すギョく楽しい作品展!岩手「もぐらんぴあ」でさかなクンの世界に浸ろう

すギョく楽しい作品展!岩手「もぐらんぴあ」でさかなクンの世界に浸ろう

更新日:2018/10/19 11:29

彰 伴治のプロフィール写真 彰 伴治 温泉ソムリエマスター、平泉世界遺産ネット検定1級、三陸鉄道ネット検定1級、岩手おもてなしネット検定1級
「もぐらんぴあ」は岩手県久慈市にある日本唯一の地下水族館。震災での全壊、仮設の水族館を経て2016年春に復活の営業再開を果たしました。「ギョギョ!」でおなじみの「さかなクン」は、展示するものが乏しい仮設の水族館に沢山の絵や珍しい魚を提供し盛り上げた、復活実現の最大の功労者の一人。その絵や魚は今でももぐらんぴあに展示してあります。とても楽しく元気が湧いてくるさかなクンの作品を見に行きましょう!。

全壊から5年、進化して復活した「もぐらんぴあ」

全壊から5年、進化して復活した「もぐらんぴあ」

写真:彰 伴治

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JR久慈駅から北東に向かって車で約15分、目の前に三陸の海が広がる場所にある地下水族館「もぐらんぴあ」は、石油備蓄基地の施設を利用して作られていて、地下に水槽があるためこの名前が付けられました。震災から5年を経ての営業再開では、この水族館のシンボル「トンネル水槽」や海女の素潜りが見られる大型の水槽は元通りに、一方2階建てだった管理棟の建物は5階建てになり、防災学習施設や展望室が設けられるなど大きく進化しています。

管理棟の1階は「さかなクン」グッズや久慈の名産品が購入でき売店と産直コーナー、2階は日本に3つしかない石油備蓄基地について学べる石油文化ホール、3階は新設された防災関連の常設展示、4階は企画展示コーナーでさかなクンの写真や絵、贈られた珍しい魚などを展示しています。そして最上階の5階は、さわやかな風に吹かれながら基地の全景と美しい三陸の海を一望することができる展望室です。

「さかなクン」はもぐらんぴあ応援団長!

「さかなクン」はもぐらんぴあ応援団長!

写真:彰 伴治

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プクプクという名のハコフグの帽子をかぶり、「ギョギョギョ!」と言って笑いを取る「さかなクン」は、実は東京海洋大学名誉博士の称号を持つ魚類学者。「もぐらんぴあ」には2005年から何度も訪れ、トークショーや三陸の海の潜水調査などの活動を行っています。

東日本大震災後は、もぐらんぴあ復活を目指して久慈駅前にオープンした仮設の水族館「もぐらんぴあ まちなか水族館」に、自身の描いた絵や魚のコレクションを提供するなど様々な支援活動を行った、復活実現の最大の功労者の一人。今では市民やもぐらんぴあファンから親しみと尊敬の念を込めて"もぐらんぴあ応援団長"と呼ばれています。

4階の企画展示室入り口に飾られているプクプクの絵の両サイドの写真は、2016年4月23日に行われたもぐらんぴあグランドオープン式典の様子。たくさんの来賓の中にとてもうれしそうなさかなクンの姿がありますね。

ギョギョっと楽しいさかなクンコーナー!

ギョギョっと楽しいさかなクンコーナー!

写真:彰 伴治

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4階の企画展示室はさかなクン一色!。"ギョギョっと楽しいさかなクンコーナー"として、ハコフグの帽子とセットでさかなクンのトレードマークである白衣や、さかなクン自身が描いた素晴らしい数々の絵、ことわざカレンダーやいじめに対するメッセージがしたためられたトイレットペーパーなどの商品、そしてさかなクンが世界の海で集めた魚のコレクションの中から、もぐらんぴあへプレゼントした珍しい魚など、素晴らしい作品が展示されています。

さかなクンの笑顔と共に描かれた楽しい絵は、見ているだけで自然に笑顔になりますね。

絵や白衣は非売品ですが、カレンダーや本、トイレットペーパーなどの商品は一階の売店で購入することが出来ます。

さかなクンが世界の海で見つけた貴重な魚たち

さかなクンが世界の海で見つけた貴重な魚たち

写真:彰 伴治

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もぐらんぴあは地下にトンネル水槽を始めとした大小40の水槽に、約3000匹の魚が泳いでいますが、4階にも水槽がありそこにはさかなクンから贈られた珍しい貴重な魚たちが泳いでいます。

中でも人気なのがこの二匹。手前が"ポンちゃん"の愛称で親しまれる「サザナミフグ」。奥が"ミノさん"と呼ばれている「ミノカサゴ」。それぞれ愛らしい外見とは裏腹に体やトゲに強力な毒を持っていて食用にもならないため、もし漁で網にかかってもすぐに海へ戻されてしまうのですが、さかなクンは世界中の海で漁船に乗り込んで、この様な珍しい魚がかかると持ち帰り大事に育てていました。

4階には他にも見てビックリの「アオノメハタ」や「クモウツボ」、思わず吹き出してしまうほど"すギョイ顔"をした「ツノダルマオコゼ」など、10種類以上の珍しい魚たちが展示されています。

心が温まるマンホール

心が温まるマンホール

写真:彰 伴治

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さかなクンはマンホールのふたのデザインも手がけています。

このふたは2013年にデザインされたもので、さかなクン自身と生まれた川に戻る習性があるサケの親子が描かれていて、久慈のきれいな海と川を大切にしようというメッセージが込められています。見ていてとても楽しくそして心が温まるデザインですね。

このマンホールは久慈市内に1000ヶ所ほど設置されていて、市内を散策中に出会えるかも知れませんよ。

「もぐらんぴあ」で「さかなクン」の世界に浸ろう!

いかがでしたか?
「もぐらんぴあ」は日本唯一の地下水族館ですが、たくさんの「さかなクン」の貴重な作品が間近に見られる水族館としても日本唯一です。

もぐらんぴあにお越しの際は、トンネル水槽や震災を生き抜いたアオウミガメのかめ吉、ドクターフィッシュや素潜りを楽しんだ後、是非4階まで足を運んでさかなクンの世界に浸ってみて下さい。久慈は寒いところですが、きっと心が温かくなりますよ。

なお、トンネル水槽やかめ吉、ドクターフィッシュなどについては、関連MEMOに記載したLINEトラベルjp 旅行ガイドの別記事も参考にして頂ければと思います。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/07 訪問

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