見頃が終わっても諦めない!立山黒部アルペンルートで紅葉を楽しむポイント

見頃が終わっても諦めない!立山黒部アルペンルートで紅葉を楽しむポイント

更新日:2016/09/28 16:08

ShinYah シンヤのプロフィール写真 ShinYah シンヤ 音楽・旅行ブロガー、ピアノ作曲家
北アルプスの山岳地帯を東西に貫く「立山黒部アルペンルート」は、様々な乗り物を乗り継いで幾つもの景観地を巡る事が出来る山岳観光ルートです。四季折々の景観が楽しめ、特に山肌が赤や黄色に染まる秋の美しさは格別!紅葉の見ごろは早い時期に終えてしまいますが、1000mを超える標高差がある事で幅広い時期で紅葉が楽しめるのも魅力の一つ。今回はそんな立山黒部アルペンルートで紅葉を楽しむポイントをお伝えします。

立山黒部アルペンルートの魅力

立山黒部アルペンルートの魅力

写真:ShinYah シンヤ

地図を見る

立山黒部アルペンルートは、長野県大町市と富山県中新川群立山町との間、直線距離にしておよそ25kmの区間を、ロープウェイやケーブルカー、バスなど様々な乗り物を乗りついで移動する山岳ルートです。その途中には迫力のある放水が楽しめる黒部ダムをはじめ、3000m級の山々に囲まれた四季折々の景観が楽しめる大パノラマが広がっており、毎年多くの観光客で賑わっています。

そんな立山黒部アルペンルートが最も美しく輝きを放つのは秋。山肌を赤や黄色に染める高山植物の絨毯がどこまでも続く光景には、言葉に出来ない美しさがあります。壮大な眺めと色鮮やかな紅葉をセットで楽しめるこの時期は、一番のおススメです!

紅葉の見ごろには時差がある

紅葉の見ごろには時差がある

写真:ShinYah シンヤ

地図を見る

立山黒部アルペンルートのコースは、標高475mの立山駅から2450mの室堂まで、およそ二千メートルの標高差があります。その為、紅葉が色づく時期にも差があり、頂上付近では9月下旬から10月上旬頃、麓の方では10月下旬から11月上旬が見ごろになるなど、長期に渡って紅葉を楽しめるのも魅力の一つです。

特に室堂から美女平までの区間を走る高原バスは、最高峰となる室堂から標高差1500mの区間を一気に駆け抜ける事もあって、幅広い時期で車窓からの紅葉を楽しむ事が出来ます。立山黒部アルペンルートは特定区間だけを往復する事も可能ですので、富山県方面から立山駅と室堂駅の間のみを往復して、紅葉を手軽に楽しむのも一つの方法です。

室堂平の壮大な景観は必見!

室堂平の壮大な景観は必見!

写真:ShinYah シンヤ

地図を見る

立山黒部アルペンルートの最高峰「室堂」は、3000m級の山々に囲まれた日本一標高の高いターミナル駅!高原バスやトロリーバスの乗り場がある駅舎には大きなレストランや売店のほか、屋上には室堂平を一望できる展望台も備えているなど、アルペンルートの中で最大の中継地点となっています。

また駅舎の周囲に広がるのは、なんとも雄大な山々とどこまでも続いてゆく石畳の遊歩道。ここには多種多様なトレッキングコースが用意され、「ミクリガ池」や「血の池」など大小様々な高山湖を巡る散策を楽しむ事が出来ます。点在する温泉施設にはレストランや宿泊機能も備え、ここに宿泊すれば夜には満点の星空に出会えるチャンスもあります。

紅葉の見ごろを終えた室堂も魅力的!

紅葉の見ごろを終えた室堂も魅力的!

写真:ShinYah シンヤ

地図を見る

そんなアルペンルートの中で一番標高の高い室堂は紅葉の時期も早く、例年10月初旬で見ごろを終えてしまいます。しかし紅葉の見ごろは終わっても、室堂平の魅力が衰える事はありません。

鮮やかさを失った山肌は独特の物悲しさを醸成し、シーンと静まり返った遊歩道を歩いていると、風の音すら消えてゆく様な不思議な感覚を覚えます。また火山活動が活発な地獄谷が白煙を上げる風景は、まるでモノクロの世界を見ているかの様で神秘的!10月に入り、山頂での紅葉が見ごろを終えた時期であっても、是非最高峰の「室堂」まで足を運んでみて下さい。

紅葉満開の弥陀ヶ原

紅葉満開の弥陀ヶ原

写真:ShinYah シンヤ

地図を見る

最高峰の室堂で紅葉のピークが過ぎてしまった時は、高原バスに乗って山を下って行ってみましょう。立山黒部アルペンルートの「室堂」〜「美女平」間はおよそ1500mの標高差があり、紅葉が色づく時期も異なります。室堂が既に色あせてしまっていても、山を降りて行けば鮮やかな紅葉に出会えるチャンスがあります。

おススメは、高原バスの途中停留所となっている「弥陀ヶ原」。ここには遊歩道を歩いて散策する4つのモデルコースが用意されていて、およそ1kmのお手ごろなコースの他、2時間を越える様な本格的なコースまであります。最長となるコースの先には、「ラムサール条約」にも登録されている60平方キロメートルもの広大な湿原があって、その雄大な眺めは息を飲むほどの美しさ!

この遊歩道が赤や黄色に色づくのは例年10月の初旬頃ですので、室堂で紅葉のピークが過ぎていても弥陀ヶ原に来れば満開の紅葉を楽しむ事が出来ます。

さいごに

立山黒部アルペンルートは、東行き西行き共に起点から終点まで最短2時間程度で移動できますが、行楽シーズンには各交通機関に乗車待ちの行列ができ、バスやケーブルカーに乗るまで1時間以上かかる場合もありますので、是非時間に余裕を持って訪れる事を強くおススメします。

冬の足音が聞こえる山頂から紅葉満開の裾野まで、幅広い時期で様々な表情を楽しめる立山黒部アルペンルートへ、皆さんも是非訪れてみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/10/16 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -