オーヴェルニュ・ローヌ=アルプ地方アン県にある最も美しい村の一つであるペルージュ。この村にあるほとんどの建物が、歴史的建造物に指定されるほど、素晴らしい街並みが残っています。村では電線等のケーブルが地中に埋められ、目につくことがありません。
この城壁の中に入るには上門(Porte d’en Haut)、下門(Porte d’en Bas)の2つがありますが、アクセスに便利な下門より、あえて少し離れた上門から入ることをお勧めします。なぜなら、上門近くにトイレとオフィス・ドゥ・ツーリズムがあり、村の地図を手に入れてから、ゆっくり見学に向かうことが出来るからです。受付で頼めば、詳しい日本語の資料までもらうことができます。
村の中に入ると、一瞬にして中世の時代にタイムスリップ!それもそのはず。この村は1961年公開の映画「三銃士」が撮影されたほど、一瞬にして人々の心を別世界に誘ってくれるのです。
石畳の道を気の赴くまま散策すると、ここ菩提樹広場(Place du Tilleul)に必ず突き当たります。正面に見える菩提の樹は、「自由の木」とも呼ばれ、フランス革命末期の1792年に植えられ、こちらも、歴史的文化財として保護されています。
また、村中の石畳は、この近くを流れるアン川から採取された丸石が敷き詰められているのも特徴の一つです。
ロンド通りを歩くと、何ともいえない甘い香りが漂ってきます。
匂いにつられふと見てみると、大量のピッツァらしきものが、丸い木の板の上に並んでいるのが目に入ります。
まさか、これがガレット?!と、誰が見ても思ってしまうことでしょう。
そうです、これがペルージュ名物のガレットなんです。1切れ頼むと紙に包んで渡してもらえます。
味は甘いピッツァという感じで、小麦粉の生地の上にバターと砂糖を乗せオーブンで焼いたもの。一般的なガレットとは全く別物です。
先ほどの菩提樹広場の入口から「Ostellerie du vieux Perouges」というホテル兼レストランに入れば、店内で食べることも可能ですし、気軽にテイクアウトもできます。
実はこのお店、レシピも公開してくれていて、自宅で作ってみることができます。
ご興味のある方は、是非下に表示した「ガレットのレシピ」からWEBサイトをご覧ください!
もともと、ペルージュは手工業が発展し、中でも織物業によって村が栄えました。しかし、19世紀に起こった産業革命の影響を受け、その繁栄に陰りがみえます。一時期は1500人いた人口も、20世紀初頭にはほとんど住む人がいなくなり、この村の存亡の危機を迎えます。1911年にこの村を守るための委員会が設立され、エドゥアール・エリオの庇護を受け、少しずつ村は蘇り、その復興作業は現在も続いています。
村の繁栄の面影は、かつて、この村一番の賑わいを見せていた王子通り(La rue des Princes)を歩けば、当時の様子を伺い知ることができます。
店の1階部分には、店主たちが上下に開閉する雨戸を利用し、下の雨戸の上に商品を並べていました。何も知らないで、村を廻っているとついつい見逃してしまうポイントなので、是非皆さんも注意して見てくださいね!
伝説によると、ペルージュは、イタリアのペルージャから来たガリア人たちによって、築かれたと言われており、その後、ローマ人が、有事の際、危険を知らせるために塔を造りこの街が形成されていきました。
村の中には、1536年から1790年まで町中の塩が保管されていた塩の倉庫、おびただしい数のトウモロコシが天井から吊るされたレストラン、近年復元された日時計など、まだまだ紹介しきれていない見所がいっぱい!
都会から少し離れたこんな小さな村で、フランスの良さを再発見してみませんか?
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(2024/4/20更新)
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