京都「原谷苑」は京都人も行きたい枝垂れ桜の桃源郷!

京都「原谷苑」は京都人も行きたい枝垂れ桜の桃源郷!

更新日:2019/03/22 17:31

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター
数多い京都の桜名所の中でもここが一番だと推薦する地元人も多い「原谷苑(はらだにえん)」。京都市内でありながら容易にはたどりつけない穴場で、桜の隠れ里としても知られています。そんな「原谷苑」には枝垂れ桜のジャングルとも形容される、桃源郷のような世界が待っています。

桜の穴場「原谷苑」とは?

桜の穴場「原谷苑」とは?

写真:bow

地図を見る

京都には桜の名所といわれる寺社仏閣が多数ひしめいています。そんな中、年々注目度が上昇している桜の名所といえば「原谷苑」でしょう。地元京都人でも一度は見てみたいと思う人も多い場所なのですが、簡単に行けないため実際に訪れたことがある人はそう多くありません。

桜の穴場「原谷苑」とは?

写真:bow

地図を見る

そもそも「原谷苑」じたいは個人所有の土地。それゆえに旅行雑誌などでは紹介されなかったスポットであり、観光客にも知られることもなかった存在。しかし昨今ではインターネットの力により、「原谷苑」の存在が徐々に知れ渡り、年々訪れる人が増え一気に有名スポットになりました。

桜の穴場「原谷苑」とは?

写真:bow

地図を見る

「原谷苑」は常に公開されているわけではなく、桜の咲く時期に合わせて春に一般公開されています。(近年では紅葉の時期の公開も始まりました。)

「原谷苑」があるのは金閣寺から見て北西の方向にある原谷という小さな集落内。この原谷は金閣寺の裏にある山をひとつ超えた山間部に位置しており、辿り着くのが少し大変なのです。アクセス方法は後程ご紹介しますが、その不便さが原谷苑の存在感を引き立てていることは間違いありません。

さながら桃源郷?いや桜源郷だ!

さながら桃源郷?いや桜源郷だ!

写真:bow

地図を見る

山中の小さな集落に4万坪という広大な敷地を誇る「原谷苑」。敷地内は、桜・桜・桜・・・人口密度ならぬ、樹木密度?がこれほど高い桜の名所もなかなかお目にかかれないでしょう。ここを訪れば原谷苑が「桜のジャングル」と形容されることを納得していただけると思います。

メインとなるのは紅枝垂れ桜です。満開の頃になるとまさに百花繚乱の世界!視界が悪くなる程の咲き方をします。それゆえに原谷苑で撮る写真は本当にジャングルのようなショットばかりになってしまいます!

さながら桃源郷?いや桜源郷だ!

写真:bow

原谷苑の桜は、メインとなる紅枝垂れ桜以外にも多種多様!ソメイヨシノはもちろん、枝垂れ桜も一種類だけではなく、一重桜もあれば八重桜もあり、色も紅もあれば白もあります。

また、黄桜や御室桜など珍しい桜も植えられています。桜以外にもボケや雪柳なども同じ時期に綺麗に咲いていて、頭の上から足元まで花だらけになっています。本当に見事な花の園。これだけの庭園を造り上げるのに、どれほどの苦労があったか。そしてこの庭園を維持されているということもまた特筆すべき点なのだろうと思います。

さながら桃源郷?いや桜源郷だ!

写真:bow

地図を見る

枝垂れ桜の鑑賞法

枝垂れ桜の鑑賞法

写真:bow

地図を見る

ここ原谷苑は枝垂れ桜が本当に沢山咲いています。さて、その正しい(?)鑑賞法を一つ伝授いたします。

それは、枝垂れ桜の木の真下に立ち、上を向いてみましょう。桜の花が全てこちらを向いているように見えませんか?そうなんです、ソメイヨシノだと桜の花はみんな好きな方向を向いて咲いていますが、枝垂れ桜の花は下向きに咲いているのです。鈴なりの桜の花に一斉に「こんにちは」をされる気分はなかなか面白いのでぜひ一度お試しあれ!

原谷苑の桜の見ごろとは?

原谷苑の桜の見ごろとは?

写真:bow

地図を見る

ここから先は重要な情報が続きます。まずは原谷苑の桜の見ごろですが、京都市内のソメイヨシノが見頃から一週間遅れて見頃を迎えます。山あいにある原谷苑なので、京都市内では散ってしまった後でもまだ桜が楽しめるというのは重要なポイントですので覚えておきましょう。遅咲きで有名な御室仁和寺とは見頃がほぼ一致しています。桜の種類も多いので、長い期間桜が楽しめるというのも重要なポイントでしょう。

また原谷苑の入苑料はなんと時価!花の咲き方によって300円から最大1500円までという幅があります。入苑料が高いからと言って残念がらないように、高いということは見頃の証なのでむしろ喜びましょう!

原谷苑へのアクセス方法は?

原谷苑へのアクセス方法は?

写真:bow

地図を見る

そして肝心なのがアクセスです。桜が咲く春の一般公開中は自家用車で行くことは不可能です。まず1つめのアクセス方法は京都市バス。立命館大学前と原谷の間を結ぶM1系統は1時間に1〜2本しかありませんが、唯一の原谷へ通じる公共交通機関です。2時間に1本程度ですが北大路バスターミナルと原谷を結ぶルートもあることはチェックしましょう。

2つめのアクセス方法はタクシー。バスの時間が合わない場合はおとなしくタクシーの利用がベターです。一緒に行く人が多い場合はタクシーの方が効率もいいですし、割安になるかも。

原谷苑へのアクセス方法は?

写真:bow

地図を見る

3つめのアクセス方法はシャトルバス。実は原谷苑へ向かうシャトルバスが運行されているのはあまり知られていません。乗り場はわら天神宮の鳥居前あたりで、原谷苑の門前まで9:00〜16:00の間を約10分で結んでいます。2019年は3月30日からの運行が予定されています。なんといっても無料というのがありがたいので、原谷苑のご厚意に感謝しつつ利用しましょう。

4つめのアクセス方法はツアーに参加すること。桜シーズンの京都は各旅行会社によるツアーが数多く販売されていますが、原谷苑がコースに入っているツアーも毎年企画されています。原谷苑以外の桜も同時に楽しみたいのなら、お手軽にツアーに申し込むのが賢いかもしれませんね。ツアー参加の場合はタクシーで原谷苑へ向かうことになります。

原谷苑へのアクセス方法は?

写真:bow

地図を見る

以上を踏まえていただき、あなたの想像を絶するであろう桜の園「原谷苑」を目指してください。言葉を失ってしまうほどの世界がそこには待っていますよ。

原谷苑の基本情報

住所:京都市北区大北山原谷乾町36
電話番号:075-461-2924
開苑時間:9:00〜17:00(受付は16:30まで)
入苑料:最大1500円(時価)
アクセス:本文中参照
2019年度春の一般公開期間:3月23日〜桜が散り次第終了予定

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2011/04/11 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -