マッチ箱のような汽車だ…。小説・坊ちゃんにも登場する“坊ちゃん列車”で道後温泉に行こう!

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マッチ箱のような汽車だ…。小説・坊ちゃんにも登場する“坊ちゃん列車”で道後温泉に行こう!

マッチ箱のような汽車だ…。小説・坊ちゃんにも登場する“坊ちゃん列車”で道後温泉に行こう!

更新日:2014/01/22 14:04

中井 靖のプロフィール写真 中井 靖 お遍路ナビゲーター

愛媛・松山と言えば「道後温泉」。日本三古湯の一つと称され、万葉集にも詠われた名湯。最近の道後温泉界隈は“坊ちゃん列車”に代表されるように「ただ温泉に入るだけ」ではない様々な仕掛けが増え、わたしたち観光客を楽しませてくれるようになりました。そんな仕掛けたちの中で、今回は見逃してはいけないポイントを絞りに絞ってご紹介。

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日本有数の外湯「道後温泉本館」へは、やっぱり“坊ちゃん列車”で行ってみたい!

日本有数の外湯「道後温泉本館」へは、やっぱり“坊ちゃん列車”で行ってみたい!

写真:中井 靖

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坊ちゃん列車

停車場はすぐ知れた。切符も訳なく買った。
乗り込んでみるとマッチ箱のような汽車だ。

・・・と、夏目漱石の小説「坊ちゃん」にも登場する坊ちゃん列車(四輪連結水槽付機関車)は、明治21年10月に運行を開始、以後67年にわたって松山平野を走り続け、わが国初の軽便鉄道機関車として昭和43年に愛媛県指定有形文化財に指定されました。

夏目漱石が松山に教師として赴任した明治28年。彼は道後温泉をこよなく愛し、汽車に乗っては道後温泉本館に足繁く通っています。明治39年発表の小説「坊ちゃん」には当時の道後温泉や軽便鉄道がユニークに描写され、その後の伊予鉄道の汽車(復元)には「坊ちゃん列車」と命名。

客車は当時の車内を忠実に再現、漱石が小説で表現したように天井は低く、マッチ箱のように狭いと感じる人がいるかも知れません。イスは天井と同じ素材の木製の長椅子があるだけです。でも車内に入り込んでしまえば意外に狭さが気にならないのが不思議です(笑)。
向かい合う乗客同士の距離は近く、その近さが逆に連帯感を生み、道後に向かう車内ではいろんな会話が弾むことでしょう。
なお、松山市駅では坊ちゃん列車の「手動」ポイント切り替え作業の珍しい光景を見る事が出来ます。


■乗車方法
道後温泉・大街道・松山市駅・JR松山駅前・古町の各電停(停留所)より乗車出来ます。
乗車券(大人300円・小人200円)は乗車券販売窓口、または乗車時に車掌より購入する方法がありますが、休日は満員の可能性もあるため、事前に販売窓口で購入しましょう。
なお、坊ちゃん列車は特別に運行ダイヤが設定されています。乗車する際はあらかじめ販売窓口などで運行ダイヤを確認してください。

道後温泉駅を降りると目の前に巨大な“カラクリ時計”を発見!

道後温泉駅を降りると目の前に巨大な“カラクリ時計”を発見!

写真:中井 靖

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坊ちゃんカラクリ時計

坊っちゃんカラクリ時計は、道後温泉本館100周年を記念して建てられた時計台で道後温泉駅の正面右手にあります。カラクリ時計は、道後温泉本館の振鷺閣(しんろかく)をモチーフにした時計で、毎正時に軽快なメロディにのって時計台がせり上がり、夏目漱石の小説「坊っちゃん」の登場人物が次々に登場します。さて、あなたはどれだけ登場人物をご存知ですか?事前に調べておけば ‘人気者’ になること間違いありません…(笑)

■上演時間・・・8:00〜22:00(平日:1時間ごと 休日祭日:30分ごと)


放生園の足湯

白鷺伝説…その昔、足を痛めた白鷺が岩の間から流れ出る湯に浸していたところ、傷は癒えて飛び立って行くのを見た村人がその湯に手を浸すと温かい温泉であり、効能を確認したという伝説が。これが道後温泉の発祥とされ、その白鷺が舞い降りた足跡の石(鷺石)が放生園(ほうじょうえん)という小公園の一角に据えられています。足湯(無料)はその鷺石とカラクリ時計の間に位置しています。

■利用時間・・・6:00〜23:00まで

道後温泉商店街を無事に通過すれば、そこには道後のシンボル「道後温泉本館」が。

道後温泉商店街を無事に通過すれば、そこには道後のシンボル「道後温泉本館」が。

写真:中井 靖

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道後温泉本館

駅前から道後温泉本館に通じる商店街にはいろんなお店が目白押しです。その商店街を通るだけでも目移りする事間違いありません。普通に通れば5分も掛かりませんが、1時間以上も掛かるかも知れませんので覚悟して通ってください!(笑)

