甘いチョコレートケーキ、ザッハートルテの元祖といえば、有名なウィーンの『カフェ・ザッハー』ですが、インスブルックでもその本場の味を楽しむことができます。
インスブルックの『カフェ・ザッハー』は、旧市街の路地ホーフガッセ(Hofgasse)に沿ってあります。王宮建物の一部にあるので分かり難いかもしれませんが、旧市街広場の「黄金の小屋根」から土産屋が並ぶホーフガッセ沿いに上を向いて歩くと、ローズ色の『カフェ・ザッハー(Cafe Sacher)』と書かれた看板を見つけることができます。
カフェの玄関は、王宮広場の入り口にあります。ザッハートルテの飾られたショーウィンドウと『カフェ・ザッハー(Cafe Sacher)』と書かれた看板、ガラスドアが目印です。
『カフェ・ザッハー』の玄関の階段には赤い絨毯が敷かれ、クラシックで高級感溢れた店構えです。店内にはタキシード姿のウェイターがいて、一見普段着では敷居の高い雰囲気ですが、気軽に入っても大丈夫です。
店内は他の旧市街のカフェに比べると静かで、ゆったり落ち着くことができます。普段は地元の人たちが紅茶やコーヒーを飲みながら、新聞や雑誌を読んで寛いでいます。さすが王宮内だけあって、内装はクラシックでゴージャス。格調高い雰囲気なので、まるでハプスブルグ家のお膝元ウィーンにいるようなオーストリアらしさを満喫できます。
『カフェ・ザッハー』でやはり食べたいのが、オリジナルの元祖ザッハートルテ。
これは他の店のチョコレートケーキとは違い、中央部にアンズのマーマレードが詰められています。日本人にはかなり甘く感じるかもしれませんが、添えられた生クリーム(Sahne)には砂糖が入っていないので、一緒に食べるのがコツ。注文の際には「クリームも付けてください(Mit Sahne)!」と注文しましょう。また、砂糖を入れてないコーヒーや紅茶にも、甘さが緩和されてよく合います。
『カフェ・ザッハー』にはオリジナルのブレンドコーヒーや紅茶、ワインもあるので、ケーキが苦手な方は飲み物だけを楽しむことができます。
「世界で一番有名なチョコレートケーキ」と言われるザッハートルテは、メッテルニヒ公の料理人だったフランツ・ザッハーが1832年に考案しました。
その後、彼の子孫にレシピが受け継がれ、ホテル経営とカフェでザッハー家は成功します。しかし、財政難に落ちた際に王室御用達のケーキ店『デメル』から資金援助を受け、それと引き換えにザッハートルテの販売権を認めてしまいます。そのため門外不出だったレシピは流出し、「正統なザッハートルテは何か」を巡り『デメル』との間にも販売差し止めを求める裁判が起こりました。それが有名な「トルテ戦争」です。
店内には、オリジナルのザッハートルテの歴史の書かれた冊子が置かれ、元祖ザッハートルテの店としての誇りと格式を感じます。
インスブルックの『カフェ・ザッハー』でも、ザッハートルテを持ち帰り用に購入することが可能。値段は少し高めですが、木箱に入った美しい優雅なパッケージはプレゼントやお土産に最適です。ザッハートルテの大きさも選べるので、予算に応じて買うことができます。
ザッハートルテは砂糖が多く使われ、チョコレートが厚くコーティングされているので、1、2週間程度であれば日持ちします。暑い夏はチョコレートが溶け出す可能性があり、日本への持ち帰りは不向き。でも、他の季節なら心配なくOKです!
インスブルックの『カフェ・ザッハー』情報
住所:Rennweg 1, 6020 Innsbruck
営業時間:
日曜日‐水曜日/8:30‐22:00
木曜日‐土曜日/8:30‐0:00
『カフェ・ザッハー』には朝食メニュー、日替わりメニューなどもあり、オーストリア料理を中心とした食事をとることもできます。カフェの周辺には見所も多く、旧市街や王宮の観光でお腹が空いたら是非立ち寄ってみてください!
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(2024/4/24更新)
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