種子島宇宙センターだけでない!南種子町の歴史に触れるおススメ5選

種子島宇宙センターだけでない!南種子町の歴史に触れるおススメ5選

更新日:2016/10/25 17:31

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
種子島は日本で宇宙に一番近い島といわれていて、南部の南種子町にある種子島宇宙センターは観光スポットになっています。しかし、南種子町には鉄砲が伝来した種子島最南端の門倉岬や独自の古代文化が広がっていた広田遺跡など他にも見所があり、この町独特の地鶏であるインギー鶏も味わえます。宇宙センター以外の南種子町の魅力を紹介します。

鉄砲が伝来した種子島最南端「門倉岬」

鉄砲が伝来した種子島最南端「門倉岬」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

種子島最南端の門倉岬は西之表港から車で1時間20分の場所にあります。
天文12年(1543年)、台風で難破した船に乗船していたポルトガル人によって日本に初めて鉄砲が伝来した地として記念碑が建っています。
岬にある南蛮船をかたどった展望台からは、砂浜が美しい約9kmの岸線と、西側海上には屋久島がくっきりと浮かんで見え、眼下には白波が打ち寄せて迫力満点の絶景が広がる場所です。

岬の近くには「七色坂」と呼ばれる展望所があります。延々と続く白い砂浜と緑の保安林帯、そして黄金色に染まる水田の景色がまるで虹のような七帯の色を放ち、その色が一日に七度変わり季節毎にも七度変わることから「七色坂」名づけられた坂です。門倉岬へ向かう途中にあるので立ち寄って展望してみてはいかがでしょうか。

赤米を守り続ける宝満神社

赤米を守り続ける宝満神社

写真:肥後 球磨門

地図を見る

南種子町にある宝満神社は種子島で一番古い神社といわれ、初代天皇神武天皇の母である玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀っています。玉依姫命は米の原種の赤米を持ってこの地に降臨したと伝えられ、今も神社由来の赤米を植える「御田植祭(おたうえまつり)」が行われています。

社殿の奥には周囲1230メートルの「宝満の池」があり、聖域として人の手が一切入らない自然のままの姿でひっそりと残っています。木々の深い緑色に囲まれた池にはさまざまな伝説が残っていて、荘厳で神秘的な雰囲気があります。池のふちに佇み種子島に稲作が伝わった時代に思いを巡らせてみてはいかがでしょう。

御田植祭は稲作に関わる農耕行事の変遷や意義を理解する上で重要であるとして、平成28年(2016年)国の重要民俗無形文化財に指定されました。祭りは毎年4月に行われるので、その時期に種子島を訪問予定の方は祭りを見物してみてはいかがでしょうか。

プチプチの食感がたまらない赤米が手に入る「赤米館」

プチプチの食感がたまらない赤米が手に入る「赤米館」

写真:肥後 球磨門

地図を見る

宝満神社の鳥居と道路を挟んであるのが、赤米にまつわる民俗行事や地域の稲作文化などについて紹介する「たねがしま赤米館」です。

赤米のルーツや宝満神社と赤米のまつりを解説パネルなどで紹介するとともに、「南種子町浪漫紀行」と題した南種子町の見所や行事などが紹介されたビデオも放映されるので神社参拝の折に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
館内では赤米も販売されています。

南種子町にある宿泊施設では夕飯時に赤米を混ぜたご飯が提供される宿もあります。赤米のプチプチとした食感が病みつきになるご飯なので、南種子町で宿泊して赤米の美味しさを経験してみてはいかがでしょうか。

古代の住民「広田人」の声が聞こえる広田遺跡公園

古代の住民「広田人」の声が聞こえる広田遺跡公園

写真:肥後 球磨門

地図を見る

種子島宇宙センター近くには、縄文時代から弥生時代にかけての集団埋葬墓があった広田遺跡があります。ここは昭和30年(1955年)の台風22号により海側の砂丘の一部が崩壊し、そこから人骨や貝で作られた装飾品が発見された場所です。

発掘調査後、人骨はそのまま埋め戻され現在は広田遺跡公園として整備され園内を自由に散策できます。遺跡からは碧い海と右手方向には宇宙センターのロケット発射場も望む絶景が広がる場所です。

平成27年(2015年)遺跡内に「広田遺跡ミュージアム」が開館し館内では広田人を復元した人形や身につけていた貝などが展示され、古代の営みを知ることができます。有料施設ですがボランティアガイドの説明もありおススメの施設です。

南種子町の地鶏インギー鶏を食べよう

南種子町の地鶏インギー鶏を食べよう

写真:肥後 球磨門

地図を見る

昔、種子島には数多くの漂着船があり、明治27年(1894年)南種子町の前之浜海岸に漂着したイギリスの貿易帆船ドラメルタン号もその一つです。ドラメルタン号の乗組員は島民から救助され手厚く介抱されました。そのお礼にと船内で飼育していた鶏を島民が受け取ったのがインギー鶏の始まりです。
「インギー」とは当時イギリスのことを「インギー」と呼んでいたことからこうつけられたそうです。

今は南種子町の特産品になっているインギー地鶏は町内の食堂などでいただくことができます。南種子町にある食堂「美の吉」で食べられる、インギー地鶏でとったスープを使ったラーメンはあっさりしていて最後までスープを飲み干せるおススメの一品です。
その他、インギー刺身定食、インギー汁、インギー丼などがあるので旅の思い出にいかがでしょうか。

美しい景色や歴史浪漫あふれる南種子で名物に舌鼓

南種子町は世界一美しいロケット発射場といわれる種子島宇宙センターが観光の目玉ですが、宇宙センター周辺にも素晴らしい景色が広がっています。さらに古代から続く赤米の儀式や遺跡がのこる歴史浪漫にあふれた町です。
美しい景色を楽しみ歴史浪漫に触れ、名物を食べて思いっきり南種子町を満喫しませんか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/26−2016/09/27 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -