あっ、きのこの山の断面だ!六本木「デザインの解剖展」で楽しむ身近なモノの断面

あっ、きのこの山の断面だ!六本木「デザインの解剖展」で楽しむ身近なモノの断面

更新日:2016/10/21 14:33

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
東京ミッドタウン・ガーデン内で開催している21_21 DESIGN SIGHT企画展「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」は、きのこの山や写ルンですなど、私たちの身近にあるモノの断面をユニークな視点で展示。エンターテインメント性も高く、身近なモノがこんなに面白いなんて…!と目からウロコの経験ができます。当たり前だと思っていたモノがどのように解剖されるのか、あなたも確かめてみませんか?

「デザインの解剖展」とは

「デザインの解剖展」とは

写真:安藤 美紀

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2016年10月14日〜2017年1月22日までの約3ヶ月間、東京ミッドタウン・ガーデン内「21_21 DESIGN SIGHT」で開催されている「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」。

「デザインの解剖展」とは、私たちの生活に溶け込んでいる身近なモノにフォーカスを当てて、それらをつぶさに読み解いていくイベントです。会場には製品の巨大オブジェの展示や、若手クリエイターの視点に基づく作品も展示され、まさにここでしか見られないものばかり!

具体的に解剖されているのは、株式会社 明治の5つの製品(きのこの山・明治ブルガリアヨーグルト・明治ミルクチョコレート・明治エッセルスーパーカップ・明治おいしい牛乳)。それらを300項目以上に分け、解剖にトライしています。

たとえば、明治を代表するロングセラーのお菓子、きのこの山のコーナーでは、真っ二つに割れた巨大きのこの山がお出迎え。まずその大きさに驚きますが、それ以外にもパッケージ箱の個体の動きや、舌触り、香りといった普段見えない要素まで、深く深く追求していきます。

きのこを熟知した人でなくても、きのこの山と聞けば、お年寄りから子供まで真っ先に「あのお菓子だ!」思い浮かぶはず。ここでは超メジャーなお菓子の知られざる一面を、たっぷりお楽しみいただけます。

しめじやエリンギも…。「違うきのこ」で形状検討

しめじやエリンギも…。「違うきのこ」で形状検討

写真:安藤 美紀

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チョコレートにクラッカーを組み合わせた、きのこの山。そうだ、同じきのこ類で、きのこの山を作ったらどうだろう…?そんな想像を具体化したのがこちら。

きのこの山と同じように、チョコレートの傘とクラッカーの軸で出来た、しめじ・エリンギ・えのき・しいたけです。

特に、えのきやしめじは、かなりリアル!いかにも食べにくそうな形状ですが、こんなお菓子があったら楽しいですよね。「デザインの解剖展」では、こういった独創的な展示も見所の一つ。子供たちでも興味を持ちやすい題材を用いているため、誰でも気軽に楽しむことができます。

「デザインの解剖展」の楽しみ方

「デザインの解剖展」の楽しみ方

写真:安藤 美紀

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「デザインの解剖展」は、解説の文章量がとにかく多い!時間がある方は、もちろんじっくり読んでもらいたいのですが、そこまで時間がない…という人は、展示物の手前に書かれた要約(短くまとめた文章)に着目するといいでしょう。要約をさっと読むだけで、それぞれの要点を効率よく理解することができます。

巨大ミルクチョコレートも!

巨大ミルクチョコレートも!

写真:安藤 美紀

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明治ミルクチョコレートは、今でこそ“板チョコ”として親しまれていますが、実は日本で最初期に工場生産された歴史あるお菓子です。ここでは、チョコレートの歴史から、甘み・苦味・酸味といった味覚について、そしてパッケージに印字されたドット文字の仕組みなど、徹底的に解剖しています。

巨大ミルクチョコレートは、一部割れているところがあるので近付いてみましょう。普段小さすぎて気付かないところまで、しっかり自分の目で確認することができます。

好きなネーミングの牛乳を作ってみよう

好きなネーミングの牛乳を作ってみよう

写真:安藤 美紀

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2002年に明治乳業から発売された、明治おいしい牛乳。新製法を確立し、搾りたての生乳のような爽やかな香りが評判となり、大ヒット商品になりました。牛乳は苦手だけど、これなら飲める…という人も多いのではないでしょうか?

「デザインの解剖展」では、明治おいしい牛乳のロゴタイプを解剖、作品「ロゴタイプの拡張」として展示しています。ここでは、好きなひらがなを組み合わせ、オリジナルの牛乳を作ることができます。

どんな名前をつけても、明治おいしい牛乳と同じフォントを使っているから、ちゃんと“おいしい牛乳感”が残るのも嬉しいポイント。自分の名前の牛乳などを作って、みんなで盛り上がりましょう。

ちなみに今回のイベントは、一部作品を除いて撮影可能。好きな牛乳を作ったら、SNSでどんどん広めてみては!

あなたの世界観が変わるかも

「デザインの解剖展」で解剖するのは、私たちの生活に溶け込んでいる身近なモノたち。普段、当たり前のように、食べたり使ったりしていますが、もしモノづくりの現場がブラックボックス化したら…。そう考えると、怖いですよね。

今回のイベントは、身近なモノを様々な視点で読み解き、その裏側まで徹底的に解剖しています。今まで知らない世界を知ることで、残さないで食べよう、丁寧に使おう。という気持ちになれるはず。身近なモノをとことん知ることで、あなたの世界観が大きく変わるかもしれません。

【デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法 開催概要】
期間:2016年10月14日(金)〜2017年1月22日(日)
会場:東京ミッドタウン・ガーデン内「21_21 DESIGN SIGHT」
料金:一般1,100円、大学生800円、高校生500円(中学生以下無料)

掲載内容は執筆時点のものです。

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