写真:ナカヤ アキ
地図を見る世界屈指のヴェネツィアを冬に訪れる最大のメリットは、何と言っても観光客が少ないということ。ハイシーズンだと人気スポットへ行っても待ち時間も長く身動きがとれないほど観光客で混雑し、結局何もできなかったという思い出になりかねないヴェネツィア観光ですが、オフシーズンの冬は観光客の数も減り、自分のペースでゆっくり観光できるので、時間を有効に使えますよ。
ちなみに、ハイシーズンには動けないくらい人で混雑する、ベネツィア有数の観光スポット「サン・マルコ広場」も、冬になると写真のように訪問客が極端に少なくなります。
また、夏のヴェネツィアで観光客を悩ませる、蚊や運河の臭いからも解放されるのでおすすめです。冬は町中に霧がたちこめることもあり、幻想的な風景が広がります。
サン・マルコ広場にはサン・マルコ寺院を筆頭に、ドゥカーレ宮殿、鐘楼などヴェネツィアを代表する観光名所が多くあります。特に夕日をバックにサンマルコ寺院をのぞむ景色が最高に美しくゴンドラやボートをチャーターして沖に出る人も多いのですが、ハイシーズン中は予約で埋まっていたり、順番待ちで結局シャッターチャンスをのがしてしまうこともあります。
オフシーズンの冬は、沖に出る観光客も少なく、格安で待ち時間なくボートに乗れるので、曇りの多いベネツィアの冬ですが天気の良い日には防寒対策をしっかりして、旅の思い出にフォトジェニックなヴェネツィアの夕日を写真に収めてみてはいかがでしょうか。冬は日の入りの時間も早く、その後の時間も有意義に過ごせますよ。クリスマス前後の街はイルミネーションで飾られ、ロマンチックな雰囲気が漂い素敵です。
ヴェネツィアの冬の風物詩、アクア・アルタ。イタリア語で「高潮」を意味するアクア・アルタ(acqua alta)は、10〜12月に北アドリア海で定期的に発生する異常潮位現象で、このアクア・アルタが起きると水位が上がり、ヴェネツィアの町が海に沈んでしまいます。
特にアクア・アルタのサン・マルコ広場は趣があります。水面に映る寺院や鐘楼はとてもフォトジェニックです。この時期だけの景色なので、訪れる際にアクア・アルタに遭遇したら、迷わずサン・マルコ広場を目指してくださいね。
海水の中を気にせず歩いて行く観光客もいますが、濡れないように通路も設置されているので、濡れずに観光をすることも可能なのでご心配なく!それでも心配な方には、ギフトショップなどで簡易長靴を購入できるので、利用してみてくださいね。風邪を引いては楽しい旅が台無しです。ちなみに、アクア・アルタに慣れ親しんだヴェネツィア市民は、腰まである「アクア・アルタ用長靴」を持っているそうですよ。
ヴェネツィアのもう一つの冬の風物詩といえば、カーニバル!カーニバル抜きに、ヴェネツィアを語れません。世界3大カーニバルの一つで、この期間中は普段は静かな冬のヴェネツィアの街に、300万人以上の観光客が押し寄せます。
カーニバルはカトリック教の祭の一つで、ヨーロッパにはキリストの復活祭前の四十日間は食肉を断ち、その直前の数日を肉に感謝する習慣があり、カーニバル(謝肉祭)に発展しました。ヴェネツィアのカーニバルは、それに加え1162年に総主教との抗争にヴェネツィアが勝利したことを讃えるためにも始められたと言われています。一時は衰退しカーニバルは開催されていませんでしたが、40年ほど前から文化復興の一環として蘇りました。
期間中、ヴェネツィアの街には、世界中から美しいマスクと衣装をまとった人々が集まり幻想的な光景が広がります。中世の街並みによく似合い、さながら当時の仮面舞踏会に迷い込んだ気分になります。
仮面コンテストなど趣向を凝らしたイベントも目白押しで、衣装レンタルやメイクをしてくれるショップもありますので参加してはいかがでしょうか。2017年のカーニバルは2月18日〜2月28日です。開会式は正午にサン・マルコ広場で行われます。
期間中、スリやひったくりが多いので、十分注意をして楽しんでくださいね。
写真:ナカヤ アキ
地図を見る冬のヴェネツィアはこちらの写真のドゥカーレ宮殿のような人気スポットでも観光客も少なく並ばずに入れるという最大のメリットがあり、プランニングなしに気の向くままに観光するというスタイルを楽しめる季節です。しかし、プランニングなしに観光するスタイルが苦手な方には、事前に訪れたいスポットを決め、順序立てておくことをおすすめします。
教会や美術館など入場時間がある観光スポットは午前中または午後に訪れ、散歩やショッピングは早朝や夕方にすればロス時間なくヴェネツィアを堪能できます。スポットによっては営業時間に冬時間を採用してるところもあるので、確認のうえ訪問するのがベストです。
ヴェネツィア観光のメインであるサン・マルコ広場を起点に移動すれば、スムーズに観て回れますよ。ヴェネツィア特有の迷路のような路地で迷子になれば、サンマルコ寺院のサインに沿って戻れば広場にたどり着くことができます。
また、滞在日数に合わせ、ヴァポレット(水上タクシー)のパスを購入するのもおすすめです。観光名所の近くに停留所があるので、効率よく観光できますよ。
観光客のいない観光地をゆっくり贅沢に堪能するのが大好きな筆者が、一味違うヴェネツィアの楽しみ方をご紹介しました。冬だからこそ楽しめるヴェネツィアを訪れてみませんか?
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(2024/4/26更新)
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