写真:木村 優光
地図を見る「妙心寺」の境内を散策していると、塔頭と呼ばれるたくさんの小院があることに気が付きますが、それら全てが一般公開されているとは限りません。そんな中、晩秋の時期に「妙心寺」境内を散策していると、期間限定公開中の立札が建てられた塔頭がいくつかあります。「大法院」もその中の一つで、紅葉が綺麗な庭園を見ることができます。
山門は写真のとおり、こじんまりとした造りで、受付の横に期間限定公開中の立札がなければ、全くもって気がつかないくらいの表向きです。これこそが京都風のおもてなしなのかもしれませんね。
なお、「大法院」は山門から中に入らなくとも、手前から境内を覗き込めば、真っ赤な紅葉がたくさん植えられています。したがって「妙心寺」境内の塔頭では注目度も高く、かなりメジャーな塔頭です。
写真:木村 優光
地図を見るまずは、山門をくぐり、左手の受付にて拝観料を払って、本堂まで続く綺麗な庭園の中をゆっくり進んでみましょう。途中、東屋などもあるため、座ったまま真っ赤な紅葉庭園を堪能することができます。拝観料は大人700円。
特に晩秋の透き通った青空背景の中で見る真っ赤な紅葉は、周りの緑も相まって、カラーコントラストが非常に美しく、見応え十分! しかし、これは単なる序章に過ぎません。さらなる美しい庭園が本堂の中をすり抜けた方丈の間から見ることができます。期待を胸に、まずは本堂玄関前の紅葉庭園をあらゆる方向から堪能してみよう!
なお、途中で左に逸れれば墓所のエリアに行くことができます。墓所の奥側には、幕末の思想家で松代藩士であった佐久間象山のお墓や、信濃松代藩真田一門のお墓があり、本堂へ入る前に手を合わせに行くこともできます。
写真:木村 優光
地図を見る本堂玄関から下足を脱いで、いざ方丈へ足を運んでみましょう。方丈の間に着くやいなや、素晴らしい庭園が出迎えてくれます。この方丈の間こそが、座ってゆっくりと庭園を見ることができるポイント!しばし時が経つのを忘れてくつろぐことができます。
この庭園ですが、方丈を東西南から囲む露地庭園で、メインは南側!太陽の光をたっぷり浴びた紅葉庭園は、紅葉1枚1枚に陽の光が注がれ、彩度も濃くなり、見ごたえのある光景となるわけです。
こんな素晴らしい庭園を見ながら、抹茶と和菓子を頂くこともできます。受付時に払った拝観料にはお抹茶券が付いていますので、方丈にて係の方に渡せば、庭園堪能中にお抹茶と和菓子を運んできてもらえます。お抹茶を頂きながら、紅葉庭園の観賞!実に贅沢すぎます。
写真:木村 優光
地図を見る「大法院」の方丈から見ることができる露地庭園は南側がメインとなりますが、東西にも素晴らしい庭園が広がります。西側は外露地庭園となり、腰掛待合の和建築を見ることができます。その反対側の東側には、茶室「有隣軒(ゆうりんけん)」があります。
これら三方向を一気に見ることができるのは方丈の間であり、パノラマ状態で庭園を見ていくと、各所へアクセスできる飛び石が綺麗に配置されていますが、そんな飛び石でさえもひとつのオブジェに見えてしまうのが「大法院」の露地庭園の素晴らしいところ!
さらに、庭園内の各所には延段、灯籠、水琴窟が上手い具合に配置され、その間を真っ赤な紅葉が植えられています。もう素晴らしいとしか言いようがない立派な庭園ですので、時間をかけて観賞することをオススメします。
「大法院」は境内敷地面積が広大な「妙心寺」の最西端に位置しますが、アクセス的には京福電鉄妙心寺駅の真南にあたります。徒歩でも妙心寺駅から路地を抜けて約5分!アクセスの便が悪そうに見えて実はかなり良かったりします。
そしてそのまま「妙心寺」境内の各塔頭を見て回るのも良いでしょう。晩秋の時期ですと、南側の「退蔵院」、東側の「桂春院」なども併せて訪問することをオススメします。
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(2024/4/20更新)
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