写真:林 ぶんこ
地図を見る前日に宇和海で獲れた新鮮なハランボ(ホタルジャコ)という小魚がメインのすり身を、職人が一枚一枚手押しで型取りし、香ばしく油で揚げたじゃこ天。すり身の仕上がり具合ももちろんですが、最後の成型過程のこの職人さんの手押し技が重要です。というのは、この上手い下手によって揚げた時に味の差が出てきてしまうから。手押しで出来る凹凸具合が油の入りに微妙な差を生じさせ、それがじゃこ天独特の舌触りとなり旨味を引き出しているのです。
そんな職人手押し成型の、美味しい揚げたてが食べられる道の駅じゃこ天ショップ3店をご紹介します。
写真:林 ぶんこ
地図を見る宇和島港に面し市の中心部に位置する「道の駅きさいや広場」は宇和島を訪れる観光客が必ず足を運ぶ場所。地元の特産品はもちろん、ロイズの生チョコまで売っています。
この一等地にお店を構えるのは創業1848年の老舗「河内屋かまぼこ」が営む「あげたて家」。いつも大勢のお客さんで賑わっているこちらのお店は、名前のとおり注文を受けてから揚げてくれるので、いつでもアツアツ揚げたてを食べられます。
ぷーっと膨れたところを油から引き揚げて、串に刺して渡してくれますので、そのままばくっとかぶりついちゃいましょう。プリプリで、ジャリジャリ感が全くない滑らかな美味しさに悶絶すること間違いなし。
写真:林 ぶんこ
地図を見る南予地区の米どころとして有名な宇和島三間地区にある「道の駅みま」。のどかな田園地帯が広がるここにはやっぱり、三間の名店「安岡蒲鉾」。
全国蒲鉾品評会において栄誉大賞受賞の安岡のじゃこ天。その美味しさは折り紙つきで、引きも切らさず地元の人が買い求めに来ています。取材日も一つのカゴは売り切れになっていました。揚げたてを味わいたければ午前中には必ず行くようにしましょう。
白いご飯にもよく合う少し濃いめのお味のこちらのじゃこ天は、愛媛のブランド米、三間産のコシヒカリと一緒にいかがでしょうか。
写真:林 ぶんこ
地図を見る津島ICを下りてすぐ、山に囲まれた「道の駅津島やすらぎの里」。ここは温泉やプール、足湯もあって一日のんびり楽しめるレジャー施設になっています。
ここにあるのは「島原かまぼこ」。宇和島じゃこ天、と言えば島原のじゃこ天をイメージするほど名の通ったショップです。じゃこ天観光にも力を入れていて、前もってお願いしておけば平日の午前中に限り工場見学もさせてくれます。手作業にて新鮮なハランボの山がじゃこ天になっていく伝統の職人技は必見です。(問合せ先 島原かまぼこ:MEMO欄参照)
そして、このとおりの厚さ!ベテラン職人の押し出し技によって、すり身の美味しさが最大限に引き出され、ふわふわでぷりぷりの歯ごたえを身にまとった揚げたてじゃこ天!絶品です!こんなに大きいのに何枚でもいけちゃいます。クセになりそうなこの美味しさはぜひ現地でお試しあれ。
さまざまな種類がありますが、高級なものでも一枚180円前後で食べられる宇和島のソウルフードじゃこ天。今回紹介した道の駅3店の他にも、宇和島市内には20店以上のじゃこ天ショップがあり、一枚から売っています。ぜひ複数のショップを巡ってみて、自分好みの一枚を見つけてください。
隠れた名物「宇和島じゃこ天の歌」を聞いてみたい方は、旧宇和島市内から津島やすらぎの里に行く途中の国道56号沿い、スーパーマルナカのじゃこ天売り場へどうぞ。こちらも一度聞いたら忘れられない味の歌です。
そして、じゃこ天が踊り、かまぼこ板積み競争もある「宇和島じゃこ天カーニバル」、2016年度は11月13日(日)に開催予定です。フィナーレでは餅まきならぬ“じゃこ天まき”もありますよ!(問合せ先 宇和島蒲鉾協同組合:MEMO欄参照)
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(2024/3/29更新)
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