写真:木村 優光
地図を見る「双ヶ丘」には複数の登山口がありますが、上へと目指してアクセスしていくと、最終的には3つのうちのどれかの頂上に到達するように、登山道が整備されています。最北に位置する「一の丘」を目指す場合は、京福電鉄御室仁和寺駅から徒歩約3分の登山口を利用するとよいでしょう。
登山口から坂道を登ること約10分弱で、頂上へたどり着くことができます。途中、きつく急な登山道もありますが、普通の靴さえ履いていれば問題なくたどり着くことができます。ただ、雨上がりなどは滑りやすい箇所がありますので、十分に注意です。さらには晩秋の時期は落ち葉が登山道に埋め尽くされている場合がありますので、落ち葉で滑らないように気をつけましょう。
「一の丘」頂上からは洛西の街並みを見下ろすことができるため、ここまで登ってきた疲れが一気に吹き飛ぶことでしょう。写真は桂方面の眺望で、手前から東映太秦映画村、桂川などが流れている方角になります。
写真:木村 優光
地図を見る短時間の登山ですが、登山経験があまりない方には非常に高い達成感を味わうことが出来るでしょう。それもそのはず、頂上からの眺めは最高で、洛西方面はほぼすべてを一望することが可能!空気が澄んでいれば、西山の山並みが非常に美しい稜線を見せてくれます。
そしてなんといっても、「双ヶ丘」自体に生えている紅葉が色づいているため、洛西の街並みを背景に、色付いた紅葉の木を見ることができるのですから、紅葉の時期に山登りした実感が沸いてくるはずです。
写真は頂上付近に生えている紅葉の木々の間から嵐山方面を見たものです。大きな目印となるものは確認できませんが、はるか遠方に色づく嵐山の山肌を見ることができます。
写真:木村 優光
地図を見る洛西の街並みとはほぼ反対側を見ると、大きな寺院の境内が非常に良く見えます。これこそ世界遺産に認定された「仁和寺」の境内で、広々とした境内には、歴史的建造物があちこちに立っていることがよくわかります。
その中で一番目立つものとしては、きぬかけの道沿いにそびえ立つ山門!「双ヶ丘」の頂上から見ても、そのスケールの大きさは実感できます。さらに山門の奥には、「仁和寺」のシンボルである五重塔がそびえ立っています。非常に素晴らしい眺めに、登山してきた疲れも吹っ飛ぶことでしょう。
「仁和寺」は京都でも屈指の有名観光スポットですので、訪問する人は後を絶ちませんが、頂上から見ていても、多くの観光客が境内を歩いている様子を見ることができます。そんな喧騒も全く無関係な「双ヶ丘」頂上!「仁和寺」境内全体の紅葉を独占状態です!
写真:木村 優光
地図を見る「仁和寺」の五重塔の周辺には、基本的には他の建造物が見当たらないため、様々な色彩の紅葉に囲まれた五重塔は非常に絵になります!しかもこの構図でとらえてみると、「京都に来てよかったなー!」なんてつい口に出してしまうほど、素晴らしい眺めに感動です。写真にしてみると、ポスター等に出来そうな構図ですね。
ちなみに、双ヶ丘がある地名ですが、御室と書いて「おむろ」と読みます。大手電子メーカーである「立石電機製作所」が御室に工場を建てたことをきっかけに、「御室」を連想させる「オムロン」というブランド名が使われるようになり、平成2年には「オムロン」へ社名変更されました。
4月後半になると「仁和寺」境内の一部はピンク一色になります。これこそが御室桜で、桜の中でも非常に遅い時期に咲く品種ということで、有名な著名人である「川端康成」が読んだ一句。「御室の桜も見たら春の義理がすんだようなもんやな。」は、遅咲きの桜を見送って、やっと初夏を迎え入れることができる、ということだそうです。
「双ヶ丘」は基本的に開園時間の制限などはなく、24時間いつでも入ることが可能です。したがって日が暮れる前に登って、西山の向こうに日が落ちた時間帯に京都市街を見ると素晴らしい夜景が広がります。余力があれば夜景を見に、登ってみても良いでしょう。
ただし、夜景を見終わって下山するときには道に迷わないようにする必要があるとともに、懐中電灯の持参は必須です!また、イノシシをはじめとした野生動物も住んでいることから、複数人での行動も厳守!
なお、「双ヶ丘」は「雙ヶ岡」と書かれることもあり、読み方は「ならびがおか」です。
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(2024/3/29更新)
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