商店街を無事?に抜けると道後温泉のシンボル「道後温泉本館」が見えてきます。道後温泉本館は明治27年に建築された三層楼のどっしりした構えで、近代的なホテルや商店街の中にあってひときわ風格ある姿を誇っています。
浴場は二種類あり、1階の大浴場を神の湯、小さい方を霊の湯といい、浴槽は花崗岩でできています。泉質は、アルカリ性単純泉で、日本人の肌に合うなめらかなお湯。湯治や美容に多くの人々から親しまれています。この道後温泉のいいところは、道後に泊まらなくても外湯を楽しめること。もちろん道後の主な旅館やホテルには引湯をしていますが、浴衣&手ぬぐい片手にわざわざここまで来る人も少なくありません。夜になると本館の屋上、刻太鼓が鳴らされる振鷺閣(しんろかく)に設置されている白鷺像がライトアップ!昼間とは違った幻想的な夜の本館を見る事ができます。

■入湯料金
霊の湯 3階個室 大人1,500円 小人750円 (1時間20分以内)
霊の湯 2階席 大人1,200円 小人600円 (1時間以内)
神の湯 2階 大人800円 小人400円 (1時間以内)
神の湯 階下 大人400円 小人150円 (1時間以内)
又新殿観覧料 大人250円 小人120円

道後温泉本館の裏側「又新殿(ゆうしんでん)」の玄関に注目!!

道後温泉本館の裏側「又新殿(ゆうしんでん)」の玄関に注目!!

写真:中井 靖

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又新殿は全国に唯一の皇室専用浴場のこと。本館に入ると有料で観覧する事が出来ますが、実は本館の真裏からその内部を少しだけ覗く事が出来ます。皇室の方々はこの御成門から又新殿に入られます。明治から昭和にかけて計10回のご使用があったとされます。玄関を見上げると龍、鳳凰、湯玉と三重になった立派な屋根瓦を見る事が出来ます。

このように道後温泉本館はお湯に浸かって内部だけを楽しむばかりでなく、その外観からもいろいろ楽しむことができます。

・振鷺閣(しんろかく)…神の湯の屋上に建つ塔屋で、障子窓には和紙ではなく当時では珍しい赤いギヤマンがはめ込まれました。そのギヤマンは今でも建築当時と変わらない明かりを灯しています。
・玉の石(たまのいし)…本館北側にあり、よく見ると石の上部にくぼみがあります。これはその昔、大国主命が病気の少彦名命に湯をつけたところ、瞬く間に治癒し少彦名命がうれしさの余りこの石の上で踊った時にできた足跡だという伝説が残っています。
・ガス燈 本館100周年を記念して7棟のガス燈がやわらかな明かりを照らしています。
・その他 本館建築当時(明治時代)の正面玄関は今の場所ではなく、北側にありました。今でも北側に回ると当時の入り口(3か所)がそのまま残されています。なお振鷺閣の白鷺は建築当時のまま今でも北側を向いて羽を広げています。

湯のまち道後に癒しの一席。日本茶専門カフェでゆっくり、まったり。

湯のまち道後に癒しの一席。日本茶専門カフェでゆっくり、まったり。

写真:中井 靖

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茶楽

食通として知られた吉田茂元首相がこよなく愛した「山田屋のまんじゅう」。薄皮で素朴で淡白な味のまんじゅうをたいへん気にいったと言われています。創業は慶応3年と歴史は古く、一子相伝の秘伝の味を頑固に守り継いできた松山の老舗和菓子店です。

その山田屋まんじゅうが癒しの空間を道後に作りました。
日本茶専門カフェ「茶楽」。コンセプトは気軽に、気楽に…。
堅苦しい作法に拘らず、自由に思い思いにお茶を楽しむ。。。読んで字のごとく「楽しくお茶をゆっくりまったり自分流に」。

道後を散策して少し疲れて来た頃に日本茶を楽しむ事ができるお店は他にはありません。今回は道後温泉本館の目と鼻の先にある茶楽さんの看板メニュー「抹茶 梅」を選択。出された瞬間は彩りがあまりにもきれいだったので食べるのがもったいな〜い!なんて(笑)。。。
お皿の中心にはもちろん山田屋まんじゅうが。その周りに五つの白玉が配置されています。モチッとした食感の白玉に絡み合うお抹茶の苦味が絶妙のバランスで口の中に広がるかと思えば、その後で黒蜜を上から掛けるとまた違う味の世界が口の中に広がり、、、一度で二度も違う味の美味しさが楽しめます。口直しでいただくお茶は、ほうじ茶です。ふわっと香るほうじ茶の芳ばしさを十分に楽しむことができます。これは、お薦めの一品です。

■お品書き
玉露 840円(山田屋まんじゅう付き)
抹茶 840円(山田屋まんじゅう付き)
名水しるこ きら(抹茶アイス)790円 きら 630円
お茶セット 294円(山田屋まんじゅう付き)など

おわりに

いかがでしたか?
道後温泉界隈は一度のご紹介ではとてもすべてを語ることは出来ません。今回は絞りに絞って泣く泣く5つのポイントを紹介させていただきました(笑)。
今回は道後温泉本館を中心に歩いて回れる距離を紹介しましたが、次回は少し距離を伸ばして紹介したいと思っております。

道後界隈ではこの他に、湯神社や道後公園(湯築城址)、正岡子規博物館や一遍上人ゆかりの宝厳寺、四国八十八ヶ所霊場の石手寺など見どころがたくさんあります。
ぜひ愛媛・松山の道後温泉界隈に足をお運びになって、松山人のおもてなしの心をこの機会にご堪能ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/21 訪問

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