北海道・濁川温泉「新栄館」で猛烈に鄙びた浴舎を楽しもう!

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北海道・濁川温泉「新栄館」で猛烈に鄙びた浴舎を楽しもう!

北海道・濁川温泉「新栄館」で猛烈に鄙びた浴舎を楽しもう!

更新日:2016/09/27 18:06

温泉ソムリエぐっちのプロフィール写真 トラベルjpナビゲーター 温泉ソムリエぐっち 温泉ソムリエマスター、温泉ソムリエアンバサダー、温泉観光実践士

濁川温泉は函館から北へ車で約1時間。海沿いから少し山側へ入ったところにあります。濁川温泉はとても珍しい地形で、周りが山にぐるりと囲まれたカルデラの中にあります。そんな濁川温泉の中でもひときわ歴史を感じる宿が「新栄館」です。その浴舎は内湯だけですが、非常に趣が感じられます。そんな「新栄館」をご紹介させて頂きます。

鄙びた旧館と新館

写真:温泉ソムリエぐっち

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濁川温泉「新栄館」は1900年(明治33年)創業。赤い屋根の木造部分は旧館、白い建物は新館。旧館は、明治時代に建てられ、さらに大正時代に増築され、どこもかしこも鄙びていて、まるでおばあちゃんの家にでも帰ってきたかのような雰囲気が漂っています。窓からの木漏れ日はとても暖かく感じます。

新館は鉄骨造で、今から30年ほど前のバブル時代に建てられたとのこと。宿泊の際は、この新館を利用します。新館は5つほどお部屋がありますが、現在3代目のご主人と、4代目の息子さんのお二人だけで切り盛りされているので、1日2組程度のみ宿泊を受け付けています。

宿泊のお部屋は、豪華さはありませんが、必要にして十分な快適さ。ただ、トイレは共用となります。また、宿泊時の食事は豪華さはありませんが、割烹旅館で料理をされていた4代目が作られていて、とても美味です。宿泊料金からトータル的に考えると、とてもコストパフォーマンスが高いです。

明治時代に建てられた情緒あふれる鄙びた浴舎

写真:温泉ソムリエぐっち

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「新栄館」と言えば、なんといってもこちらの浴槽が3つ鎮座した混浴の浴室でしょう。明治時代に建てられた当初の浴槽は木造でしたが、昭和に入り現在のコンクリート製に作り替えられました。

また、元々は浴室内より温泉が自噴していましたが、様々な環境の変化で自噴しなくなり、その後掘削の上、コンプレッサーで空気を送り、温泉を湧き出させているそうです。

結構熱めお湯は、溝を通り、各浴槽へ注がれ、静かにかけ流されています。湯の香りはほんのり石油のようなアブラ臭と言われる香りが漂っています。色はほぼ無色透明ですが、温泉の成分は濃厚なのか、浴室の床はびっしりと成分が析出していて、芸術的です。鮮度の高い熱めの温泉ならではのピリピリ感を味わいながら湯に浸かると、湯に、そしてこの浴舎に感動することでしょう。

「新栄館」には露天風呂はありません。しかし、露天風呂が無くてもきっと満足出来ることでしょう。またこの浴室とは別に、女性専用の浴室もございますので、女性の方もご安心下さい。

女性専用の浴室

写真:温泉ソムリエぐっち

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女性専用の浴室は、新館にあります。シンプルな浴槽がひとつあるだけですが、もちろんこちらも源泉かけ流し。シャワーもありますので、女性の方は安心して入浴できます。先述の浴室に比べ、情緒はかなり劣りますが、お湯の温度は適温に調整されているようで、快適に湯浴みができます。

ラッキーだったら朝霧が!

写真:温泉ソムリエぐっち

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濁川温泉はカルデラ内に位置しています。直径2kmほどの小さなカルデラで、カルデラの中でも最小の部類の濁川型カルデラに分類され、この濁川型の名前の由来にもなっているそうです。

このような特殊な自然環境のためか、早朝、部屋の窓から外を見渡すと、写真のような外輪山の裾野部分が一面、霧に覆われている景色が見られるかもしれません。いつまでも見ていたくなるほどの美しい光景です。

観光ではなく湯治を求めて

濁川温泉には、特に温泉街も歓楽的な場所もなく、どちらかというと単なる日本の片田舎のような地域です。なので、宿泊した際には特にどこかへ出かける場所もありません。しかし、ここには、良質の温泉が滾々と湧き出していますので、新栄館で宿泊される場合は、湯治をするかのようにゆっくりとお湯と戯れるのがよろしいかと思います。

また、食事時にはご主人がサプライズで会話に参加されるかもしれません。ただ、ご主人は方言がとても強いので、なかなか聞き取りにくいかもしれませんが、良い旅の思い出になることでしょう。

尚、「新栄館」は気軽に立ち寄り湯だけでも利用可能です。北海道の数ある温泉の中でひときわ鄙びた「新栄館」は、湯の質や侘び寂びを重んじる方にはとてもおすすめです。

◆濁川温泉 新栄館
【住所】北海道茅部郡森町濁川49
【泉質】不明
【湯の使い方】源泉かけ流し(加水なし・加温なし・消毒なし)

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/09/19−2016/09/20 訪問

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