猪苗代湖には、毎年10月上旬頃から翌年4月上旬頃まで、シベリアから白鳥が飛来し、羽を休める姿を見ることができます。その数3000羽以上です。猪苗代湖と猪苗代湖に飛来する白鳥は「猪苗代湖のハクチョウおよびその渡来地」として1972年、天然記念物に指定されています。
猪苗代湖で白鳥を眺められるスポットはいくつかありますが、そのうちの一つ、志田浜では、磐梯山の雄姿をバックにした、多くの白鳥や鴨の姿に出会えます。
志田浜は夏は湖水浴場としてにぎわう浜で、レストハウスやトイレが充実しています。レストハウスの間から、湖面に向かうと、すぐ間近に白鳥が水面にプカプカ浮かんでいます。
晴れた日の夕方には、向こう岸の山並みに沈む夕陽に照らされた、可愛らしい白鳥の姿を拝めます。
白鳥の種類は口ばしから目元にかけて黒いコハクチョウと、ひと回り大きく口ばしの半分が黒いオオハクチョウです。さらに、マガモ・コガモ・オナガガモなど多くの鴨も湖面をにぎわしています。家族連れで楽しそうにエサやりをする光景も目にします。
志田浜には、「白鳥の湖」と題した、ハクチョウと一緒に踊る姿のブロンズ像が建っています。
この他の飛来地としては、国道49号線沿いにありアクセスが便利な「長浜」も知られています。冬期も運行する観光遊覧船、ハクチョウ丸とカメ丸の発着地でもあります。また、志田浜と長浜の間にある、その名も「白鳥浜」にも多くの白鳥が飛来します。国道294号線から入る猪苗代湖の西側に位置する「埼川浜(さっかはま)」では、磐梯山を正面に見て、白鳥の姿を拝めます。
風にあおられた波しぶきが、岸辺の樹木に凍り付くのが「しぶき氷」です。
国道49号線の天神浜入口交差点と、天神浜オートキャンプ場入口に「しぶき氷」の案内板があります。そこから天神浜駐車場を目指します。会津若松側からキャンプ場を経由する道は未舗装なので、郡山側の天神浜入口交差点から、小平潟天満宮に向かった方がアクセスしやすいです。
天神浜駐車場からは歩いていきます。真冬の寒い時期が一番の見ごろですが、到着するまでに一苦労必要です。車では、すぐ近くまで辿り着けず、雪道を片道約15分徒歩で向かわないといけません。案内板に従って、車止めの先の森の中を進みます。しばらくして、長瀬川の河口付近に出て、道なりに進んだ先、猪苗代湖に突き出している三角州となった湖岸が、しぶき氷の出現ポイントです。
もう一つの徒歩ルートは、天神浜駐車場から、天神浜の湖岸へ向かい左方向へ。湖の湖岸沿いを歩いてもしぶき氷にたどり着けます。湖面も波打った状態で盛り上がって凍りついて、不思議な造形美も楽しめます。氷上を歩くこともできますが、気温が上がって融けやすい時は要注意です。また途中に一本橋を渡る場所があったり、雪深い時や、強風時には危険を伴いますのでご注意を。
写真のように、季節風と波しぶきによって、湖岸の樹木に氷の芸術が作り出されます。
見ごろは、1月〜2月にかけての極寒の時期。その年の天候状況にもよりますが、荒々しい氷が徐々に成長していきます。
天気が良ければ、雪景色の磐梯山をバックに、写真のような氷の芸術の絶景に出会えます。2月にかけて、寒い日が続くと、しぶき氷は大きく成長します。気候条件次第で、平成29年は、見事な姿ですが、平成28年は暖冬の影響で、しぶき氷はそれほど大きくなりませんでした。
樹木に張り付いたしぶき氷は、湖の水面のすぐそばに現れます。滑りやすいので、足を踏み外して転落などしないようにくれぐれもご注意ください。
天神浜駐車場脇の天神浜入口には、浜の名の由来ともなった「小平潟天満宮」が鎮座しています。太宰府天満宮・北野天満宮と共に、日本三大天満宮と称される神社で、菅原道真公を祀っていて、学問の神様として知られています。パワースポットの掲示もあります。
猪苗代町出身の野口英世博士の父 佐代助の実家が同じ地区にあったので、子供の頃、清作(英世の幼名)少年が、祭礼に度々参拝していました。野口英世博士が信仰していたゆかりの神社です。
道の駅猪苗代は、平成28年11月19日にオープンした、福島県内で29箇所目の道の駅です。場所は国道115号線沿いの磐越自動車 猪苗代インターチェンジのすぐそばで、猪苗代湖天神浜からも車で約10分の近さです。
レストラン ダイニング アイは、ランチタイム(11時〜14時)に羽釜で炊いた地元のお米や地元猪苗代の蕎麦、会津牛などが味わえ、カフェタイム(14時〜16時)はケーキやお茶をいただけます。
また軽食コーナーには、猪苗代ラーメン・ご当地ソフトクリームの猪屋、笹だんごのほうらい堂、磐梯焼き・スノーワッフル等の磐梯スノードッグがあり9時〜18時まで営業しています。
猪苗代の地元野菜の農産物やお土産品の物販コーナーは充実しています。
伝統工芸品・会津木綿の猪苗代縞(しま)とのコラボレーション商品テディベアやテディボア(猪)のぬいぐるみが限定商品として販売されています。猪苗代でかつて織られていた黒と茶色の縞模様が特徴的です。レジ袋などにも縞模様があしらわれています。
他にも、お土産品として、会津絵ろうそくや会津塗りの漆器、キャラクターのあかべぇグッズなども販売しています。
食べ物のお土産品も豊富です。会津馬刺し・まんじゅうの天ぷら・軽食コーナー猪屋の猪苗代ラーメン・道の駅限定の天の香蕎麦と天のつぶうどん等々、どれも魅力的です。
また「磐梯黄金納豆パン」(税込216円)は猪苗代町内の老舗納豆を味付けし、甘いパンに詰め、揚げてあります。白ごまの香りとほんのり甘みがマッチしています。
猪苗代町は雪深く、地吹雪によって、道路が通行止めになることもある厳しい環境です。そんな中、寒さに負けず冬の猪苗代湖で、季節限定の自然の絶景を楽しんではいかがですか?
猪苗代町にある重要文化財の洋館 天鏡閣の記事「元は皇族の別邸!福島県猪苗代町『天鏡閣』でロイヤル気分を」も猪苗代町観光にぜひ参考にしてください。
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