プリティー過ぎるお気軽船「るんるん号」で広島リバークルーズ

プリティー過ぎるお気軽船「るんるん号」で広島リバークルーズ

更新日:2016/10/14 17:58

麦吉 ぼにのプロフィール写真 麦吉 ぼに ライター、イラストレーター
広島は市内に大きな川が6本も流れる「水の街」。水辺はきれいに整備されて市民の憩いの場になっています。ところでこの川には時々、「なんじゃこりゃ!?」な船が走ります。
丸ぁるくって、ピンク色で、のんきにパラソルなんかさして、まったく船らしからぬヤツなのですが…。それが、広島名物のリバークルーズ船「るんるん号」。思わず笑っちゃうほど可愛い「るんるん号」に乗って、お気楽広島クルーズをしてみませんか?

一寸法師のお椀みたいな船が広島の川をの〜んびり進む

一寸法師のお椀みたいな船が広島の川をの〜んびり進む

写真:麦吉 ぼに

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世界遺産・原爆ドーム。人類の頭上に初めて核爆弾が投下されたその遺跡は、「ヒロシマ」のシンボル。毎日世界中から訪れる人達が原爆ドームの前にたたずみ、ひと時慰霊と鎮魂の思いの中に沈みます。そんな原爆ドームの横を、「よいしょよいしょ♪」という感じで通って行くのが「るんるん号」。ガレキの街から復興し、70年かけて平和都市を作り上げた広島の、現代の平和と明るさを象徴しているみたいな乗り物です。

日傘っ!? 究極の脱力系乗り物でまったり市内見物

日傘っ!? 究極の脱力系乗り物でまったり市内見物

写真:麦吉 ぼに

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「るんるん丸」には、いつも出会えるとは限りません。通常広島のリバークルーズには、「バールン号」という美しい遊覧船が運航しているのですが、広島の川は潮の干満が大きいため、水深が足りず「バールン号」が運航出来ない日があります。そんな時に「おまかせでいっ!」とばかり出てくるのが「るんるん号」。可愛い控え選手なのです。

「るんるん号」には屋根がなく、船の上にパラソルを広げて走ります。その姿はまるでカフェのテーブルが、そのまま走っているような愛らしさ!時にはそのパラソルもなく、お客さんが日傘をさしていることがあります。

聞けば、水位の高い日にもたまに「るんるん号」が走ることがあって、橋の下を通る際引っかからないようにパラソルをたたみお客さんに日傘をさしてもらうのだとか。どこまでも自由で肩ひじ張らない「るんるん号」なのです。

乗船は原爆ドームのすぐ近く、フェリー桟橋から

乗船は原爆ドームのすぐ近く、フェリー桟橋から

写真:麦吉 ぼに

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原爆ドームのすぐ下流にかかる元安橋のたもとにフェリー乗り場があります。ここからは宮島までのフェリーが日に15便運航します。宮島までの「世界遺産クルーズ」には定員が50人以上の大型船が使用されますが、「るんるん号」は大型船が泊まる桟橋の先に、ちょこんという感じで泊まっています。

停泊する姿もプリティー&もちろんカープ押し!広島っ子じゃけん

停泊する姿もプリティー&もちろんカープ押し!広島っ子じゃけん

写真:麦吉 ぼに

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桟橋に泊まっている「るんるん号」は、一寸法師のお椀船のよう。小さくとも“広島っ子”なので、カープ優勝の際にはおめでとうステッカーも忘れずに貼ります。全国に遊覧船は数あれど「るんるん号」のようにまん丸の船は珍しいので、メディアにも時々登場します。タッキー&翼さんや三宅アナ&軽部アナ、藤田朋子さんにアリとキリギリスの石井さん。有名人を乗せて走ったこともある「るんるん号」なのです。

秋は紅葉、春は桜、広島は岸辺が美しい

秋は紅葉、春は桜、広島は岸辺が美しい

写真:麦吉 ぼに

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広島市内リバークルーズは、原爆ドームの下手から出航。太田川をさかのぼりながら水上から市内観光をします。「バールン号」で約25分、「るんるん号」なら約15分というお手軽ミニクルーズなので、旅行スケジュールの中に気軽に組み込めます。

クルーズ船が走る太田川の景色はとてもきれい!岸辺の街路樹は桜です。春は水上から花見を楽しめ、秋には見事に紅葉します。シジミの獲れる川だから、時にはシジミ漁をする小舟に出会うことも。

広島は古くから水の都だったので、岸辺には「雁木(がんぎ)」と呼ばれる船着き場跡がたくさん残っています。「ブラタモリ広島編」でタモリさんが興味深く見た広島の雁木を、リバークルーズで見ることが出来ます。

「るんるん号」で水都・広島の魅力を見るミニクルーズを!

広島市内は幾筋もの川が流れる、大きな三角州。リバークルーズで川をさかのぼると、スタート地点の元安川から相生橋の下で太田川(本川)に合流し、さらに横川橋の近くで天満川と合流するのが見られて、この街が大きな三角州と言うのがよく分かります。
原爆投下の時は、この川で多くの人が亡くなりました。その鎮魂の思いを込めて、広島は水辺を美しく整備して来たのです。
平和な今、とっても平和な「るんるん号」でその歴史と現在の美しい街並みを見てください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/05/05−2016/10/10 訪問

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