縄文杉トレッキングが苦手な人におススメ!屋久島をレンタカーで周遊

縄文杉トレッキングが苦手な人におススメ!屋久島をレンタカーで周遊

更新日:2016/10/12 13:22

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
世界自然遺産に認定された鹿児島県屋久島は、樹齢1000年以上の屋久杉が生い茂りその中でも特に樹齢7200年の“縄文杉”が人気です。縄文杉を見るために連日多くの人がトレッキングを行なっていますが、往復10時間もかかります。そんな時間も体力も無いという方に屋久島の名所をレンタカーでぐるりと巡る旅を紹介します。

ジャングル気分を味わう「志戸子ガジュマル園」

ジャングル気分を味わう「志戸子ガジュマル園」

写真:肥後 球磨門

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樹齢500年以上といわれる巨大なガジュマルが自生している「志戸子(しとこ)ガジュマル園」は、レンタカーの利用で屋久島空港から30分、宮之浦港から15分で到着します。
絞め殺しの木といわれるガジュマルは、幹から無数に垂れ下がった気根(きこん)が絡み合っていて、どれが元の幹か気根か分からない姿になっています。この気根が「絡む」から「ガジュマル」の名前がついたとか。
園内には一周およそ10分の遊歩道が設けられ、うっそうと茂ったガジュマルが描く圧倒されるほどの光景に、まるでジャングルにいるような気分になります。

園内はやぶ蚊が多いので、入り口で蚊を追い払ううちわを貸してもらえますが、できれば虫除けスプレーを持参することをおススメします。

ウミガメの産卵場所「永田いなか浜」

ウミガメの産卵場所「永田いなか浜」

写真:肥後 球磨門

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志戸子ガジュマル園から車で10分ほど走ると雄大な東シナ海が望める「東シナ海展望所」があり、それを過ぎると海亀産卵地の「永田いなか浜」に到着します。コバルトブルーに輝く海を背景におよそ1kmに渡って続く砂浜は日本一のウミガメの産卵地として有名で、5月から7月にかけてウミガメが上陸し、8月には孵化した子ガメが海に戻っていく感動的な情景が広がります。産卵シーズンには有料の鑑賞ツアーも用意されているので参加してみてはいかがでしょうか。

この海岸は、ウミガメがいなくても、コバルトブルーに輝く広大な東シナ海が水平線まで見渡せる景色がいつでも出迎えてくれるおススメの場所です。
砂浜は、荒めに砕けた黄味がかった花崗岩(かこうがん)で出来た砂で、素足で歩いても足にくっつきにくく手で払えばすぐ落ちるので、裸足になってウミガメが産卵する砂の上をのんびり歩きながら美しい海を堪能してはどうでしょうか。

教会のように建つ「屋久島灯台」

教会のように建つ「屋久島灯台」

写真:肥後 球磨門

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永田いなか浜から車で10分ほどの永田岬の先端に1897年(明治30年)に最初の明かりを灯した「屋久島灯台」が建っています。灯台は高さが19.6mあり15秒に1回白い閃光を放ち、およそ40km先の海上まで明かりを届けています。
煉瓦石造の円形白色灯台は青い空を背景にまるで教会のような雰囲気を醸し出し、夕暮れ時になると真っ赤な夕焼けが白い灯台を染めて昼間の灯台とはまた別の姿を見せてくれます。
灯台内部は見学できませんが、ここからは180度に広がる東シナ海のパノラマ風景が望め、遥か沖には口永良部島も見渡せるおススメの場所です。

灯台へ続く道は一部に離合場所があるものの、細い道なので訪問するときは徐行運転を心がけましょう。

猿や鹿に出会える世界遺産指定地域「西部林道」

猿や鹿に出会える世界遺産指定地域「西部林道」

写真:肥後 球磨門

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永田地区から栗生地区までのおよそ20kmの間、人家のない道路が続くのが西武林道です。この地域は北半球最大規模の照葉樹林の森とされ、屋久島が世界自然遺産に登録される基盤となった地域です。
この地域は野生動物の楽園となっていて、林道を進んでいると道路の真ん中でくつろぐ「ヤクザル」や「ヤクシカ」に出会うことがあります。
西部林道は道幅が狭いうえにカーブも多く、野生動物が突然目の前に現れる場合が多いので、適切な対処ができるよう運転には十分に注意しましょう。またサルやシカがいても決して食べ物を与えてはいけません。

車で通り抜けるだけでは物足りないという方は照葉樹林の森を散策するガイドツアーがあるので申し込んでみてはいかがでしょうか。

落差88mの壮大な滝「大川の滝」

落差88mの壮大な滝「大川の滝」

写真:肥後 球磨門

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安房港から西へ車でおよそ50分、西部林道の入り口近くにあるのが屋久島にある滝の中で最大規模の「大川(おおこ)の滝」です。落差88mの滝は「日本の滝100選」に選ばれ、屋久島では珍しく滝壺の前まで歩いて行くことができます。
雨の多い屋久島の滝だけに、水しぶきを上げてゴーっと迫力のある音を立てながら滝つぼに流れ落ちる水は豪快で、周囲には水しぶきから発生するマイナスイオンが充満しています。マイナスイオンをたっぷりと受け身も心も爽快になる、屋久島の中で特におススメの滝です。

縄文杉へのトレッキングが苦手なら車で島一周!

屋久島といえば縄文杉へのトレッキングが人気ですが、往復10時間の長丁場。足に自信がない、時間がない、という方にはレンタカーでの屋久島一周の旅をおススメします。
今回紹介した名所をすべて巡ってもおよそ4時間で島内を一周でき、さらに高速船を利用すれば鹿児島からの日帰りも可能です。
ガジュマル園でのジャングル体験や東シナ海の雄大な景色、可愛いヤクザルに出会い、マイナスイオンをたっぷり浴びてみてはいかがでしょうか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/24−2016/09/25 訪問

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