明治開業の駅舎がカフェやショップに大変身!!時代を感じさせる最新スポット・万世橋マーチエキュート

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明治開業の駅舎がカフェやショップに大変身!!時代を感じさせる最新スポット・万世橋マーチエキュート

明治開業の駅舎がカフェやショップに大変身!!時代を感じさせる最新スポット・万世橋マーチエキュート

更新日:2013/10/25 13:07

東京神田の旧万世橋駅は、JR中央本線の高架下にある煉瓦造りの部分。ここは1912年に建てられて以来、ほとんど当時のままとなっていましたが、2013年に各種イベントも開催される商業施設「マーチエキュート」へと生まれ変わりました。これまでは一部の人しか見ることができなかった明治建築の肌触りを、細部にわたって今では誰もが見ることができるのです。

万世橋駅が現在まで残っていたのは奇跡かも……

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今回紹介する万世橋マーチエキュート(mAAch ecute)は、旧万世橋駅を改築して作られた商業施設です。万世橋駅どころか、そもそもここが駅だったこともご存じない方が多いかと思います。現在、万世橋の名は神田川にかかる橋を残すのみとなりました。

万世橋駅は1912年、当時の鉄道院(後の鉄道省、現・JR)の駅として開業しましたが、1943年に廃止。時期的には太平洋戦争が激化した頃にあたります。初代の駅舎は赤煉瓦造りの高層建築で、大正時代には現在の中央本線の起点であり、東京市電との乗換駅として賑わっていました。しかし、関東大震災で駅舎は焼失、その後は縮小されています。

ここで豆知識をひとつ。
万世橋は旧鉄道省の駅として書いていますが、神田川の下を通る現在の東京メトロ銀座線にも、かつては「万世橋」という駅があり、中央本線との乗換駅となっていました。こちらは1930年に開業し1931年には廃止という、わずか2年足らずの営業期間でしたが、現在もホームの跡が残っています。末広町と神田の間でじっくり目をこらすと、少しだけ当時の姿を車内から拝むことができますよ。

2013年にマーチエキュートとしてリニューアル開業

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鉄道院万世橋駅は、廃止後ごく一部の期間を除いて内部を公開することはありませんでした。ところが、70年の時を経てマーチエキュートとしてリニューアルオープン。イベントスペースを持った商業施設へと生まれ変わりました。可能な限り既存の設備を残し、当時のイメージを伝えながら新しい施設へと変化させているのが特徴です。

写真は「1912階段」という、改札口からプラットホームへ上がる階段で、1912年建築当時の状態から何ら手を加えずに利用されています。この階段をじっくり観察してみると、現在の建築ではほとんど使われなくなった花崗岩、踊り場はコンクリートという凝った造りになっています。また、壁面のタイルや所々につけられた装飾も当時のまま、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような錯覚を与えます。

なお、1912階段の他に、もうひとつ、1935階段というこれも当時の状態のまま公開されている階段があります。どちらの階段も平日11:00から22:30まで(日曜祝日は20:30まで)自由に歩くことができるので、ぜひこちらにも足をお運びください。

1階はイベントスペースと飲食店街

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JR中央本線の高架下となっている1階は、主にイベントスペースとして利用されているほか、カフェや飲食店もあります。イベントスペースは、「佇マイ(TATAZUMAI)」と名付けられ、取材の日には巨大なプラレールのジオラマが展示されていましたが、今後様々なアートを展示するためのスペースとして提供される予定となっています。ショップは、ワインのお店や花屋があり、高架下らしく鉄道模型の販売をしているお店も。昔走っていた電車の方向幕を買うことができるので、鉄道マニアにも是非足を運んでいただきたい場所です。

このフロアも、柱は煉瓦製、壁はコンクリートと当時の建築の姿をとどめた状態で使われています。写真はその一部。明治時代の煉瓦建築の様式が残されています。また、コンクリートの面を何ら装飾することなく利用しているところなどは、1980年代に流行した建築を連想させるもので、レトロでありながらも新鮮さを失わない雰囲気となっています。

ついでに、1912年の万世橋駅を設計したのは後に東京駅丸の内口を手がけた辰野金吾さん。当時の煉瓦造りのモダンさもさることながら、100年もの間実用に耐えられる頑丈さにも、今更ながら驚きを禁じ得ません。

当時のプラットホームをそのまま利用した展望デッキ

マーチエキュートの2階、かつては中央本線のプラットホーム。その構造はそのまま活かされ、展望デッキとして公開されています。

「N3331」という飲食店が展望スペースで営業中。キャッチコピーが、「世界で最も電車に近い? カフェ&バー」ということなので、食事をしているすぐ側を中央線が通過する場面に遭遇することができます。昼はセレクトランチ、夜は本格的な日本酒を提供する場所で、カフェとして一服するのであればどの時間でも可能です。

 N3331にはオープンスペースも備えられており、開放的な空間の中で休憩することができます。ちなみに旧万世橋駅のホームは一番狭いところだと、幅は5mにも満たないくらいしかありません。昔のホームの幅は狭かったんですね。そして、このスペースには少し芝生が残されていますが、これは改装前の草むしたプラットホームの名残ではないかと、筆者は勝手に推測しています。

N3331営業時間:(月〜土)11:00-23:00 (日・祝)11:00-21:00

マーチエキュートの取材を終えて……。

これまで、旧万世橋駅の内部が公開される機会はほとんどありませんでしたが、この貴重なスペースを一般の人でも見ることができるようになった、これがマーチエキュートのもっとも大きな魅力のひとつ。開業間もない現在は、ちょうどいい具合に明治時代そのままの姿を残す場所と、最近改修された部分が混在していて、そのバランスに建築や鉄道マニアのハートをくすぐってきます。ぜひ、この機会に万世橋マーチエキュートへと足を運んでみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/10/17 訪問

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