写真:月宮 うさ
地図を見る長崎銘菓と聞いて多くの人が真っ先に思い描くのは"カステラ"ではないでしょうか?しかし、ここ平戸市ではちょっと異なります。
1543年の鉄砲伝来から約1世紀近くもの間、日本最初の西洋貿易港として栄えた平戸の地に、ポルトガルからやってきたキリスト教(カトリック)の宣教師たちにより伝えられたのが、これからご紹介する「カスドース」です。
その作り方は、カステラの焼き色の部分を切り落としてからカットし乾燥させたものを、溶いた卵黄にくぐらせ、煮立てた蜜で揚げ、仕上げにグラニュー糖をたっぷりとまぶします。カスドースは、当時ぜいたく品とされていた"卵"と"砂糖"をふんだんに使った甘いあま〜いお菓子なのです。コーヒーやお茶と相性ぴったりですよ。
カスドースの名は、カステラの"カス"・ポルトガル語で甘いを意味する"ドース(doce)"から付けられたもの。伝えられた当時は門外不出の菓子として扱われ、庶民は口にすることができなかった歴史ある銘菓です。
写真:月宮 うさ
地図を見る全国有数の水揚げを誇る平戸市の"あご(トビウオ)"。どんな料理にも合う上質なお出汁が取れることで近年人気が高まっていますが、そのままおいしいく食べられる産地ならではのお土産もあります。
その中の1つ、秘伝のタレに一晩つけたアゴを丁寧に干して焼き上げた「つまみあご」は酒の肴にぴったりの一品。そのまま豪快に丸かじりでいただきましょう。頭や腸(はらわた)は、最初から取ってあるものも販売していますので苦手な人もご安心を。また、ご自宅で軽く炙っていただく一夜干しも絶品です。
写真:月宮 うさ
地図を見る平戸には"ずぼ"と呼ばれる不思議な形の"かまぼこ"があります。普通かまぼこといえば、板の上に乗っていますが、なんと"ずぼ"はストローで巻かれたかまぼこ。「川内かまぼこ」の名前で販売されています。
ずぼ…とは、藁(わら)のこと。その昔、農村で働く人々が汚れた手でも食べられるようにと、藁を巻いた"すぼ巻き"が生まれました。時代が変わり、その形はストローへ変化しましたが、おいしさは変わらず今に受け継がれています。
かまぼこに使われるお魚は平戸市近海で獲れる新鮮な、えそ・あじ・あご、など。それぞれ風味が異なりますので食べ比べもオススメ。写真はクセの少ない白身魚"えそ"を使ったかまぼこ。食べるときはストローを1本ずつ外していただきます。
写真:月宮 うさ
地図を見る豊かな漁場広がる平戸市近海のお魚がおいしいことはもちろんですが、実は命の源である"塩"もおいしいのです。満月の夜の満潮時の海水を8時間平釜で煮詰めて作る「平戸の塩」は苦味も少なくとてもまろやかで、どんな料理にもぴったり。お土産にも喜ばれること間違いなしです。
写真:月宮 うさ
地図を見る太陽の光と海浜風の恵みに包まれる大地にて大切に育てられた純国産オレンジ「平戸夏香(サマーオレンジ)」は、平戸市を代表するおいしい果実。収穫期は5〜7月にかけてですが、甘酸っぱい爽やかな風味は、さまざまな加工品に姿を変え1年中楽しむことができます。
ジュースやジャムはもちろんのこと、手軽に味わえるお菓子もオススメ。パッケージもかわいく、お土産にもぴったりです。
長崎県平戸市は西洋文化の歴史を今に伝える美しい町。おいしいもの探しと一緒に、ぜひ時間を多めに取ってゆっくりと観光も楽しんでくださいね。
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(2024/4/26更新)
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