写真:木村 優光
地図を見る「霊鑑寺」の最大の見所といえば、境内の最奥に聳える、樹齢350年の巨大で真っ赤なタカオカエデ!庭園内の回廊で真下まで行くことはできますが、巨大さを一目見るなら少し離れた場所から見上げると良いでしょう。
特にオススメのビューポイントとしては、南側の庭園、つまり中門から入ってすぐのあたりから見るタカオカエデは、写真のように書院や本堂の屋根の高さを超えてしまっていることがよくわかります。巨大さと真っ赤な色彩には度肝を抜かれてしまうかも?!
天気の良い日には、青空を背景に手前の黒松との相性は抜群!本堂と回廊の建物を入れれば、最高の被写体となるでしょう。広角の引き気味に手前の庭園を入れれば、美しい庭園の様子もファインダー内に収めることが可能!
写真:木村 優光
地図を見る中門付近からタカオカエデを見たら、お次は池泉回遊式庭園をゆっくりと歩いて行ってみましょう。東山の麓という立地のため、境内は高低差があり、所々に階段が設けられています。階段はやや狭く、急な箇所もあるため、ゆっくりと上がるようにしましょう。
そんな中、あって欲しい場所に紅葉の木が植えられていて、見る人の心をしっかりと理解した庭園の造りとなっています。見れば見るほど庭園の良さが発見でき、特に苔が広がる庭園内には所々に立派な石組みがレイアウトされていて、和の美しさを実感!
池泉回遊式庭園の序盤は上り階段が多く、人間の心理的に上りの時は顔を上に向ける傾向を利用して、階段の最上部には必ず真っ赤な紅葉の木が植えられています。そのため、紅葉の綺麗さに見とれて、上り階段の辛さをあまり感じないでしょう。これこそ京都マジック!
写真:木村 優光
地図を見る境内の最奥までアクセスすると、「霊鑑寺」の顔とも言えるタカオカエデが待ち構えています。目の前にするとその巨大さには圧倒されるでしょう!大きすぎてその全体像をカメラに収めることはできませんので、カメラに収めたいであれば、中門付近の庭園から狙うのがベスト!
そして「霊鑑寺」の庭園の見所といえば、特別拝観時に設けられる、真っ赤な和傘と紅葉とのコラボレーション!ありそうでなかなかないコラボが「霊鑑寺」では見ることができます。境内の紅葉の木は、ほかの寺院に植えられている紅葉と比較すると、やや大きめですので、写真を撮る際は縦構図にするなど、工夫が必要です。
庭園内の回廊をさらに歩いていくと、綺麗に手入れされた苔が所々に敷き詰められていて、その上に真っ赤な落ち葉が落ち、敷紅葉状態を見ることも!和と自然が調合した芸術とも言えるべくシーンを見つけたら、写真を撮ってみるのも良いでしょう。緑の中の敷紅葉、カラーコントラストが最高に美しいです!
写真:木村 優光
地図を見る「霊鑑寺」は後水尾天皇の皇女・多利宮(たりのみや)を開基として創建された寺院ですので、書院には皇族系の貴重な寺宝が展示されています。こちらも特別拝観時に見学することができますので、一見の価値有り!
さらに、書院内の障壁画には狩野派の作と言われた「四季花鳥図」が描かれていて、こちらも同時に見ることが可能!そして書院奥の間の座敷には、出家した皇女尼の姿の人形が非常に巧妙に再現されているので、知らずして訪問すると、そのリアル感にびっくりしてしまうでしょう。
書院側から見る庭園も格別です!書院の建家柱をフレームに見立てて、庭園をのぞいてみると、それはまるで1枚の絵のよう!(写真)お世辞にも書院の回廊は広いとは言えませんので、写真を撮る場合は広角にて撮影し、ほかの拝観の方の通行の邪魔にならぬよう、注意しましょう。
「霊鑑寺」は桜や椿が咲き乱れる4月にも特別拝観が行われます。どちらかというとタカオカエデの影響で、穴場紅葉スポットとして認識されがちですが、「霊鑑寺」の池泉回遊式庭園には、桜や椿も植えられているため、春の新緑の中に咲き乱れる、色とりどりの椿は見応え十分!晩秋だけでなく、春にも訪問してみよう!
「霊鑑寺」へのアクセスはやや不便ですが、三条京阪から路線バスに乗れば約25分で到着することができます。ただ、前述のように、周辺には有名どころの観光名所がたくさんあるため、地下鉄東西線蹴上駅から「南禅寺」、「永観堂」、「哲学の道」を通って訪問するのもオススメですよ。
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(2024/4/25更新)
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