写真:古都の U助
地図を見る西陣織工業組合によって運営される西陣織会館があるのは、堀川通今出川交差点の南西側。堀川通りを南に行くとすぐ近くに安倍晴明を祀る晴明神社もあります。
もともと京都では平安時代以前から織物作りが行われていたといいますが、平安遷都の後は今の西陣地区に織部司と呼ばれる役所が置かれ織物作りが盛んになったとされています。
地名として西陣というはっきりとした地域はないものの、1467年に起こった応仁の乱の際、西軍の山名宗全の陣が置かれ、乱の後各地へ離散していた職人たちが再びこの地へ戻り織物業が再興されました。それ以後西陣という名称・地名が使用されるようになったとされています。
写真:古都の U助
地図を見る会館の中には手機(てばた)や綴機(つづればた)、空引機(そらびきばた)などの織機も置かれ、職人さんによる製作工程の実演も行われます。美しい手さばきと作品には時間を忘れつい見入ってしまうほど。
見ているだけでは満足できないという方には、手織り体験のコースも用意されています。40分ほどでテーブルセンターを制作するコースや、3時間ほどかけて純国産シルクを使用したマフラーを製作するコースがあり、予定にあわせて選ぶことができます。
写真:古都の U助
地図を見る館内には小風呂敷や巾着、がま口などの手頃な雑貨から男性用には西陣織のネクタイ、さらに本格的な帯や着物のお誂え品まで、幅広い品物が取り扱われています。
着物の購入はハードルが高いかもしれませんが、要予約の着物着付け体験もあり、舞妓や芸妓着付け体験のほか小紋や浴衣(夏場のみ)などの着付けをしてもらうこともできます。館内で記念撮影もでき、小紋や浴衣は外出するプランもあるので、そのまま観光に繰り出す事もできます。
写真:古都の U助
地図を見るきものショーはこれまで1階のステージを利用して行われていましたが、2017年の西陣呼称550周年に向け、さらなる着物ファンを増やす為、2016年9月末に会館の3階部分がリニューアル。
新しく3階フロアを広々と利用した会場はこれまでのスペースの約5倍になり、カスタムメイド工房やセレクトショップも併設されているほか、史料室もあり無料で見学する事ができます。
きものショーのステージの一角には着物姿の女性や京都の代表的な観光地の紹介をする映像を映し出すモニターもあり、もし早めに着いてしまっても映像を見ながら開演まで待つことができます。
写真:古都の U助
地図を見るきものショーは1回約10分ほどで、現在は1日7回開催されています(11月からは6回)。毎日モデルさんが振袖や訪問着、帯を披露するこのきものショーは、現在の西陣織会館が完成する前からの約60年もの歴史を持ち、公演回数は何と約14万回!その記録は来場者数とともにギネスブック級のものです。
きものショーは通常のコンサートなどとは違って自由に撮影もできるので、着物好きだけでなくカメラや写真が好きな人にとっても嬉しいかぎり。
3階の史料室はじめ館内では西陣織の工程や蚕、繭、絹糸についての興味深い展示も盛りだくさん。
夏場は浴衣の販売などもあるので、着物好きはぜひ訪ねてみて下さい!
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/27更新)
- 広告 -