やお子様、ハンドルキーパーの方には、ノンアルコールチューハイの氷零や、生茶・午後の紅茶・りんごジュースなどもあるので、そちらがお勧めです。製造工場で飲むウィスキーは、一段と美味しく感じられる格別な一杯。工場限定のチーズ味の柿の種のおつまみ付きです。試飲だけでは物足りない人は、有料でウィスキーを飲むことができます。
休館日は、毎週月曜日・年末年始。その他に不定休があるので、詳しくは下記の関連MEMO【キリンの工場見学 富士御殿場蒸留所】よりご覧下さい。工場内は動画の撮影は禁止。写真撮影はできるので、お気に入りの場所を見つけて記念撮影してみては如何でしょうか? 見学ルートは、バリアフリーなのでご家族皆さんで訪れても良いですね。
売店では、ウィスキー入りのチョコレートや、樽材を使ったこだわりの「ロックグラス」など限定商品もあるので、ショッピングも楽しめます。また、工場見学の他に屋上展望台があり、天気の良い日は富士山が見られるビュースポットなのでお見逃しなく。
「富士御殿場蒸留所」は、ウィスキーを作っている工場ですが、大人から子供まで楽しめる穴場なスポット。お財布にも優しいので、是非一度足を運んでみては如何でしょうか?
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(2024/4/26更新)
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