スリランカの古都!世界遺産キャンディと紅茶の産地ヌワラエリヤの見所紹介

スリランカの古都!世界遺産キャンディと紅茶の産地ヌワラエリヤの見所紹介

更新日:2016/11/16 10:01

Kaycom Dのプロフィール写真 Kaycom D 秘境絶景トラベルライター
スリランカの中部に位置するキャンディは、1988年に世界遺産に登録された仏教の聖地。象の背中に仏舎利を載せて街を練り歩く「ペラヘラ祭」や、仏歯が奉納されている「仏歯寺」、その脇に広がる「キャンディ湖」など見所満載。セイロン茶の産地「ヌワラエリヤ」にも近いので、茶畑の中にあるティーファクトリーで本場のお茶を飲むことも可能。伝統的な「キャンディアンダンス」のショーや夜には満天の星空も観られます。

スリランカの古都「キャンディ」

スリランカの古都「キャンディ」

写真:Kaycom D

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世界遺産のキャンディは、古き良きスリランカの雰囲気を残す緑豊かな丘陵地帯。街の中にはイギリスの植民地時代に建てられた由緒ある「クイーンズホテル」もあり、世界各地から訪れた観光客で賑わっています。標高も高く他の都市と比べて涼しいことから避暑地としても人気で、スリランカの中では富裕層の住民が多いとか。

観光名所が集まる街の中心地には、大きな人造湖の「キャンディ湖」が広がり、並木が続く湖畔一帯は住民の憩いの場となっています。高台に上ると、その湖と山間に広がる町並みを見渡すことができ、キャンディ湖の脇に建つ「仏歯寺」の全体像も一望の下。夜には、南十字星も輝く満天の星空を見ることができます。

また年に一度開催される、仏歯寺に奉納されている仏歯を納めた仏舎利が象に載って街中を練り歩く「ペラヘラ祭」でも有名で、そのお祭りの期間中は、小さな町がたくさんの見物客でいっぱいになります。

聖地の中心「仏歯寺」

聖地の中心「仏歯寺」

写真:Kaycom D

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「仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)」は、キャンディだけでなくスリランカを代表する仏教寺院。名前の通り「仏歯」が祀られ、毎日たくさんの参拝客が各地から訪れています。

敷地はとても広大で、仏歯のある本堂の他、シンハラ建築の八角堂、集会所、ペラヘラ祭に貢献した象の剥製がある展示室など、すべてをじっくり見て周ろうと思ったら半日はほしいところ。また近くには、仏教博物館や国立博物館もあるので、スリランカの歴史や仏教に興味のある方は、ぜひ時間を多めにとって訪れてみてください。

なお、入口にはセキュリティチェックがあり、あまりに露出の多い服装だと入場を断られる場合があるので、タンクトップや短パンなどで訪れるのは控えましょう。他の寺院でも同じなので、薄着で観光したい人は、ちょっと羽織れる上着や腰に巻ける大き目のストールを持ち歩いていると便利です。

※仏歯寺については、関連MEMOに記載の別記事「スリランカの聖地!世界遺産キャンディの「仏歯寺」で仏教の歴史絵巻を見よう」もご覧ください。

伝統的な「キャンディアンダンス」

伝統的な「キャンディアンダンス」

写真:Kaycom D

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「キャンディアンダンス」はこの地に伝わる民族舞踊で、キャンディ湖のほとりにある「キャンディ芸術協会」などで鑑賞することができます。けっこう大きな会場ですが、シーズン中は多くの観光客が訪れ満席状態。座席にはそれぞれの踊りの意味が書かれた紙が置かれているので、ただ鑑賞するだけでなく、動きに込められた意味を知れるのもうれしい。

ステージでは煌びやかな衣装を身に纏ったダンサーたちが打楽器などの音楽に合わせ、時には激しく時には優雅に踊りとても華やか。特に、伝統的な仮面をつけた悪魔祓いのダンスは迫力があり人気です。ラストは火を使ったファイヤーダンスで盛り上がり、会場全体が熱気と興奮に包まれ終了。

世界の著名人も訪れる「ペラデニヤ植物園」

世界の著名人も訪れる「ペラデニヤ植物園」

写真:Kaycom D

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「ペラデニヤ植物園」は、国立病院の前に広がる広大な敷地の植物園。植物の種類が約4000種もあり、各国の著名人たちの記念樹が植えられていることでも知られています。例えば、日本の天皇皇后両陛下(訪問時は皇太子)のほか、ユーリガガーリン、クイーンエリザベスなど、本当に誰もが知っているような人たちばかり。

また、日によっては結婚式の写真撮影があちこちで行われていて、モデルさん並に着飾った新郎新婦たちを見ることができます。主役の二人も綺麗なのですが、それをとりまくおしゃれをした子供たちがなんとも可愛く、むしろ、そっちの方が人気を集めていたりするほど。お願いすれば一緒に写真を撮らせてくれることもあるので、見かけたら頼んでみるといいかも。

セイロン茶の名産地「ヌワラエリヤ」

セイロン茶の名産地「ヌワラエリヤ」

写真:Kaycom D

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キャンディから車で2時間ほど山の中へ入っていくと、山の斜面一面に茶畑が広がる「ヌワラエリヤ」にたどり着きます。このあたりまで来るとさらに標高が高く涼しくなるので、居心地の良さは格段にアップ。山間には滝も見られ、大自然の景観も満喫できます。

ヌワラエリヤは今ではお茶の産地として有名ですが、一番最初はコーヒーを作ろうとしたそう。しかしそれがうまくいかずお茶に転身し、1864年頃、ジェームス テイラーというイギリス人がこの地にお茶を植えたのが始まりとされています。

このエリアにはいくつものティーファクトリーがありますが、そのうちのひとつ「Macwoods(マックウッズ)」は、160年以上続く伝統的な会社。単一の茶園で製造したシングルエステイトの紅茶を生産していて、広大な茶畑と工場、お店が併設されています。お店では、紅茶のテイスティングもできるのでぜひ立ち寄ってみてください。

ちなみに、紅茶には色々な種類がありますが、BOP(ブロークン・オレンジペコ)はストレート、BOPF(ブロークン・オレンジペコ・ファニングス)はミルクティーで飲むのがおすすめだそうです。

最後に・・・

年間で一番涼しいとされる12月から1月でも、標高の低い場所ではかなり暑くなるスリランカで、高地で涼しいキャンディはほっとできる貴重なエリア。山間にあるので起伏に富んだ地形ですが、がんばって坂の上までのぼると思わぬ景色が眼下に広がる表情豊かな街でもあります。茶畑が広がるヌワラエリヤや、象の水浴びが見られるピンナワラ※にも日帰りで行けるので、キャンディを拠点に周辺の観光をすると便利。

※「ピンナワラ」については、関連MEMOに記載の別記事「象の群れに圧倒!スリランカ「ピンナワラの象の孤児院」でジャングルの象たちに会おう」をご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/25−2015/01/26 訪問

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