かかしと現代アートのコラボ!奈良県「町家の案山子めぐり」

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かかしと現代アートのコラボ!奈良県「町家の案山子めぐり」

かかしと現代アートのコラボ!奈良県「町家の案山子めぐり」

更新日:2016/10/07 15:18

中村 秀樹のプロフィール写真 中村 秀樹 ライター、奈良ブロガー

奈良県高取町の歴史ある町並み・土佐街道では、毎年秋に「町家の案山子めぐり」が開催され(毎年10月1日〜31月)、町家の軒先や広場などに、約200体ほどのかかしが並びます。2016年はアートイベント「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」も同時開催となり、素朴なかかしと現代アートが連動した、不思議な雰囲気が味わえます。日本百名城のひとつ「高取城跡」などとともに、ぜひ散策してみてください!

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石畳が美しい土佐街道に約200体の「かかし」が

石畳が美しい土佐街道に約200体の「かかし」が

写真:中村 秀樹

奈良県中部の高取町の石畳が美しい「土佐街道」は、山城・高取城の城下町として栄えた、石畳が美しい町並みです。

ここを舞台に、毎年10月1日〜31月に「町家の案山子めぐり」が開催。2016年で第8回目を迎えました。近鉄壺阪山駅から続く街道沿いで、町家の軒先や商店のショーウィンドウの中、一般家庭の玄関など、約200体ほどのかかしが並びます。

地域住民による町づくり団体「天の川実行委員会」が中心となり、3月には「町家の雛めぐり」が、10月には「町家の案山子めぐり」が行われています。

可愛かったり、リアルだったり。シュールなジオラマのよう

可愛かったり、リアルだったり。シュールなジオラマのよう

写真:中村 秀樹

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展示されるかかしは、すべて地元の方々が毎年5月ごろからコツコツと作ってきたもの。老人からお子さん、アニメのキャラクターまで、さまざまな形のものが並びます。

中にはあまりにリアルでドキッとするものも。衣装は町の人たちのお古を着ているため、とくにおばあさん案山子などのリアリティはバツグンです!決してリアルに作って人を驚かそうなどと思ってはいないのでしょうが、町の(本物の)お年寄りとそっくりに見えてきて、ちょっと不思議な雰囲気が味わえます。

リアルなかかしに混ざって、記念写真を撮ったりするのも面白いでしょう。

メイン会場には人気映画モチーフの「トトロ案山子ワールド」も

メイン会場には人気映画モチーフの「トトロ案山子ワールド」も

写真:中村 秀樹

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「町家の案山子めぐり」のメイン会場には、施設前の大きなスペースを使って、映画『となりのトトロ』をモチーフにしたかかし作品が並んでいました。巨大なねこバス、大きなトトロのかかし、さらにはトトロの顔ハメ看板などもあります。

さらに、施設内には「トトロ案山子ワールド」と題したかかしの巨大ジオラマも設置されています。これは、大トトロ・中トトロ・小トトロのかかし、サツキちゃんとメイちゃん、そしてトトロが並んで傘をさしてバスを待つシーンが再現されたり、まっくろくろすけが壁面をつたっていたり。

それなりにリアルでありながら、ちょっとゆるい雰囲気のかかしたちが並び、お子さんたちも大喜びでしょう。

同時開催のアートイベント「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」

同時開催のアートイベント「奈良・町家の芸術祭 はならぁと」

写真:中村 秀樹

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「町家の案山子めぐり」と同時に開催されているのが、「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016」です(10月1日〜31月)。2011年から始まり、2016年で6回目を迎えます。

奈良県内の古い空き家などを整備し、現代アートなどを展示。会期終了後は建物をカフェなどに再利用するなど、地元まちづくり団体とアーティスト、行政が連携した、ユニークなアートプロジェクトとなります。

高取土佐町並みエリアは、遠藤水城氏をキュレーターに迎え、「町家の案山子めぐり」とのコラボレーションを行っています。現代アートと素朴なかかしの組み合わせは、とても不思議な味わいがあります。ここに観覧者が加わることで、生者と死者、力強い作品と動かないかかしなど、さまざまなストーリー性まで感じさせてくれました。

「西川ガレージ」という古い建物では、石垣克子さんの作品たちが展示されていました。床や壁などがむき出しになった古い建物に、鮮やかな色彩のポップな作品たち。それをじっと見つめているのはかかしです。服装も自然でまったく違和感はありませんが、もちろん永遠に動きません。

かかしと古民家と現代アート。不思議な違和感です

かかしと古民家と現代アート。不思議な違和感です

写真:中村 秀樹

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「野口家」という建物では、島崎ろでぃーさんの作品が展示されています。大きな白黒写真で、デモに参加した人々の姿を切り取っています。その前には、薬の町・高取町らしく、背中に薬を背負って得意先を売り歩いた売薬業の男性がある家庭を訪問したシーンが、素朴なかかしで再現されています。写真の緊迫度と現代性、かかしたちののどかさと過去性。相反するものが対比的に展示されていました。

エリア内の他の建物でも、まったく違ったタイプの作品が展示されていますので、かかしと古民家と現代アートの融合を、そして違和感を味わってみてください。

「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2016」は、県内4エリアで開催されます。ぜひ古都のアートイベントを巡ってみてください。
●高取土佐町並みエリア(高取町)2016年10月1日〜10月31日
●今井町エリア(橿原市)2016年10月22日〜10月31日
●八木札の辻エリア(橿原市)2016年11月1日〜11月6日
●吉野町国栖エリア(吉野町)2016年10月9日

「くすりの資料館」見学、「高取城跡」散策もお勧め

高取町の土佐街道では、無料施設「くすりの資料館」なども見学できます。かつて高取町で製造していたレトロなデザインの薬、看板、製造器具などが見学できます。古い薬はイラストや商品名を見ているだけでも楽しいものですので、ぜひ合わせて立ち寄ってみるといいでしょう。

また、少し足を伸ばせば、日本百名城のひとつでもあり、日本三大山城のひとつにも数えられた「高取城跡」も散策できます。城郭は現存していませんが、見事な石垣が残っていて、歴史好きなかたにお勧めです。最寄りの壺阪山駅から徒歩で1時間ちょっと、車で近くまで行くこともできます。いずれにしても山道を歩きますので、歩きやすい靴で出かけてください。

風情ある町並みを歩き、かかしや現代アートとともに、長い歴史を誇る高取町を楽しんでみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/10/01 訪問

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