プロのアウトドアガイドと行く北海道・釧路湿原カヌーは最高

プロのアウトドアガイドと行く北海道・釧路湿原カヌーは最高

更新日:2016/10/11 18:40

釧路湿原では、プロのアウトドアガイドが案内する湿原カヌーがお薦め。実は、北海道では日本で唯一アウトドアガイド資格制度が設けられています。

なかでもタンチョウ鶴で有名な鶴居村のロッジ「ヒッコリーウィンド」のオーナー安藤誠氏は、北海道のアウトドアガイドの資格だけでなく、日本に数人しかいないスワロフスキー・オプティック社公認ガイドとしても活躍中。プライベートガイドと楽しむ湿原カヌーは外せません。

ひがし北海道の釧路湿原は、世界的に有名な動植物のサンクチュアリ

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日本の湿地の86%が北海道にあります。なかでもひがし北海道は、国立公園にも指定されている釧路湿原をはじめ、別寒辺牛湿原(べかんべうししつげん)、霧多布湿原(きりたっぷしつげん)を有する大自然の恵み溢れる場所です。そこは、200種類以上の野鳥の棲息地でもあり、四季折々の花々、また本州ではなかなか見ることのできない動物たちを観察でき希少価値のある場所です。

こんなに素晴らしいところであるにもかかわらず、欧米のバードウォッチャーのほうがその価値を知っていて、国内でそんなに知られていないというのは、ちょっともったいないぐらい。

北海道の雄大な自然について私たちに語り聞かせ、実際に大自然の中へと導いてくれるのがアウトドアガイド。しかも宿にプライベート・ガイドがいるとしたら利用しない手はありませんね。

計画から準備まで、プロのアウトドアガイドが一気に引き受けてくれます

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アウトドアガイドの安藤誠氏は、鶴居村のロッジ「ヒッコリー・ウィンド」のオーナー。ここを常宿とするリピーター達は、国内外を問わず安藤氏率いるチームのガイドを目的にやってきます。

四季折々の釧路湿原の魅力を探るにあたり、プロのアウトドアガイドの安藤氏が誘うコースは、同じものがありません。お寿司のおまかせと同じ。その日の最高のメニューを選んで、提供してもらえます。

釧路湿原の広さは、単純にいっても東京都がすっぽりと収まるサイズ。素人にはまったくわからない水路。でも、オールをもったことがない素人でも大丈夫。舵取りは、プロにお任せして、自然観察するだけでももちろんOKです。

宿から直接、湿原カヌーに向かうのですが皆の安全を考えて、装備についても気を配ってもらえます。雨、雪、風と湿原カヌーは案外体が冷え込むので防水の上下、長靴などは欠かせません。足りない装備はレンタルも可能なので安心です。

30キロもあるカヌーを車に乗せ、バランス等を配慮しカヌーのポジショニングも考えてもらえます。その日のコースは、すべて司令官のごとく安藤氏の采配のもとに整えられていきます。

北海道、鶴居村「ヒッコリーウィンド」のオーナーが誘う湿原カヌー

北海道、鶴居村「ヒッコリーウィンド」のオーナーが誘う湿原カヌー
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エントリー地点までは皆で一緒に車で向かいます。大自然での冒険、まずは鶴居村のオアシス、北海道のコンビニ、セイコーマート(Seicomart)でおやつの調達とトイレ休憩。通称セコマは、コンビニ業界では最古参。セブンイレブンより歴史が古い。看板のOの文字に描かれている鳥は、フェニックス。ホットシェフが必ずあり、温かい食事をその場で料理してくれるのが売り。ここで各自好きなものを調達します。

2016年の夏シーズンで湿原を望む列車、ノロッコ号はなくなってしまいましたが、湿原カヌーは健在。線路脇の湿原の水路にエントリーがあり、地元のカヌー・ツアーの人たちも続々と乗り込んできます。ところが、コースは全く別。水路ですれ違うこともありません。

湿原カヌーは、同じところに戻ってくることはなくゴール地点は別に設けられています。水路の流れは一見穏やかですが、安藤氏の誘う湿原のサンクチュアリまでは、上りやカーブもありカヌー操作の難易度の高いところがたくさんあります。通常では、ここまで奥には入っていくことはありません。

今回は3時間以上かけ湿原の奥地まで向かったので、途中軽食休憩を水面上でとりました。安藤氏のガイドは、毎回異なりある時は星空の下をカヌーで繰り出すこともあります。自然の情景も毎回違うので、同じ場所にいっても天候や時間帯、季節で見えてくるものが違うのでリピーター達が足繁く通うのも納得。

カヌーからの雄大な景色。ここは本当に島国日本なのでしょうか?カモを追うオジロワシ、釧路のシンボルであるタンチョウ鶴、ノビタキ、アカゲラなど野鳥が数え切れないいます。ここ釧路には遠くロシアからヒシクイが飛来してきたり、まさに野鳥王国。世界中のバードウォッチャー達の憧れの地でもあります。プロのガイドさんが一緒なので、目に飛び込んでくる湿原の動植物についての説明がもれなくあります。

ゴールでは六花亭の無料コーヒーも待っています

釧路湿原カヌーはまさしく大冒険。見たこともない風景を目の当たりにして、いったい自分は今どこにいるのか、ここは本当に日本なのかなと錯覚してしまうくらい。

ところが水路は、釧路川につながっているので、安藤氏がここから六花亭の目の前までカヌーでもいけるんだよと教えてくれました。実際には、車で連れて行ってもらえます。六花亭の釧路店は釧路川に面した天井の高い明るい店舗。無料のコーヒーが用意されています。

温かい飲み物も嬉しいですが、おいしいスィーツと一緒にほっこりできます。カヌーの後のご褒美ですね。もちろんお土産の調達もできて、2度おいしい。スタートからゴールまでのアウトドアガイドの心配りに感激。ひがし北海道、釧路ならプライベート・ガイドがいる宿の選択は、でかすぎる北海道だからこそおすすめできる旅スタイル。自分たちでレンタカーで回るよりもはるかにお得ですよ。新しい旅のスタイルですね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/17−2016/09/19 訪問

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