ここは外せない!アンコール遺跡群の街「シェムリアップ」の見どころ

ここは外せない!アンコール遺跡群の街「シェムリアップ」の見どころ

更新日:2016/10/24 17:33

1970年代前半から約20年にわたり内戦下にあったカンボジア。内戦終結後、1992年に世界遺産に登録されたアンコールワットが、世界的な修復プロジェクトの元で修復され、東南アジア最大の観光地として世界中の人々が訪れるようになりました。今回は、アンコール遺跡群観光の玄関口となる街「シェムリアップ」の魅力と、ここは外せない!という王道の観光スポットについてご紹介しましょう。

カンボジア観光の拠点・シェムリアップ

カンボジア観光の拠点・シェムリアップ
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首都プノンペンの北西300kmに位置するシェムリアップ。日本からは直行便はなく、乗り継ぎが便利なベトナム、ハノイやホーチミン経由がお勧めです。シェムリアップは首都プノンペンに次ぐ第二の都市で、人口は23万人。国際空港は市の西側にあって市内中心部とは距離的にも近く、タクシーで30〜40分程です。

またアンコールワット、アンコールトム、タ・プローム等の各遺跡群も市内からタクシーでの観光が可能ですし、またホテルのツアーデスクなどでも多くの現地ツアーが販売されております。 

見どころとなる、古き良きカンボジアの風情を漂わせるオールドマーケットや、夜半からのナイトマーケットなど、ショッピングエリアも徒歩あるいはトゥクトゥクと呼ばれる簡易タクシーで簡単にアクセスできます。

お勧めのレストラン「アマゾンアンコール」(写真)は、内装も綺麗で食材も豊富です。しかも空港と市の中心部の間に位置しており、日本人が多く利用する夕方到着便の夕食には大変便利。カンボジアの伝統踊り「アプサラ」を見ながらのディナーショーを堪能してはいかがでしょうか?

世界の夜明けはアンコールワットから!眩しく昇る朝日とシルエットの遺跡が幻想的

世界の夜明けはアンコールワットから!眩しく昇る朝日とシルエットの遺跡が幻想的
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アンコールワットの背後から上る朝日は、世界の夜明けを思わせる幻想的な光景です。遺跡は市内のホテルから車で30分程なので、暗いうちにホテルを出発して、見学の準備が必要です。

朝日はアンコールワット遺跡の塔の裏側から出てきます。遺跡の手前に大きな池があり、池の淵に立って水鏡に映る朝日とシルエットの遺跡を堪能してください。遺跡は東西に正対して立っているので、春分と秋分付近の日程では中央の高い塔の裏側から日が昇ります。

まさしく「世界の夜明け」は感動ものですよ〜。陽が昇るときに取って置きのお願い事をしてみましょう。叶うかもしれませんよ(笑)。

朝日見物に際して、秋冬期は5時15分頃、春夏期は4時30分頃のホテル出発を目安にしてください。ただ日によって交通渋滞の状況も異なるため、詳細は見学日の前日にツアーデスクなどで相談されることをお勧めします。

遺跡はアンコールワットだけではない。植物によって破壊された遺跡は自然の逞しさを感じる場所

遺跡はアンコールワットだけではない。植物によって破壊された遺跡は自然の逞しさを感じる場所
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アンコールワットから北東に約5kmところに、12世紀末頃仏教寺院であった、タ・プローム遺跡があります。ここは寺院自体が熱帯雨林の中にあり、この林に生い茂る樹木によって、石造りの寺院が次第に浸食されています。樹木の根が遺跡に覆いかぶさるように生えていたり、回廊を突き破って出てきた巨大な樹木によって寺院は破壊されていたりしていますが、樹木の生命力の強さを感じ、逆に石の中に生命が宿っているかのような、不思議な感覚に出会えます。

寺院としての敬虔さより、樹木の持つ圧倒的な生命力に感動すら覚えます。アンコールワットとは対照的な感銘を受ける場所として、是非一緒に訪れてください。訪問が雨季であれば、苔むした岩と苔独特の香りが感じ取れますし、乾期であれば、木々の葉の間からの木漏れ陽が綺麗です。

そしてこの生い茂る樹木によって、破壊され過ぎないように適度なメンテナンスが施されています。「安全に見学できる廃墟」として、自然との絶妙なバランスも感じとってみませんか?

市内観光は夜も安全で面白い。ナイトマーケットで掘り出し物を探そう

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シェムリアップの市内はそれほど大きな繁華街ではなく、市内の路線バスはありません。そのため徒歩や「トゥクトゥク」と呼ばれる、オートバイに引かれたタクシーが良い交通手段です。トゥクトゥクは市街地ならどこでも拾えますが、走行に当たってメーターは無いので事前に値段交渉をすることを強くお勧めします。この辺りが欧米と大きく違うところです。市内中心部の移動なら概ね2ドルほどですが、かならず走行前に価格交渉を忘れないようにしてください。

ナイトマーケットは街の一角にいわゆる「露店市」が並んでいるエリア。ここも値切り交渉をするなど、店側とのコミュニケーションが醍醐味です。思わぬ掘り出し物を安く手に入れられるかもしれませんよ。

地元文化に根付いた水上生活者の日常を垣間見てみよう

地元文化に根付いた水上生活者の日常を垣間見てみよう
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東南アジア最大の湖「トンレサップ湖」。面積は2500平方Kmほどで、琵琶湖の4倍程度の大きさといえば、その規模が想像できると思います。断層湖なので、水面積の割に水深は浅く生活排水も多く流れ込むため、その分有機物が多く、大量の魚が生息しています。

そんな環境を利用して、多くの水上生活者がこの湖畔で暮らしています。現在は観光客向けにそうした生活を小型のボートで見学するツアーが形成されています。もちろん見学者の我々は、生活者のプライベートを覗いてしまうわけですが、そうした観光収入がまた彼らの生活を支える一部にもなっている現実も存在しています。 

生活空間は村を形成しているので、「浮かぶ商店」や「浮かぶ寺院」「浮かぶ小学校」なども見受けられ、彼らは小型ボートを使って村内を移動しています。水上生活者の村を訪れるツアーは、いわばボートで移動する「街歩き」ですね。温暖な東南アジアならではの観光コースなので、是非いかれてみてはいかがでしょうか?

終わりに

1993年に内戦が終結したカンボジアは、アンコールワットなどの宗教遺跡を多く抱えています。民俗文化も穏やかで治安も比較的よいので、最近はアジアの観光立国の一角に食い込んできています。

ただ公共交通網が未発達なので、ご自身でタクシーをチャーターしたり、現地の旅行業者が運営しているツアーを活用して、旅行に出かけてみませんか? きっと新しい魅力が見つかりますよ。

またカンボジアは熱帯とはいえ、秋冬期は北東の季節風が吹くので、上着、防風着の携行をお勧めします。この記事が皆様のカンボジア観光の一助となれば幸いです。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/14−2016/07/19 訪問

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