写真:大宮 つる
地図を見る「駒門風穴(こまかどかざあな)」は、富士山のおひざもとである静岡県御殿場市は“駒門(こまかど)”という地域にあります。住宅地のなかにひっそりと存在しているため、「え、こんなところに本当に国内最大級の風穴があるの……?」と少し驚くかもしれません。
写真:大宮 つる
地図を見るこちらの風穴は、約1万年前の新富士火山の噴火によりできたとされる溶岩隧道(ずいどう)。国内で原型を保持しているものとしては、最も古く、大きいものの一つと言われているんですよ。学術的にも大変貴重で、1922(大正11)年に国の天然記念物に指定されています。では以下より、駒門風穴を満喫するポイントを紹介します。
写真:大宮 つる
地図を見るまずは、洞窟内を楽しく安全に探索するためのポイントです。洞窟内には、最低限の照明が各所にありますので、基本的には懐中電灯を持参しなくても探検することができます。
といっても照明は地面の下部に設置されているため、洞窟の上部、照明のない中央部などは照らさないとよく見えません。洞窟内をじっくり観察したい方は、懐中電灯を持って行くことをおすすめします。
「駒門風穴」は雨の日でも探検可能ですが、水たまりができていたり、天井から水がポタリと落ちてきたりすることもあります。防水の靴・レインブーツ、フード付きのウィンドブレーカー等を着用すると安心です。気温は地下水の影響などで1年中、約13度。夏には涼しく、冬には温かいという洞窟環境です。それをふまえて服装選びをするようにしてください。
写真:大宮 つる
地図を見る当時の原型を保持している風穴としては、国内で最大級とされている「駒門風穴」。入口から“本穴”の奥行きは、全長243.72メートル。洞窟は途中で二手に分かれており、もう一方は“枝穴”です。枝穴の奥行きは全長105.89メートルとなり、総延長はなんと約350メートルもの巨大洞窟です。
なお、本穴を探検してから枝穴を探検する順路となります。枝穴を探検する際の注意点としては、地面から天井までの高さが1メートルぐらいしかない場所があります。頭上に注意しつつ、腰をかがめて歩くのが少し骨が折れるかもしれませんが、その先の光景を見るためにもがんばりましょう!
写真:大宮 つる
地図を見る「駒門風穴」には本穴・枝穴があると上述しましたが、それぞれの行き止まり地点には、とても珍しい模様の溶岩が。本穴では、人間の肋骨のような形状の“肋骨状溶岩”(写真)。
写真:大宮 つる
地図を見る枝穴では、波が寄せているような形状の“波状紋溶岩”があります(写真)。
そのほかにも洞窟内には、餅の形状をしている“餅型状溶岩”、“溶岩鍾乳石(しょうにゅうせき)”のレアな溶岩や、コウモリが棲んでいた場所の跡などもあり、見どころがいっぱい。なかなか見られない奇景が広がっています。
写真:大宮 つる
地図を見る洞窟探検の所要時間は30分〜1時間程度。この間ずっと暗がりの中にいますので、洞窟から出る時に、入口から差し込む光にちょっとした癒しが得られるのも魅力の一つです。また、外との気温差で、モヤがかった神秘的な光景が見られることも……! そんな光景にであえたら、ぜひ写真におさめてみてくださいね。
以上、静岡県御殿場市にある「駒門風穴」を紹介しましたが、いかがでしたか?
カップルであればデートスポット、家族連れでは子どもと休日を過ごすのに最適なスポットですよ。国内で最大級の駒門風穴を探検し、富士山のパワーをあらためて感じてみませんか?
なお、その他の御殿場の観光スポット「神場山(じんばやま)神社」、「御胎内(おたいない)」、「二岡神社」についてもまとめていますので、あわせてご参照ください!
住所:静岡県御殿場市駒門69
電話番号:0550-87-3965
アクセス:電車の場合、JR御殿場線「富士岡駅」から徒歩約20分
車の場合は、東名高速道路「御殿場IC」から車で約13分
駐車場:無料
2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/24更新)
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