写真:彰 伴治
地図を見る草津温泉の最寄り駅はJR吾妻線の長野原草津口駅。草津駅といっても温泉街まではバスで25分程かかるので、写真の草津温泉バスターミナルが温泉街の玄関口になります。なお、このバスターミナルは昭和37年に廃線となった草津軽便鉄道のターミナル駅でもあったため、草津温泉駅と呼ばれることもあります。
バスが到着するたびに多くの旅行客が降り立つターミナルは、1階に売店と食堂街、2階がコンコース、3階には草津の歴史などを紹介する資料館があり、建物のすぐ隣には無料の足湯があって、地元の方と旅行客の交流の場となっています。
ここから徒歩でわずか2分、湯畑へ向かう路地の一角に静かにたたずんでいるのが「田島屋旅館」です。
写真:彰 伴治
地図を見る「田島屋旅館」の外観は、タヌキの置物に古びた看板、瓦屋根に黒い木の格子で時代劇に登場する旅籠(はたご)の様。アスファルトの道にコンクリートの建物が並ぶ路地の中に全く溶け込んでいないと断言できるほど歴史を感じる建物です。
この外観とレトロな館内が人気で、2014年のBIGLOBE温泉大賞宿泊施設部門では、東の小結に選ばれました。また、この旅館は度々テレビに登場していて、TV東京の「大人の極上ゆるり旅」では2011年に、その後もNHKの落語番組などに何度も登場しています。
写真:彰 伴治
地図を見るガラガラとなる旅館の玄関を開けて中に入ると、そこはもうレトロ一色で調度品は全て歴史を感じさせるものばかり。囲炉裏に乗った茶釜では特製の熊笹茶を沸かしていて、独特の笹の香りに包まれます。
座布団が敷いてある椅子に腰かけて、温泉饅頭や田島屋自慢の漬物と一緒に熊笹茶を頂きながら、女将や主人に草津の歴史やお勧めスポットを聞いてみて下さい。思いもよらない情報が手に入るかも知れませんよ!
写真:彰 伴治
地図を見る田島屋旅館のお風呂は小さいながら24時間いつでも入ることができ、その源泉は江戸時代に献上湯として江戸まで運ばれた湯畑の湯で、効能は徳川家お墨付き!。
草津の湯は熱いのが特徴で田島屋旅館のお風呂の湯も例外なく熱いので、何度も何度もかけ湯をしてお入りください。草津の湯は自然湧出量日本一、何度かけ湯しても有り余るお湯があふれ出て来ます。
写真:彰 伴治
地図を見る田島屋旅館の部屋は全て和室で、寒い時期はこたつが用意されます。また廊下には本当に湯治をする人のための共用の冷蔵庫や炊飯器、ポットなどが並んでいます。
お温泉街の中心で湯畑を眺めたりお土産を探したり、ちょっと足を延ばして美術館などを楽しんだ後は、近くの酒屋で地元のお酒を買って来て、部屋のこたつでちょっとずつ飲みながらほっこりしましょう。
テレビも消して静かになればもうそこは、本当に秘湯でのんびり湯治をしているかの様です。
いかがでしたか?
「田島屋旅館」は草津温泉の玄関口にありながら、あたかも秘湯に来たかの様な雰囲気が味わえる旅館です。料金も非常にリーズナブルで共同利用の炊飯器や冷蔵庫が備えてあり、毎年湯治に訪れるリピーターも多い人気の旅館です。
数多くの高級ホテル・旅館が立ち並ぶ草津温泉ですが、田島屋旅館の様に静かで本当にのんびりできる宿もまた良いものです。
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(2024/4/27更新)
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