江戸時代にタイムスリップ!代官屋敷「江川邸」〜伊豆の国市韮山〜

記事作成日:2013/10/22 13:52:04 │ 最終更新日:2013/10/24 10:56:43

江川邸は、伊豆の国市韮山にあり、関東一円を治めていた代官屋敷です。主屋・蔵・門・塀などの建物や、保有する古文書などの資料は、国の重要文化財になっています。NHK大河ドラマ「篤姫」・映画「山桜」・日曜劇場「JIN−仁」など、さまざまなロケに使われ、江戸時代がたっぷり詰まっている場所です。日本で初めてパンが焼かれた場所でもあります。歴史的価値が高い、江川邸の見所をご紹介します!

敷地11873平方メートルが、国の重要文化財

写真:sachie

ひとたび、江川邸に足を踏み入れると、まるで時が止まったかのような光景が広がっています。ここは、関東一円を治めていた代官屋敷「江川邸」です。江戸時代初期の、慶長5年(1600年)頃建てられたこの主屋をはじめ、敷地内全部(11873平方メートル)が国の重要文化財に指定されています。

代官は徳川家康に仕えた28代「江川英長」からはじまり、38代江川英武の明治頃まで続きました。世襲制の代官は珍しく、代々「太郎左衛門」を襲名していました。

敷地内には、国の史跡に指定された「役所跡」があります。今で言う官公庁としても機能していた場所です。
江戸時代たっぷりの江川邸は、NHK大河ドラマ「篤姫」をはじめ、多くの映画やドラマのロケが行われた場所でもあります。
江川邸のことを詳しく知りたい方は、駐車場に「ボランティアガイド」の方がいらっしゃるので、希望をすれば説明を聞きながら、見学することができます。

主屋の屋根裏、架構

写真:sachie

主屋の屋根裏は必見ポイント。江川邸のパンフレットの表紙にもなっています!
天井の小屋組みは桁行13間(約24m)・梁間10間(約18m)・棟高約12mあります。特に土間から見る天井の組みは見応えがありますよ!
屋根裏の一番高いところには、日蓮上人直筆の「火伏せの護符」が納められた木箱があります。そのおかげで、江川邸は今日まで火災に遭ったことがないそうです!
木箱は暗いところにあるので、江川邸内にいるガイドの方が、懐中電灯で照らし教えてくれます。訪れた際には是非、天井を見上げてみて下さい。

日本で、最初にパンが焼かれた場所

写真:sachie

江川家36代江川英龍(坦庵)は特に優れた代官でした。幕末時代に活躍した代官で、その当時の国内事情は、相次ぐ外国船の渡来に揺れた動乱の時代でした。江川英龍(坦庵)は国防の必要性を感じ、幕府に対する沿岸防備の建議や農兵制度、西洋砲術の研究と訓練、銃砲鋳造のための反射炉の計画と実行などを行いました。民政にも心を配り、領民からは「世直し江川大明神」と呼ばれ、書画、詩作、工芸品など、多方面でも才能を発揮しています。

農兵制度の取り入れによって、兵糧・非常食としてパンに着目し、日本で最初にパンの製造を行いました。パンは、江川邸内で築かれた窯で焼かれ、長期保存を目的としていたので、乾パンのような硬いパンでした。

写真の窯は、当時のパン焼き窯を形作っていた一部の石を使用して、再現したものです。実際は、窯の上にある鉄板が入るくらいの大きな窯だったようです。
江川邸には、全国パン協会が江川英龍(坦庵)を「パン祖」として顕彰して建てた「パン祖の碑」があります。4月12日に初めてパンを焼いたことから、現在は「パンの日」になっています。

江川邸の、井戸

写真:sachie

江川邸にある井戸の水は、主に生活用水として使われていましたが、戦国時代から江戸時代にかけては、お酒の醸造にも使われるようになりました。戦国武将の北条早雲や徳川家康からお墨付きをもらったほどの美酒だったようで、北条早雲からは「江川酒」の名前を与えられ、徳川家康からは、井桁に菊の家紋の由来となる「野菊」を与えられました。
江川酒は「江川酒を造る会」が、現代の味にあった江川酒を復活させ、伊豆の国市内のお店で販売されています。お酒の箱、瓶のラベルの文字は、江川家41代当主の自筆で書かれた文字になっています!

攻撃跡が残る、裏門

写真:sachie

この裏門も必見ポイント! 裏門は、文政6年(1823年)に建築された門を、そのまま今も使っています。門扉は天正18年(1590年)のものだとされ、韮山城攻めの時に、豊臣秀吉軍から攻撃されて出来た鉄砲玉の穴や、やじりの穴跡を見ることができます。数多く残る穴からは、攻撃の凄さが感じられますよ!

まとめとして

江川邸では、この他にも、生えていたケヤキをそのまま柱として利用された「生き柱」、置屋根や、「四方ころび」という建築技法を用いた「西蔵」も見ることが出来ます。
江川邸の敷地内全部が、国の重要文化財になっているので、見応え充分です。江川英龍(坦庵)に関する貴重な資料や展示品もあるので、お見逃しなく!

伊豆の国市では、江川英龍(坦庵)にちなんで「パン祖のパン祭」が毎年開催されています。会場では、巨大パンオブジェ、パン食いゲーム、パン生地のばしコンテスト、全国高校生パンコンテストなど、パンにちなんだ、たくさんのイベントが行われます。
こちらも、お見逃しなく!

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/29 訪問

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