一日100人限定故の極上の日本庭園、京都「白龍園」

一日100人限定故の極上の日本庭園、京都「白龍園」

更新日:2016/10/19 10:23

Mija Atsushiのプロフィール写真 Mija Atsushi
一日100人限定で入場が可能となる、京都の日本庭園「白龍園(はくりゅうえん)」。
この白龍園は、一日の入場人数が限定されているだけでなく、公開時期もまた現時点では春か秋の2季のみとなっており、さらには荒天の場合でも休園になるなど、なかなかレア度の高いスポットとなっています。
ここまでの制限が課せられるこの「白龍園」、一体どんな庭園なのか。
入場券の入手方法なども併せてご紹介します。

絵画のごとき色彩の庭園

絵画のごとき色彩の庭園

写真:Mija Atsushi

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深紅に染まる秋の白龍園は、まさにこの庭園の真価を発揮するとき。赤々とした木々の合間から柔らかな陽光が射し、絵画のごとき彩りをみせてくれます。

人数制限が設けられているが故の、喧騒から放たれた静かな空間が広がる極上のひと時。特に庭園入口近くの階段上に立つ一際赤さを輝かせるもみじの姿は圧巻であり、見事の一言に尽きます。

この庭園の歴史は意外にも浅く、1962年に白龍園を運営する青野株式会社の創業者である故青野正一氏が霊域安養寺山(つつじ山)一帯を入手し、その生涯をかけて荒れ果てていた地を蘇らせました。それが現在の白龍園の始まりとなっています。

わずか半世紀ほどしか経過していないにも関わらず、優雅に四季の彩りを映し出すこの庭園。是非とも機会を見つけて訪れたい、京都の新しい名所です。

春、秋の2期に満を持して公開される極上の庭園

春、秋の2期に満を持して公開される極上の庭園

写真:Mija Atsushi

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紅葉こそが真価を発揮すると前述しましたが、春の桜の白龍園もまた捨てがたいもの。淡い木漏れ日が射す中を桜の花びらが風に舞う光景は、忘れられないものとなる事でしょう。どうせなら春、秋と2度訪れてみてそれぞれの違いを楽しむのもまた贅沢な楽しみです。

ちなみに、公開時期は2季限定とはなりますが、何れも期間は2か月間ほどと、意外と長期に亘っての公開となります。桜が散った後、或いは葉が色付く前の緑豊かな白龍園もまた違った趣があります。この庭園の売りは紅葉や桜だけではありません。これらの時期から多少外れたとしても、観光の選択肢から外すような場所ではありませんので、そこは安心できます。

入場券の購入方法 ※重要!!

入場券の購入方法 ※重要!!

写真:Mija Atsushi

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この白龍園の入場券の購入方法について説明しましょう。
まず、白龍園の入場券は、白龍園現地では販売されていません。叡山(えいざん)電鉄の出町柳駅インフォメーションでのみ購入が可能となります。また、前売り券も販売されておらず、事前予約もできないため、出町柳駅にて文字通り先着100人までが購入可能となっています。

その出町柳駅での販売開始時間も朝9時からとなっているので、特に紅葉や桜の時期の休日は、その時間まで並んで待たないと購入できない可能性があります。平日はまだ購入しやすいですが、徐々に知名度が高まってきている近年においては、やはり平日であっても早い段階で出町柳駅で待つ事が推奨されます。さらに、悪天候の場合は入場券の販売が中止となる可能性も出てきます。(この場合は出町柳駅での入場券販売も中止となります。)

また、入園時間も10時〜13時30分(13時まで受付)となっており、この3時間半の間に移動し、園内を見学しなくてはなりません。(出町柳駅での販売時間は9時〜12時30分。)

チケットは入手できたから後でゆっくり行こう、とはなかなかいきませんので、他にも行きたい所がある場合は、しっかり順番と予定を考えなければなりません。

制限があるからこそのプレミアムな空間を味わう

制限があるからこそのプレミアムな空間を味わう

写真:Mija Atsushi

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これだけの制限が課せられているにも関わらず、それを乗り越えてまで行く価値があるのが、この白龍園なのです。

桜や紅葉の名所が多い京都。どこもかしこも人でごった返しますが、この白龍園は入場人数100人という上限が幸いして、非常に落ち着いた静かな場を作り出す事に成功している為、癒しの空間となります。何よりも、人で溢れかえる心配がないという安心感が、たまらないメリットにもなるでしょう。

100人という制限が課せられているのは、白龍園の庭園内部の階段を含んだ至る所に苔が生えており、安全面を考慮に入れての事。(ただ、この苔の手入れも非常に行き届いていますので、これもまた見ものです。)

アクセスも良いとは言い難く、せっかく白龍園に訪れたが101人目以降となった為に門前払いを受ける、といった事態を避ける為にも、入場券は出町柳駅でのみ販売するよう配慮されています。

今後の予約受付の可能性と特別公開以外での利用

今後の予約受付の可能性と特別公開以外での利用

写真:Mija Atsushi

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ちなみに、2016年は「試験公開」として11/11(金)、11/20(日)、11/26(土)の14:00〜16:00に各日50人限定で予約申し込みを受け付けていました。この募集は9/15に締め切られていますが、“遠方から訪れた方でもより公平に鑑賞できること”を目的とした処置であるため、今後も公開時期に合わせて同様に限定で予約受付を設ける可能性もあります。

次回公開時からとなりますが、どうしても朝から並んで入手する手段がないという方は、これを狙ってみるのも良いでしょう。ただ、応募人数が50人を超えると抽選となります。50人を下回る事はまず無いであろう知名度はありますので、運に頼らないと入手できない可能性が非常に高いです。

さらに、最近では“お茶会”“女子会”“和楽器鑑賞会”“写真・ロケ撮影”といった「貸切プラン」も登場しており、春、秋の特別公開だけでなく、色々なアプローチをしてきているのが良いところ。興味がある方は白龍園公式サイトより問い合わせてみましょう。

限定公開故の極上の時間を味わえる白龍園

いかがでしたでしょうか。
あまりの制限の多さにひるむ方もいっらしゃるかもしれませんが、“あの京都で落ち着いて紅葉や桜を鑑賞する”ことができるのは、この白龍園くらいのものです。
限定的な公開だからこそ、そこに行けた時の喜びもまた極上のものとなり得るのです。

2016年秋の特別公開は、10/29(土)〜12/4(日)にかけて。
春季は例年3月下旬から5月末にかけての公開となっております。
京都観光の予定に是非とも組み込んでいただきたいプレミアムな庭園です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/27 訪問

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