写真:Benisei Rinka
地図を見る埼玉県環境科学国際センターは、環境問題について楽しく学習できる体験型展示や、環境問題へ対応するための試験研究、環境面での国際貢献、国際的な環境情報の収集・発信などを行っています。
今回ご紹介するのは、埼玉県環境科学国際センターの環境学習部門。
環境問題を気軽に楽しく学習できる「展示館」への入館料は、一般300円、学生・高校生200円、中学生以下無料です。受付でパンフレットを受け取る際、「パンフレットは何枚必要ですか?」と聞かれるので、本当に必要な枚数を伝えましょう。スタッフの一言で、入館時から「エコ」の大切さに気付かされます。また、館内には“不要となったパンフレットの回収箱”もあるので、持ち帰る必要のない方は、できるだけキレイな状態で使用し、帰りに回収箱へもどしましょう。
受付を済ませたら、まずは写真の通路を通って「ガイアビジョン」と呼ばれる、直径約3メートルの球面スクリーンがある場所へ...。ガイアビジョンでは、宇宙飛行士になったように、地球の今を一歩離れた視点で見ることができます。コックピットを操作し、見てみたいテーマや場所を球面スクリーンに映し出すと、ロボット“MAX”と案内キャスター“HANA”がナビゲートしてくれますよ。
写真:Benisei Rinka
地図を見る展示館には、環境問題やリサイクルを学ぶための様々なブースがあり、そのどれもが、ゲーム感覚で学べるように工夫されています。
ガイアビジョンの隣にある「プラネットレスキューアドベンチャー」は、エコパワーを貯めて、エンジェルを捕まえるというロールプレイングゲーム。画面上に現れるキャラクターが、酸性雨や温暖化など、環境問題について分かりやすく教えてくれます。このゲームは、主人公(自分)の進む方向やキャラクターからの問いかけに対する返答を、手元のボタンで操作するのですが、自分の操作次第でその後の展開がかわるので、子供は画面に釘付け!
写真:Benisei Rinka
地図を見る展示館の中で一番人気の「チャレンジ・エコドライブ」は、エコドライブ教習所。映像と音声による教官の指示にしたがって、エコドライブに挑戦してみましょう。エコドライブとは、環境に配慮した自動車運転方法のこと。アイドリングをしない、急ハンドルを切らない、ゆっくりと加速や減速をするといった運転が、燃料消費を節約し、二酸化炭素の排出を減らすことができるんです。
この車の後ろには直径3メートルほどの大きなバルーンがあり、エコじゃない運転をして二酸化炭素の排出が増えると、そのバルーンがどんどん膨らんでいきます。バルーンがパンパンに膨れ上がったらゲームオーバーなので、ゴールまで注意深く運転してくださいね。
写真:Benisei Rinka
地図を見る埼玉県環境科学国際センターの2階にある「触れる地球」は、表面に圧力センターが施されたデジタル地球儀。この地球儀を自分の手の平を使って操作し、世界各国、ありとあらゆる場所のライブ映像を見ることができます。
テレビモニターに映し出されるライブ映像は、国によって昼だったり夜だったり...。時差があるから当たり前のことですが、ドラえもんの“どこでもドア”を使ったかのようで、ちょっとワクワクしますよ。
写真:Benisei Rinka
地図を見る埼玉県環境科学国際センターには、ビオトープ手法で整備された「生態圏」もあります。ビオトープとは、ギリシャ語のbio(命)とtopos(場所)が語源となった造語で、小さな空間の中で小さな生態系をつくること。ここの「生態圏」は2.2ヘクタールもの広さがあり、かつての“里山”のように、畑や果樹園、水田、トンボ池、原っぱ、育成林、雑木林など、様々な種類の生物が住みやすい環境を復元しています。
展示館の2階にある展望室からは、らせん階段で生態圏へ下りることができるので、トンボやショウリョウバッタなど、その季節の生物や植物を、自分の目で、耳で探してみてくださいね。
環境汚染、環境破壊なんて言葉を聞いても、なんだかザックリしすぎて、正直あまりピンとこないという方も多いと思います。しかし、埼玉県環境科学国際センターで様々なブースを体験すると、環境問題は決して他人事ではないということを感じられるようになります。大人はもちろんのこと、子供たちが環境問題を身近に感じ、考え、行動することが、将来、地球を救うことになるかもしれませんね。
埼玉県環境科学国際センターは、圏央道白岡菖蒲インターチェンジから車で約20分、東北自動車道加須インターチェンジからは約30分の場所にあります。電車であればJR高崎線鴻巣駅、もしくは東武伊勢崎線加須駅から、バス+徒歩で約20分です。
施設名がちょっと硬いので、なんとなく敬遠してしまうかもしれませんが、実際はとても楽しいところですよ。ぜひ家族で訪れて、今私たちが地球のためにできることを考えてみませんか?
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(2024/3/19更新)
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