南阿蘇鉄道のトロッコ列車は、日本一小さな機関車を前後に連結して走る可愛いトロッコ列車です。南阿蘇鉄道全線17.7kmを気動車が32分で走るところを、ゆっくりと57分かけて走ります。
車内には、木の椅子とテーブルがあり、各テーブルにはドリンクホルダーもあります。列車に揺られながら、食事をすることもできますね。ワゴンの車内販売もあるので、お菓子などを購入することもできます。トロッコ列車限定グッズも販売していますので、ワゴンが通ったら要チェックです。
そして、乗客席には窓がありません。阿蘇の山里ののんびりとした景色を肌で感じられます。
ゆったりのんびりトロッコ列車に揺られて癒されるのかと思いきや、壁ギリギリのトンネルを通ったり、大渓谷を渡ったりするので、思いがけずスリル満点。のりもの好きなお子さんとの子連れ旅にもお薦めです。
阿蘇五岳の南側のカルデラを走るので、阿蘇の雄大な景色が眺められるのはもちろんのこと、可愛いくて個性的な様々な駅舎に、日本一名前の長い駅名を持つ「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅、阿蘇の湧き水が出てくる水源など見所が多い沿線です。
中でも、一番のお薦めは、高さ58メートルの白川鉄橋から見下ろせる大渓谷。あまりの高さに足もすくみますが、目の前には雄大な大絶景が広がります。その迫力ある風景に、思わず歓声をあげてしまいます。
橋の上では、列車を停めてくれるので、ゆっくり撮影もできますよ。窓がないので、高所恐怖症の方は心の準備を。
阿蘇トロッコ列車が人気のワケの一つが、面白すぎる饒舌ガイドな車掌さんです。出発から終着まで、車掌さんがガイドをしてくれますが、このガイドの上手い事!観光案内に豆知識、笑いもいっぱいの乗客を飽きさせない最高のガイドです。
説明以外にも、トンネル内で列車内の電気を消してフロントライトのみの真っ暗な運行など、貴重な体験もさせていただけます。
他にも、沿線の駅ホームでは、突如忍者が出現して、飴を車内に撒いてくれるなど、お客を楽しませるよう工夫がいっぱいです。
始発終点駅の立野駅前にある、ニコニコ堂さんの「ニコニコ饅頭」は、阿蘇立野名物としても有名です。
直径4cmの車内でちょっとつまむのに良いサイズの大きさです。可愛いおまんじゅうが竹薄皮包みの中に8個入って350円。
甘酒の香りがほんのり香ふかふかの皮に、甘さ控え目のこし餡が入っています。出来立てを保温して販売しているので、ホカホカのお饅頭を列車内で食べることが出来ますよ。筆者は帰りの列車で、子どもたちと8個ペロリでした。
魅力がいっぱい詰まった南阿蘇鉄道のトロッコ列車も、2016年4月の熊本地震で壊滅的な被害を受けました。人気のトロッコ電車だけでもという皆様の努力が実り、2016年7月に運行再開することができました。現在は高森駅から中松駅まで4駅のみの往復です。
多くの方に愛され、地元の方や観光客のみなさんが駅や道端で列車に向けて手を振ってくれる、阿蘇にはなくてはならないトロッコ列車。一日も早い復興を願い、乗車してみてはいかがでしょうか。
切符は、10時より高森駅にて当日券販売となります(団体の場合は予約可能)。
中松駅は無人駅のため、到着した車掌より購入となります。
●トロッコ列車の運賃
トロッコ列車は、普通運賃の他、(往復)大人800円/子ども500円、(片道)大人500円/子ども300円の料金が必要となります。
子どもは3歳以上です。
●土曜、休日のみ運行、トロッコ列車は一日3往復です。
●車でお越しの方は、高森駅に広い駐車場があります。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/24更新)
- 広告 -