長野でスキーと言えば、志賀高原や白馬が有名ですが、メジャーなスキー場では、リフトに乗るのに何十分と待ったり、トイレに並んだり。そんな混雑のイライラなく、純粋にスキーを楽しめるのが、この野麦峠スキー場!長野県松本市の西端にあり、松本インターから車で1時間、名古屋方面からの場合は、中津川インターから木曽路を車で2時間、駐車場は無料で1400台完備。電車の場合は松本駅から上高地線で新島々まで30分。そこから、バス、またはタクシーで30分。土日祝は松本駅からなんと無料のシャトルバスが出ていて便利です!
穴場ならではの自由なコース取り、景色を眺めならがゆっくりと滑ることもできます。リフト待ちもほぼなしで楽しめますよ。
綺麗に圧雪されたコースは最大滑走距離約4,000m、標高差730mの壮観のダウンヒル。標高差730mとは、東京スカイツリーの高さが634mなので、スカイツリーの高さ以上の高低差を一気に滑り降りることができるということです。山の上から一気に滑り降りる時のスピード感や爽快感は、普段の生活では感じることのない感覚です。
コースは全部で12コース。こじんまりとしたスキー場ですが、リフトがわかりやすく、コースに迷うことなくスキーが楽しめます。初心者には、ファミリーゲレンデとバンビゲレンデがあり、専用の第五ペアリフトがあるので、上級者とぶつかりそうになるなどの危険もありません。
少し滑れる中級者の方はスカイライナーで上のゲレンデへ。野麦峠スキー場はちょうど中腹にある立て水の坂というコースがかなり急で技術を要します。立て水の坂コースを何度も滑ると体力を消耗するので、ゆっくりのんびり滑りたい方は、もう一つ上へ向かうスカイラビットリフトで最上まで上がり、樹海コースを滑ることをお勧めします。スカイラビットリフトで登ると、また景色は一段と広がり、天然雪の雪質も最高級レベルに。樹海コースは走行距離も長く、景色を眺めながらのんびり滑ることができますよ。
もちろん上級者に応えるコースも。エキスパートコースは選手並みの方が十分楽しめる傾斜と雪質、ユリワリコースは適度なこぶがスノーボーダーにおすすめです。
野麦峠スキー場が穴場な理由のひとつに、メジャーなスキー場のようにお土産屋やお店がないことがあります。スキーリゾートでの買い物を楽しみにされる方には物足りないかもしれませんが、観光地として開発されていない分、自然が手を加えられずにあり、スキーを滑っていてもその豊かな自然を感じることができます。
雪が木々にふんわり積もる様、溶けた雪が再び寒さで凍り、キラキラ輝く様、ここでしか見られない美しい雪の結晶。標高が2,000mを超えるので、寒さはキーンと冷たく、時には痛いくらいの吹雪がふいたり、本当の大自然の厳しさを感じることもあります。それと同時にすべてを覆い尽くす真っ白な世界、余計な物音のしない静かな雪の世界は、妖精が今にもそこから現れそうな、お話の世界に迷い込んだかのような景色。そんな景色の中、スキーを楽しむことができます。
スカイラビットリフトで最上まで上がれば、目の前にはパノラマで広がる山々の景色。朝一番にスキー場へ向かえば、素晴らしい世界を貸し切りのような状態で滑り出すことができます。まず目に飛び込んでくるのが、百名山でもある独立峰の御嶽山。そして馬の鞍のように見える乗鞍岳。そこから右へ目を移すと、焼岳、笠ヶ岳、霞沢岳、奥穂高岳、鉢盛山、浅間山、八ヶ岳、中央アルプス、南アルプス、そして石川県の白山まで・・・と3,000m級の秀峰を360度の眺望で楽しむことができます。
写真で見るのと実物を見るのとでは大違い!是非、その目でこのダイナミックな山並みを体感してみてください。この山並みの景色を見ながらのスキーは、まるで空を飛んでいるかのような開放的な気分にさせてくれます。
こじんまりとしたスキー場ですが、トイレやリフトは待つことなく、休憩施設もゆったりと使えます。スキー場入口にある「センターハウス」では、松本名物の山賊焼きが食べられたり、2階には無料の「キッズルーム」も完備。キッズゲレンデ前には、お子さんの遊ぶ様子を見ながら休憩できる「バンビテラス」があり、スキー場中腹にある「レストランハウス樹海」では、地元食材をいかした懐かしいおふくろの味が楽しめます。
スキー場近隣には、蕎麦屋もあり、そばを熱い出汁の入った鍋でしゃぶしゃぶして食べる、名物のとうじそば、美味しいですよ!
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