これぞ癒しの地!信州・鹿教湯温泉は体も心も穏やかになれる場所

これぞ癒しの地!信州・鹿教湯温泉は体も心も穏やかになれる場所

更新日:2016/10/24 17:22

長野県上田市から松本市へ抜ける山間に、ひっそりと佇む鹿教湯(かけゆ)温泉。古くから湯治場として知られ、現在でも県内外から多くの湯治客が訪れます。
疲労回復をはじめ多くの効能があるとされるお湯はもちろん、山奥の湯治場らしい静かな風情と辺り一面に広がる豊かな自然が、鹿教湯温泉の大きな魅力です。心と体が穏やかに元気になっていくことを実感できる、そんな素敵な場所をご紹介します。

情緒たっぷりな山間の温泉街

情緒たっぷりな山間の温泉街
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鹿教湯温泉は長野県の中央あたり、上田市と松本市を結ぶ三才山(みさやま)峠にあります。標高は約735m、温泉街には内村川の清流が流れます。

宿泊施設は20軒ほど。他にお土産屋さんやお食事処はありますが、繁華街はありません。鳥の鳴き声が聞こえる静かで落ち着いた山間の風情を、たっぷりと感じることができます。

宿泊施設はホテルタイプから家庭的なお宿まで揃っています。宿泊料金や浴場施設へのこだわり、お食事は懐石料理を楽しむか地産地消のお料理を味わうか、また長期滞在する場合は自炊ができるかどうかなど、旅のスタイルに合わせて選ぶことができます。上田駅から送迎してくれるお宿もありますので、公共交通機関で訪れる方はぜひチェックしてみてください。

静かな気持ちで手を合わせる「文殊堂」

静かな気持ちで手を合わせる「文殊堂」
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鹿に化身した文殊菩薩が信心深い猟師に源泉を教えた、と伝えられる鹿教湯温泉。その菩薩様が祀られているのが江戸時代に建立された文殊堂です。日本三大文殊の一つでもあり、長野県指定県宝にもなっています。

46段の石段または緩やかな遊歩道を登り、広々とした境内に到着して一息。大きく深呼吸すると気持ちが安らぎます。威厳のある堂々とした佇まいのお堂に向かうと、静かな気持ちで手を合わせることができます。天井に描かれた竜も見事ですので、ぜひ見上げてみてください。

普段は静かな境内ですが、4月には盛大な春祭りが催されたり、年末から1月にかけては氷灯ろうのイベント会場となり、大勢の方が訪れます。また、朝は体操広場にもなっていますので、宿泊の際には参加されてみるのはいかがでしょう?

文殊堂境内となりには苔むした屋根の薬師堂があり、こちらもとても趣があります。文殊堂と合わせて病傷回復の祈願に訪れる方も多くいらっしゃいます。

現世と神の世界を結ぶ「五台橋」

現世と神の世界を結ぶ「五台橋」
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温泉街から文殊堂に向かう途中、内村川の渓谷にかかる五台橋があります。珍しい屋根付きの木橋で、現在の橋は昭和初期に改造されたものとされています。橋の向こうには文殊堂への石段があるため、現世と神の世界を結ぶ橋と言われます。

手前にはリハビリ歩行に最適とされるやや急な「湯坂」がありますが、橋の上にはベンチが用意されており、川のせせらぎを聞きながら散策途中の休憩が出来ます。

紅葉の季節はもちろん素晴らしいですが、四季折々の自然の表情を見せる辺り一帯は、どんな時期に訪れても最高の撮影スポットです。

鹿教湯温泉の原点!公共浴場「文殊の湯」

鹿教湯温泉の原点!公共浴場「文殊の湯」
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五台橋のたもとには、公共浴場「文殊の湯」があり、日帰り観光で訪れた方でも温泉を楽しむことができます。

この公共浴場、かつては鹿教湯温泉の源泉地だった歴史のある温泉施設。それぞれのお宿に浴場施設がなかった時代は湯治客はこの共同温泉に通っていたそうで、地元では今でも「大湯」と呼ばれています。現在でも建物脇の石垣に源泉湧出跡を見ることができます。

現在の建物は新しく設備も整っていて、ロビーや脱衣所に鍵のついた無料のロッカーもあります。湯船に入って窓から下をのぞくと内村川の渓流を眺めることができます。対岸の遊歩道からはこちら側が見えない特殊加工ですので、女性の方でもご安心を。男女それぞれ小さな露天風呂もあります。

一度訪れたらリピーターになる確率高し!

鹿教湯温泉へは、東京方面からだと上信越道東部湯の丸ICから約50分、名古屋方面からだと長野道松本ICから三才山トンネル経由でやはり50分ほどの山間にあります。上田駅、松本駅からバスも出ていますが、運行本数が少ないので注意が必要です。

日帰り観光の場合、駐車は鹿教湯温泉交流センターの無料駐車場が便利です。建物内でパンフレットをもらうこともできますし、スタッフの方が丁寧に案内してくださいます。建物の外には足湯がありますので、まずは運転してきた足を労ってから散策に出かけるのもいいですね。

訪れるにはちょっと厄介な場所にある温泉地にもかかわらず、リピーター率が高い鹿教湯温泉。そこには再び訪れたくなる「癒し」があるからです。

四季折々の自然を感じながら柔らかいお湯につかる。心も体も穏やかになる場所に、行ってみませんか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/13 訪問

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