写真:木村 優光
地図を見る「広沢池」は嵯峨野嵐山の大覚寺の東側に位置しますが、付近に鉄道駅がないことでアクセスにやや不便。しかし京都市内を縦横無尽に走りめぐらされている京都市バスですと、広沢池・佛大広沢校前バス停下車が最寄になりますので、四条河原町から京都市バス59系統に乗るとよいでしょう。
バスを降りればすぐ目の前が「広沢池」になります。最初に目にする「広沢池」は、どの季節に訪問しても、開放的な眺めに誰もが圧倒されること間違いなし!特に四条河原町から市バスで訪問した場合、河原町周辺の街並みとの差があまりにもありすぎて、京都市内でも都会風景から里山風景など、様々な分野が存在することに気が付くでしょう。
京都市街の都会の喧騒を離れ、目の前に広がる晩秋の里山風景!スカイブルーの空と色づく山肌、そして池の対岸伝いが紅葉で真っ赤に染め上がる風景は、たとえ日本のほかの地方を訪問しても、そうそう見ることができるものではありません。なんといっても人工物がほとんど見当たらない素晴らしさ、一見の価値有り!
写真:木村 優光
地図を見る「広沢池」の西側には池へ突き出すような観音島と呼ばれる島があり、先端部には弁天堂があります。弁天堂周辺には真っ赤な紅葉の木が植えられていて、色彩コントラストは息を呑むほど美しいです。なお、弁天堂へ行く途中には石像の千手観音が祀られていますので、訪問と同時に手を合わせることをオススメしますよ。
この弁天堂ですが、小さな橋を渡れば畔からアクセスできますので、ぜひ訪問してみよう!そして弁天堂の先端に立てば、「広沢池」の周囲すべてを見ることができるため、晩秋のパノラマビューを見るには最適な場所です。
池の西側の約500m先には、大覚寺の広大な敷地一部である「大沢池」がありますが、「広沢池」と「大沢池」との間は田園地帯が広がっています。その様子は「広沢池」の西側農道からもよく見え、開放感たっぷりの田舎風景を眺めることができます。こんな風景を眺めれば、明日以降の元気の源が沸いてきそうですね。
写真:木村 優光
地図を見る「広沢池」の北側である対岸には、茅葺屋根の建物と、色づく山肌がきれいなカラーコントラストを見せてくれ、どことなく昔に見たことがあるような風景が広がっています。対岸に生える木の形状もどことなく観賞用に意識して揃えたかのよう!まさにお見事です!
なお、対岸に見える茅葺屋根の建物ですが、こちらは「聴松亭」と呼ばれる茶室で、元は徳川家の持ち物だったそうですが、現在は「平安郷」と呼ばれる庭園に含まれる形で、茶室として運営されています。
「平安郷」ですが、その名のとおり、園内へ一歩足を踏み入れると平安時代の面影を感じることができる庭園として、整備されました。春夏秋冬、さまざまな花が咲き乱れる庭園は見所も多く、庭園外の「広沢池」を含んだ景観も非常に感動高いものとなっています。
写真:木村 優光
地図を見る毎年12月初旬になると、「広沢池」にたまっている水を抜く行事の「池ざらい」や「鯉揚げ」が行われます。このイベントの目的は、池の底の泥を洗い流すことと、冬の間の池干しにより、太陽光と酸素を池の底に補充することで、池底の微生物による泥の分解を促進させることです。
ちょうど紅葉の見ごろと重なる行事のため、12月初旬は写真のように池の水が抜かれた状態で周囲の山々の紅葉を楽しむことができます。池といえども、水がほとんどない干潟状態で周囲の紅葉風景を見るのも非常に趣深いでしょう。
ただ、どうしても池に張った水により、山肌の紅葉をシンメトリー状態で見たいのであれば、11月後半に訪問するとよいでしょう。「池ざらい」の時の紅葉の見え方とはひと味以上も違うでしょう。
「広沢池はもともと「遍照寺池」と呼ばれており、その名残としては「遍照寺」の庭園に仕立てるために造られた池といううわさもあります。そのため広沢池の南側約300mの場所には「遍照寺」境内が!「広沢池」を訪問した際はぜひとも訪問してみましょう。
そして嵯峨野嵐山へも近いことから、観光スポットも非常に多く、特に側近の大覚寺は広大な敷地を持つ寺院として見所が多いいです。晩秋の時期ですとハイキングには最適な気候ですので、合わせての訪問をオススメします。
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(2024/3/29更新)
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