写真:Hiroko Oji
地図を見るドイツ木組み街道のルート上にあるブーツバッハ(Butzbach)の町は、フランクフルトから列車で到着する鉄道駅から徒歩10分。途中の通りから木組みのお家が軒を並べるようになると、凝ったデザインの美しい看板もぶら下がり、心も弾んできます。
町の中心地はマルクト広場。この広場に面して5階〜6階建ての豪華な木組みの建物が建ち並びます。地上階に様々なショップが入る建物は、木片を並べて鱗のように覆った壁や傾斜の急な屋根が、木組みの部分と組み合わされて美しい姿です。また、16世紀に建てられた市庁舎も、壁に金色の文字盤がある時計と日時計が設置された魅力のある木組み建築。中央に石造りの「市場の泉」があり、石畳で覆われたマルクト広場は、しばしばヘッセンで最も美しい広場の一つに数えられるほどです。12月にもなると、山小屋風の屋台が軒を並べ、クリスマスの装飾と共に賑やかさがアップします。
写真:Hiroko Oji
地図を見る広場から続くどの路地や通り沿いにも、木組みの家が建ち並びます。木枠の組み合わせが個性があって美しいばかりでなく、その間を埋める壁や梁、角の柱などに施された木彫り彫刻が目を惹きます。お家によってモチーフは様々。木枠や木彫りに施された色使いの工夫も個性があって、一軒一軒見るのが楽しい町並みです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る木枠や木彫りだけでなく、壁面全部を、まるで鱗のように木片で覆っているお家も見応えがあります。木片の並べ方によって、模様がそれぞれ異なっていて、これも見る楽しみの一つです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町中のところどころには、昔から町を守ってきた城壁の遺構が残されています。城壁の上を歩ける部分も見られ、歴史を感じます、そばには、広大な庭園に囲まれた城館があります。1200年頃にはすでにブーツバッハには城塞があり、時代とともに城館に改築されていったとのことです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る可愛らしい木組みの民家が建ち並ぶ通りを進んでいくと、物静かな空間の庭園に出ます。その一角にある教会「マルクス教会」は、福音主義教会の教会堂で、石造りの中に、ステンドグラスの大きな窓がいくつも並び、三角屋根が並ぶ可愛らしさも持ち合わせています。
中に入ると、シンプルな造りですが、色鮮やかなステンドグラスが美しく、落ち着いた雰囲気に包まれます。たいていの教会では上階部分に設置されているパイプオルガンのパイプが、このマルクス教会では、地上に設置されており、間近で見ることができます。建物の周りは緑豊かな庭で囲まれ、のんびり散策ができる空間です。
日本ではあまり名の知られていない町「ブーツバッハ」ですが、9つあるドイツの木組み街道の一つのルート上にある町で、その木組み建築は、味のある素晴らしいものばかりです。特に見どころと言ったものはありませんが、しいて言えば、その家並みではないでしょうか。
フランクフルトからも日帰りで訪れることができる範囲ですので、近くに来られた時には一度お立ち寄りください。クリスマスシーズンには、クリスマスの装飾が木組みを飾り、クリスマスマーケットも開かれて、より楽しみが増えると思います。
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(2024/4/25更新)
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