奈良県東部の「山添村(やまぞえむら)」は、大和茶の産地として知られています。一帯は奈良県立自然公園「フォレストパーク神野山」となっており、春はツツジの花が一面に咲き誇ります。茶畑が広がる美しい風景、大小さまざまな岩が川のように連なった奇勝「鍋倉渓」など、特徴ある風景が見られます。
そんな自然豊かな土地にある、羊たちと気軽に触れ合える施設が「めえめえ牧場(めえめえまきば)」です。山の斜面を利用した牧場になっていて、たくさんのヒツジたちがのんびりと暮らしています。周辺の芝生広場では、羊を見ながらお弁当を広げたりもできます。
めえめえ牧場では、全身が真っ白い毛に覆われた羊らしい羊「コリデール種」と、顔と脚先だけが黒い「サフォーク種」の2種類を飼育。サフォーク種は、ストップモーションアニメ「ひつじのショーン」に出てくるキャラクターたちのモデルになった種です。
いずれもとても人懐っこくて、人間が牧場の柵に近づいても逃げたりしません。美味しい草を食むことに夢中で、ずっとむしゃむしゃと食事をしたり、のんびり寝転んだりしています。脇に生えている草をちぎってあげると、喜んで食べてくれますよ!
なお、屋外で放牧している姿は、お天気が良ければ毎日見られます。こうすることで羊たちにストレスがたまらないようになるのだとか。ただし、毎週水曜日が定休日(水曜が祝日の場合は翌日休み)となりますので、ご注意ください。
もっともっとヒツジたちの人気者になりたいかたは、ひつじせんべい販売所にある「ひつじせんべい」を購入してみましょう。
見た目からして、奈良公園の名物「鹿せんべい」にそっくりです。帯のかけ方もほぼそのまんまですが、ちゃんとヒツジのイラストが入っているのがいいですね!
ひつじせんべいを購入して、厩舎の裏手の放牧地へ進むと、羊たちに間近でせんべいを与えることができます。
奈良公園の鹿たちは、やはり野生動物だからなのか、鹿せんべいを持っている人を見つけると、かなりグイグイと迫ってくるものです。ときには服を噛まれたりすることもあったりします。
しかし、めえめえ牧場の羊たちは、やはりどこかおっとりしています。羊せんべいを持っていることに気づくと迫ってきますが、ちょっと隠すとすぐに忘れてしまったかのようにどこかへ行ってしまったり。鹿たちよりもずっとのんびりムードです。
怖くない程度に遊んでくれますので、小さなお子さんが奈良公園デビューする前の練習として最適かもしれません(笑)。
羊たちの出産時期は毎年2月ごろ。春先くらいに訪れれば、小さくて可愛らしい子羊たちとも触れ合えます!
お母さん羊の後をちょこちょことついていく姿が見られたり、直接なでることができたりします。いつ行っても楽しめますが、幼い羊は本当に可愛いですから、ぜひ春にも訪れてみてください!
羊と触れ合って楽しめるだけではなく、敷地内には、めえめえ牧場の羊たちから刈った毛を使って、気軽に羊毛加工を楽しめる施設「羊毛館」があります(要事前予約)。羊毛を好きな色に染めて、紡いで、自分だけのオリジナル作品が作れます。
のんびりと楽しめるスポットですので、ぜひ旅のドライブがてら訪れてみてください!
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