ボルムレミモザは、その名前のとおり「ミモザの村」として、フランスで多くの方たちから親しまれています。この村から始まる「ミモザ街道」は、美しい8つの街や村を抜け香水の街として有名なグラースまで約130kmにもおよびます。春の訪れを告げる美しいミモザを追いかけながら、旅をする人たちもいるほど、この街道沿いの各地では、ミモザの時期、趣向を凝らした様々なお祭りが開かれています。
ボルムレミモザでは、毎年1月最後の週の土、日に、「ミモザリア(Mimosalia)」と呼ばれるお祭りが行われます。珍しい植物や花のコレクションを見るために、ガーデニング好きの人達がこの村に集まり、村は一気に華やかに。
2月末にも、「Corso Fleuri」と呼ばれる花祭りがあり、毎年花で飾られた10台以上の台車が、ダンサーを引き連れながら村の中をパレードします。中でも、最後に行われる「Bataille de fleurs(花合戦)」は必見!多くの観客たちを巻き込み美しい花を奪いあいます。もちろん、私たちも参加することが可能ですので、多くの人達とともに、台車に向かって手を差し出せば、可愛い花のプレゼントがもらえます。
黄金に輝くミモザが咲き始めると、それにつられるかのように太陽が輝きはじめ、南仏に美しい花の季節がやってくるのです。
しかし、この村が美しいのはミモザの時期だけではありません。ミモザが終わり、初夏に入ると、ピンクのブーゲンビリアが満開になります。村の中に一歩足を踏み入れた瞬間、あまりの美しさに誰もが息をのむことでしょう。
村の細い路地を進むたび、花のトンネルに出くわしたり、ブーゲンビリアに埋もれてしまった家を発見するのは楽しい驚きでもあります。散歩中、のんびりと毛づくろいする猫や忙しそうに飛び回る鳥たちのさえずりとの出会いも、より一層旅の楽しみを増やしてくれることでしょう。
言葉など必要ないほど圧巻のこの景色。この村には、特別有名なお店があるわけでも、素晴らしい美術館があるわけでもないですが、旅行者たちはピンクに染まるこの景色を見たいがために、ここまでやってくるのです。
今までご紹介してきたのは、ボルムレミモザの中でも山側にあたる部分。こちらが主に観光の中心となるのですが、実は海側にも見所があります。その中でも有名なのが、大統領の別荘として知られる「ブレガンソン要塞」。こちらは5月から9月末まで観光局のツアーに申し込むと中を見ることができます。
そこから少し西に走るとブドウ畑が広がり、シャトーもあります。まさに見所いっぱいの村なのです。
南仏の温暖な気候に恵まれたボルムレミモザ。ブーゲンビリアの花は、秋の終わりごろまで長い間楽しむことができます。また、冬のフランスを旅するなら、1年中何かの花が咲いているこの村は訪れる価値十分。
ボルムレミモザまでのアクセスは、トゥーロン(Toulon)からサントロペ(Saint Tropez)行きのバスで行くことが可能です。しかし、バス停(Bormes -Le Pin)から村まで徒歩で約20分。登りはかなりきついため30分ほど見ておいたほうがよいでしょう。そのため、スーツケースを持って歩くのはお勧めしません。
できるだけタクシーや現地ガイドを頼み快適な旅を楽しんでください。
フランスの小さなミモザ村。自然に囲まれた美しい花の村を訪れる旅もお勧めです。
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